機関誌「冷凍と空調」 / 2002.1 (NO.488)

調査報告

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2005年度まで年1.4%のマイナスを予測
冷凍空調機器の中期需要予測

 

 工業会の統計調査委員会では,毎年今後4年間の中期需要予測を実施していますが,このほど,2005冷凍年度までの予測をまとめ,発表しました。ここでは発表資料をほぼそのまま紹介します。
(編集係)

図1 2001冷凍年度(2000年10月〜2001年9月)の冷凍空調機器の出荷金額(経済産業省機械統計ベース等)は,前年度比 101.2%の2兆3293億円となった。うち主要14品目の出荷金額は2兆2515億円(前年度比101.1%,冷凍空調機器全体の96.6%を占める)である。
 今回の中期需要予測の対象期間は,2002〜2005冷凍年度である。2005冷凍年度の冷凍空調機器の出荷予測金額は2兆1984億円で,2001冷凍年度からの年平均伸び率を−1.44%と予測している。
 特に,2002冷凍年度が,景気の低迷による設備投資の減少,建築需要の不振等により低調傾向が続くうえ,夏の猛暑による特需が出るかどうかは想定しにくいため,全体として厳しい状況で,大きく落ち込む(前年度比94.5%)と予測している。
 本需要予測結果は,(社)日本冷凍空調工業会の自主統計,経済産業省の機械統計による出荷実績をベースとして,関係各機関による諸予測データを使用して予測した結果であり,冷凍空調業界の今後の需要動向を展望する上で参考になるものと期待している。
 なお,この報告書の作成に当っては,統計調査委員会・需要予測委員会が中心となり,作業を進めた。


T.調査目的

 この調査は,冷凍空調業界の需要動向を展望する上での参考資料を作成することを目的として行った。

U.予測方法

 自主統計による主要14品目の国内出荷・輸出数量については,重回帰分析等による2002〜2005冷凍年度の予測値,および当工業会製品委員会へのアンケート結果等に基づき算出した。

V.予測結果

 2002〜2005冷凍年度の数量ベースの主要機器の出荷予測を表1に示す。また,金額ベースの予測結果を表2に示す。
 出荷予測金額(国内出荷+輸出)は,「機械統計ベースの2001冷凍年度出荷金額」に2002冷凍年度以降各年度の出荷予測数量の伸びを乗じて算出した。

《予測に使用したデータ》

1.当工業会 :自主統計
2.経済産業省 :機械統計
3.内閣府 :国民所得統計
4.日本経済研究センター :「四半期経済予測」
  :「中期経済予測」
5.国民経済研究協会 :中期経済予測
6.国土交通省 :建築着工統計
7.日本自動車工業会 :自動車統計

 

表1.主要冷凍空調機器の出荷予測数量
(単位は千台。ただし○印の大形冷凍機は台,圧縮機は百万円。年平均伸び率は%,▲ はマイナス)

冷凍年度
品 目
2000年
(実績)
2001年
(実績)
2002年
(予測)
2003年
(予測)
2004年
(予測)
2005年
(予測)
年平均伸び率
2001〜2005
乗用車・トラック用
エアコン
  8,843 9,460 9,277 9,385 9,513 9,598 0.36
国内 4,950 5,169 5,277 5,385 5,513 5,598 2.01
輸出 3,893 4,291 4,000 4,000 4,000 4,000 ▲ 1.74
バス用
エアコン
  24 24 24 24 25 25 1.74
国内 12 11 11 11 11 10 ▲ 1.43
輸出 12 13 13 14 14 15 4.27
小形
エアコン
  7,437 8,073 7,350 7,220 6,990 7,060 ▲ 3.30
国内 7,019 7,677 7,000 6,900 6,700 6,800 ▲ 2.99
輸出 418 397 350 320 290 260 ▲ 10.02
中・大形
エアコン
  882 906 869 858 859 871 ▲ 0.99
国内 684 733 710 710 720 740 0.22
輸出 198 173 159 148 139 131 ▲ 6.72
ガスヒートポンプ
エアコン
  49 46 46 47 49 50 1.95
国内 49 46 46 47 49 50 1.95
輸出
チリング
ユニット
  13 15 14 14 13 13 ▲ 2.25
国内 9 10 10 10 10 10 ▲ 0.65
輸出 4 5 4 4 4 4 ▲ 6.12
○大形冷凍機
(吸収式・遠心式)
(台)
  3,978 3,800 3,740 3,860 3,980 4,190 2.47
国内 3,869 3,664 3,620 3,730 3,840 4,040 2.47
輸出 109 136 120 130 140 150 2.48
ファンコイル
ユニット
  251 217 207 205 211 215 ▲ 0.26
国内 225 193 185 182 188 192 ▲ 0.07
輸出 26 24 22 22 23 23 ▲ 1.83
エアハンドリング
ユニット
  27 28 28 28 27 27 ▲ 0.98
国内 27 28 28 28 27 27 ▲ 0.97
輸出 0 0 0 0 0 0 ▲ 2.47
冷凍冷蔵
ショーケース
(内蔵形)
  289 285 280 270 282 283 ▲ 0.22
国内 289 285 280 270 282 283 ▲ 0.22
輸出
冷凍冷蔵
ショーケース 
(別置形)
  98 94 85 88 91 95 0.14
国内 98 94 85 88 91 95 0.14
輸出
輸送用冷凍冷蔵
ユニット
  32 32 32 33 33 34 1.68
国内 31 31 31 32 32 33 1.39
輸出 1 1 1 1 1 1 10.04
コンデンシング
ユニット
  138 134 125 123 121 122 ▲ 2.23
国内 138 134 125 123 121 122 ▲ 2.23
輸出 0 0 0 0 0 0 ▲ 6.16
冷凍空調用
圧縮機
(百万円)
  412 432 408 408 402 406 ▲ 1.52
国内
輸出

(注)冷凍空調用圧縮機は経済産業省「機械統計」による出荷金額を実績値とした。

 

表2.冷凍空調機器の出荷予測金額
(単位は百万円,年平均伸び率は%)

冷凍年度
品 目
2000年
(実績)
2001年
(実績)
2002年
(予測)
2003年
(予測)
2004年
(予測)
2005年
(予測)
年平均伸び率
2001〜2005
乗用車・トラック用エアコン 410,510 382,324 374,939 379,304 384,477 387,913 0.36
バス用エアコン 21,846 23,608 23,996 24,295 24,793 25,291 1.74
小形エアコン 755,309 758,893 690,908 678,688 657,067 663,648 ▲ 3.30
中・大形エアコン 351,160 378,155 362,513 357,924 358,342 363,347 ▲ 0.99
ガスヒートポンプエアコン 59,152 55,066 55,200 57,340 58,200 59,000 1.74
チリングユニット 21,568 26,496 24,555 24,555 24,373 24,191 ▲ 2.25
大形冷凍機(吸収式・遠心式) 32,213 31,285 30,791 31,779 32,767 34,496 2.47
ファンコイルユニット 17,797 15,525 14,810 14,639 15,075 15,361 ▲ 0.26
エアハンドリングユニット 22,581 25,555 25,512 25,466 24,563 24,563 ▲ 0.98
冷凍冷蔵ショーケース(内蔵形) 32,670 33,240 32,600 31,436 32,833 32,950 ▲ 0.22
冷凍冷蔵ショーケース(別置形) 37,040 38,352 34,505 35,722 36,940 38,564 0.14
輸送用冷凍冷蔵ユニット 17,417 16,897 17,054 17,426 17,718 18,063 1.68
コンデンシングユニット 34,675 34,018 31,850 31,340 30,831 31,086 ▲ 2.23
冷凍空調用圧縮機 412,235 432,124 407,564 404,765 401,640 406,472 ▲ 1.52
   主要14品目計 2,226,173 2,251,538 2,126,797 2,114,680 2,099,620 2,124,945 ▲ 1.44
   その他品目計 75,131 77,833 73,521 73,102 72,581 73,457 ▲ 1.44
   合      計 2,301,304 2,329,371 2,200,317 2,187,782 2,172,201 2,198,402 ▲ 1.44
    前年比(%) 97.7 101.2 94.5 99.4 99.3 100.5

(注) 1. その他品目計の予測値は主要 14 品目計の予測値の伸び率で推移するものとした。
  2. ガスヒートポンプエアコンについては推計値である。
  3. バス用エアコンについては列車用エアコンも含む。
  4. 冷凍空調用圧縮機は経済産業省「機械統計」による出荷金額を実績値とした。

 

図2

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