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工業会レポート |
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第33回通常総会を開催 |
昨年12月7日,東京・港区の虎ノ門パストラルで第33回通常総会が開催され,平成14年度事業計画などの議案が採択されました。また,前年度中に会員代表者の異動などで理事会において選任された理事についても承認されました。
総会後,平成13年度の「部会・委員会活動の功労者」として6名の方が表彰されました。
<部会・委員会活動の功労者>
(氏名五十音順)
浅井 正雄 殿(ホシザキ電機(株))
大西 晴夫 殿(ダイキン工業(株))
斉藤 健一 殿(川重冷熱工業(株))
鈴木 睦夫 殿(松下電器産業(株))
村松 繁 殿(松下電器産業(株))
桃野 俊之 殿(ダイキン工業(株))
通常総会終了後,池田宏会長(東芝キヤリア社長)は記者会見を行い,平成14年度の展望,フロン回収破壊法への対応等について説明をしました。以下,発言の要旨を紹介します。
■14冷凍年度の展望は?
設備投資,建築需要の低調傾向が続く上に昨年度の猛暑によるエアコンの伸び,大店舗法の施行によるショーケース特需が期待できず,14冷凍年度は一段と厳しい状況であると認識しています。そうした動向の中で,省エネ機器の開発,新冷媒機種への転換など,環境課題を逆風とは考えずビジネスチャンスと捉え,新しい市場を作るなど,会員全体で努力していくつもりです。
■フロン回収破壊法への RRC の対応
フロンの回収につきましては,平成9年度に通産大臣に提出した業界自主計画に基づき,フロン回収のための社会インフラ作りと回収促進に向けて RRC(冷媒回収推進・技術センター)を中心として推進してまいりました。現在,全国で3万3000人の認定事業者と3400の認定事業所が登録され,業務用冷凍空調機器の回収率も経済産業省の算出で57%の成果を挙げています。4月の法施行以降は自主計画から法律義務に移行され,ますます回収成果は上がると考えますが,我々が作りあげたこの社会インフラがベースになるものと確信しております。RRC としても,従来通りの活動を続けるとともに各自治体との情報交換を一層進めていく所存であります。
■セーフガードの影響と対応
各社が中国に対してどれだけ出荷しているかは各社各様で,業界としてトータルでまとめてはいないのですが,減産となったのはおそらく100億以内だと思います。当社も各社さんとも現在は日本からの輸出は止めている状況です。並行して,将来の中国のマーケットの状態を睨んでいろいろなローカル生産の手を打っておられるというのが実情ではないでしょうか。
それと先ほどの総会での経済産業省・佐々木課長の話にもありました通り,理事会でもいろいろと話はさせていただいているのですが,政治的な問題でもありそれ以上のことはできないというのが現実です。
また,昨今の新聞等によりますと中国の WTO 加入ということもありまして,そろそろ政治的決着がつきそうな記事がたくさん載ってまいりましたので少し楽観視をしております。
■新冷媒化による価格への影響
新冷媒化のアピールは工業会としてもしています。確かに製品コストは上がりますが,その分各社ともプライスは上げていると思います。ただ,実質的な競争の中でそれをリカバーしているかどうかは別の問題で,必ずしもコストアップ分が売値に転嫁されていないケースもあるかと思いますが,これは工業会としていかんともできる問題じゃないので各社の商業ベースの良識に任せるしかないと考えております。
■海外生産による空洞化について
私自身は白物の事業に入ってまだ3年目でその前はテレビ・ビデオの AV の世界をやっておりまして,30年前日本でしかできなかったものが,今や日本で作っているテレビやビデオデッキは何もないという状況です。それだけ日本が空洞化しているということですが,白物家電こそ日本でやっていかなければいけないと私自身としては考えております。ただ全部がやれるわけではありません。たとえば空調機でいいますと非常にローカル性の高い製品で,日本の場合,省エネ基準やトップランナー方式といった課題がありますし,リサイクルをきちんとしなければいけません。また,冷媒も最先端のものに変えていかなければなりません。それと激しい季節変動があります。冷房について言えば6,7月で年間の40%以上が据え付けられています。さらには,他の国にない環境問題への対応や,業務用空調機に関して言えば非常に多岐にわたった商品群であることを考えるとアウトインがなじまない製品であると考えております。
もう一つ,円レートの問題があります。ある意味で125〜6円がポイントになり,円安傾向で動いております。そこそこのアウトインはあるでしょうが,マイノリティの生産は日本でやっているし,やっていかなくてはならないと思っています。
高い技術で間断なく新製品を開発し,日本の空洞化を避けようと,自社としては決意しています。
<概要>
[環境問題への適切な対応]
オゾン層保護・地球温暖化防止,エネルギー消費の削減,循環型社会構築に向けての諸課題への適切な対応
[規格・基準の国際的対応]
IEC/ISO 等国際規格への対応,JIS 等国内技術基準,JRA 規格の整備の推進
[国際協調と貿易問題]
ICARMA(冷凍空調国際評議会)への対応や貿易問題への対応
[検査検定事業の充実]
ルームエアコン,パッケージエアコンの性能検定事業の推進と,騒音検定の具体化についての取組み
[冷媒回収推進・技術センター事業の推進]
フロン回収破壊法の動きに沿った事業内容の改善と回収のための社会システム充実のための活動の推進
[情報化の促進等]
会員向けに情報提供する専用ホームページ開設を含めた情報化の促進
長期的な視野に立った工業会運営の仕組みの検討結果に基づいた各部会の活動のフォロー
1.総務部会
会員サービスの充実のための基本的内容の検討と提案,事業年度変更計画に伴う諸問題の検討
2.広報部会
(1) 情報伝達の電子化の動きに合わせ,ホームページに新たに会員サイトの開設,一般向けホームページの充実,機関誌「冷凍と空調」の継続発行等,広報活動の推進
(2) 海外冷凍空調機器需給統計のまとめ,2002年版データブックの作成,中期需要予測の実施,工業会統計データの公表の継続等,統計調査事業の推進
3.国際部会
(1) 2002年春開催予定の ICARMA の準備と運営,温暖化防止京都議定書に関する国際会議の状況調査等の活動の推進
(2) 世界のエアコン需給展望の作成等貿易関連調査の推進と,中国 EER 認証制度への対応等の推進
4.技術部会
(1) 工業会規格である JRA,JRA-GL の制定,改正の推進と,冷凍空調関連規格の情報収集・整理
(2) 高圧ガス保安法・冷凍保安規則の「機能性化」への動きへの対応,プレート式熱交換器等具体的基準への対応,機械安全に関する国際規格,海外規格への対応の推進
(3) 電気安全法による規制に関連して,合理的な製品安全規制とするための意見・要望の提出,関連規格の国際整合化の対応,第三者認証制度の対応の推進
(4) EMC 規制に関連する IEC 国内委員会と国際会議への対応を通じての合理的改正へ向けての提言,CISPR 規格への対応,海外 EMC 規格関連情報の収集・整理の推進
(5) 国土交通省の「機械設備工事共通仕様書」関連図書改正への対応
(6) 設備制御通信規格等,インタフェース技術関連の調査の推進
5.環境部会
(1) 地球温暖化防止対策のための国際交渉,国内対策への業界意見の集約と反映,日冷工「環境行動指針と行動計画」の見直し,HFC 業界自主活動の推進,廃棄物削減とリサイクル等の課題への対応の推進
(2) モントリオール議定書,国際会議,京都議定書関連動向等,国際動向への対応,オゾン層保護,温暖化対応での HFC に関する自主計画等冷媒関連問題に関する対応の推進
(3) HFC 冷媒使用のための支援活動,低 GWP の HFC 等冷媒に関する評価,非 HC 冷媒の評価等,冷媒に関する温暖化問題に関する課題の推進
(4) 冷媒回収に関する業界自主活動とフロン回収破壊法施行に向けての活動等の推進
(5) 地球温暖化防止とエネルギー政策の動向の把握と省エネルギー対策の推進
6.検査検定部会
(1) ルームエアコン検査検定事業の推進
(2) パッケージエアコン検査検定事業の推進
(3) ルームエアコン・パッケージエアコン共同事業としての検査検定制度確立のための活動の推進
7.展示会部会
“人と自然のコラボレーション”をテーマに,HVAC & R JAPAN 2002 を平成14年2月12日〜15日の4日間,東京国際展示場(東京ビックサイト)において開催する。
8.センター運営部会
冷媒回収推進・技術センター事業として,フロン回収破壊法の施行に伴う冷媒の大気放出防止,回収促進の普及啓発の推進,冷媒回収事業所認定と技術者の育成・向上のための対策の推進,冷媒回収に関する回収冷媒の分析,混合冷媒の回収・再利用のための基準作成等の推進
[車両用エアコン委員会]
(1) 製品統計の整備等の活動の推進
(2) 冷媒に関する温暖化,冷媒回収の動向への対応,規格の検討等への技術的課題への対応
[家庭用エアコン委員会]
(1) 省エネルギー法,家電リサイクル法の状況把握と業界としての対応,広告表示に関する検討等の推進
(2) 資源有効利用促進法による製品アセスメント,省エネルギー問題等への技術的課題への対応の推進
(3) 家庭用エアコンの冷媒回収の今後のあり方に関する調査・研究・開発事業の推進
(4) 事故情報の収集・分析による安全確保対策の推進
(5) 除湿機に関する諸課題への対応
(6) 家庭用ヒートポンプ給湯機の基準作成,普及促進
[業務用エアコン委員会]
(1) 業務用エアコン・チリングユニットの HFC 転換のフォロー,省エネルギー機器の普及の推進等の活動の推進
(2) パッケージエアコンの JIS 改正の準備,期間消費電力量算出基準の検証等,技術的課題の推進
(3) チリングユニットにおけるHFC 転換等技術的課題の推進
(4) 氷蓄熱式パッケージエアコンの規格作成等,蓄熱空調に関する活動の推進
[エンジンヒートポンプ委員会]
(1) ガスエンジンヒートポンプの環境問題への対応,規格の作成等の活動の推進
[大形冷凍機委員会]
(1) 大形冷凍機の統計整備等の継続
(2) 大形冷凍機のサービス技術向上のための活動の推進
(3) ターボ冷凍機に関する冷媒問題,規格検討等,技術課題の対応推進
(4) 吸収式冷凍機に関する規格の整備等,技術課題の推進
[空調器委員会]
(1) 空調器に関する市場統計の整備,環境問題に関する検討などの推進
(2) 空調器に関する国際規格化への動き,LCCO2 に関する検討等技術的課題の対応推進
[全熱交換器委員会]
(1) 全熱交換器の JIS 改定,国際規格化等の検討の推進
(2) 全熱交換器の PR パンフレット作成等普及活動の推進
[輸送用冷凍ユニット委員会]
(1) 輸送用冷凍ユニットについてのフロン回収破壊法適用にあたっての課題への対応等の推進
(2) HACCP への対応等輸送業界での動向の把握と業界の課題への対応
(3) 輸送用冷凍ユニットの騒音試験に関する国際規格への対応等技術的課題の推進
[冷機応用製品委員会]
(1) 冷機応用製品に関するフロン回収問題,廃棄物問題等,環境問題への取組みの推進
(2) 冷機応用製品に関する省エネルギー IEC 規格等,技術的課題への対応推進
[ショーケース委員会]
(1) ショーケースに関する HFC 転換,フロン回収法の対応等の促進
(2) ショーケースの省エネルギー等,環境問題に関する技術的課題の対応推進
[小形冷凍機委員会]
(1) フロン回収破壊法による回収の推進
(2) コンデンシングユニットのHFC転換,定期保守の促進等技術的課題の対応推進
(3) 圧縮機に関する IEC/ISO 規格への対応,海外規格への対応等の推進
[スクリュー冷凍機委員会]
(1) オゾン層保護,温暖化防止等,環境問題への対応の推進
(2) ISO の規格作成の動向への対応等技術的保護の対応推進
[大形低温施設委員会]
(1) 環境問題に関する動向の把握と対応の推進
(2) ユーザー業界の動向分析
[要素機器委員会]
(1) 代替冷媒の動向等の状況把握と分析