中国制冷展出張報告

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No.658 2018年7月

 4月初旬、中国にてCRH2018展示会(制冷展)が開催されました。以下に参加概要を報告いたします。


日時:4月8日-10日(日一火)
行先:中国・北京(写真1)

1. CRH2018(制冷展)視察
 出展者数1,140、展示場面積106,800㎡、いずれも日本の約5倍超。全体的には、やはり規模の大きさに圧倒される。イベント等への参加で約半日のみの視察となったが、印象としては、大型チラー、冷凍機とVRFが目立っていた。
 冷媒については、R22も冷媒販売としては、一部展示されているところがあり、市場最前線ではまだまだ冷媒転換の意識は低いように感じた。格カブースにR290エアコン(冷房2.6kW、冷媒量表示はなし)の展示があったが、その他のメーカーの個別ブースにはそれらしきものは見られなかった。
 UNEPのブースが設置されていたが、ここには、R290の製品(ルームエアコン)が4機種展示されていた。いずれも冷房専用のようであったが、一部冷媒量表示があるものは310gの封入量であった。HP給湯機も、かなりたくさんのメーカーが展示していた(冷媒はR410A)。



写真1:展示棟正面


 受付は、タブロイドで事前登録分については、簡易で対応できるようになっているようであった。入口のセキュリティのところは、行列が長くできていたが、受付はさほどの混乱はないようであった。(写真2)



写真2:サポートの係員が常駐している模様



2.オープニングセレモニー
 制冷展会場内会議場にて、約150名ほどの聴衆が集まり、中国の各関連団体(学会、工業会、当局等)、UNEPや欧米、インドなどの業界、幹部等が出席し、政府関係者、大学教授等がプレゼンを行った。



写真3:新製品アワードの表彰式
(プレゼンターとして坪久田会長も登壇(右から4人目))



写真4:聴衆側風景



3.Ozon2Climate lndustry Roundtable 
1)Opening Session
・FECO Mr.Y Lifeng(政府海外経済協力事務所)
政府方針としてのR290推進を強調。
・UNEP Dr.S Nair-Bedouelle
UNEP会合等での課題(MLF(Multi-Lateral Fund:多国間基金)使用用途、HAT(High Ambient Temperature:高外気温度地域)対応、能力開発支援の重要性等)に言及。
・UNDP Mr. W Kwan
市場としての冷凍空調分野の拡大等現状活動の重要性に言及。
・CRAA Ms.S Min
ホスト団体としての開会宣言。

2)Session l :最新の政策情報
・FECO Mr.Z Zhifeng
中国の政策と代替冷媒技術(HCFCのPhase Out)、2017年9月の北京における「オゾンデー」(表彰等)についての紹介。
各製品群における代替冷媒候補案紹介。またトレーニングセンター等も20か所で整備計画している。

・UNEP Mr.A Eltalouny
A5国におけるサービス分野の課題と機会について。A5国においては、R22、R410A、R32等々今後多種の冷媒のサービスに対応が不可欠(課題)である内容が、時系列的に整理されていた。
GRMI(Global Refrigerant Management Initiative:グローバル冷媒管理制度)やRDL(Refrigerant Driving License:冷媒取扱免許制度)等トレーニングにおけるプログラムの紹介。MLFの活用事例やステークホルダーとしての公的機関や民間企業の参画の必要性を言及した。

・UNDP Mr.H Yun
中国におけるキガリ改正の影響。政府として委員会、実行委員会や3プロジェクト
を設置。生産・消費(HFC)動向など輸出入も含めて、欧州のF-ガス規制の影響もあり。

3)Session Ⅱ :グローバルレベルでの代替冷媒技術
・AHRI Mr.S Yurek
米国の状況報告。キガリ改正や冷媒物性(GWPと可燃性等)などを報告。実機レベルの評価を行っているなどAHRTIプロジェクトの状況説明を行った。
従来と同じく、タイムラインとして、2021年にBuilding Codesの改正、2022年以降に各州の地方Codesの改正により、代替冷媒導入という工程提示。市場導入の可能性等について部品、製品、据付の各重要性に言及した。
・EPEE Ms.A Voigt
欧州の状況報告。2050年へのロードマップが重要と言うEU政策について言及した。
                             
以上


(報告:専務理事 岡田)