環境への取り組み

環境行動指針と行動計画

再資源化促進と廃棄物削減

限りある資源を有効活用し、併せて廃棄物の発生抑制(リデュース)、再利用(リユース)、再資源化(リサイクル)、適正処理への取り組みは、わが国にとって重要な課題である。一般に冷凍空調機器は、その素材構成のかなりの部分が金属製であるため、使用済みとなった際には従来から既存の資源再生のルートで処理が行われてきており、最終的には廃棄される部分が少ない。しかしながら、循環型経済社会構築に向けて、更なる使用済み製品の再資源化促進と輸送・設置に伴う廃棄物の削減などの環境負荷低減策を製品設計の段階から、主要項目として取り組む。

  1. 環境適合型製品設計への取り組み
    資源有効利用促進法(3R※1法)の趣旨に対応して、総合的な環境負荷の低減を目指した環境適合型製品設計を行うことが、機器製造者の重要な役割であるとの認識のもとに、業界として共通の必要基準やガイドラインを作成する。

    【主要課題】
  • 再資源化可能材料の使用の促進
  • 鉛・塩ビなどの環境影響物質使用削減の推進
  • 製品の分解・分別性の向上(使用部品、材料の種類縮減と統一・材料表示)
  • 梱包材も含めた再生材料の利用促進と技術の開発の促進


  1. 適正処理技術の開発への取り組み
    使用済み製品の適正処理技術の開発が環境負荷低減に大きく貢献するとの認識のもとに、従来から家庭用エアコンの適正処理技術開発に率先して取り組んできた。すでに施行されている特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)に対応して、さらにこれを発展させるとともに、業務用冷凍空調機器の分野についても考慮していく。


  1. 再資源化に関する情報開示
    家庭用エアコンについては、家電リサイクル法のシステムが引き続き順調に運用されるよう業界として協力していく。また、すでに実施している家庭用エアコンの環境情報開示についても、適切な改訂と内容の充実に努めるとともに、業務用冷凍空調機器の情報開示の方法についても検討を続ける。

※1 3R:Reduce(廃棄物の発生抑制)/Reuse(再利用)/Recycle(再資源化)


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