機関誌「冷凍と空調」 / 2002.4 (NO.491)

海外短信

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ARTI,次世代向けの開発促進効率改善の手法調査に援助を

 21世紀に向けた次世代装置やサービスのための開発を促進するため,ARTIは各種の支援を行っている。
 その内の一つは高効率化で,最近二つのプロジェクトが完了した。
 最初のプロジェクトは,ASHRAEの「対人空間に十分な湿度を保たせるためのユニタリ製品の能力評価」に関するもので,第一フェーズでは製品により調整される湿度の評価を導き出すための方法の開発が完了し,第二フェーズではこれをコンピュータにより解析する。
 もう一つのプロジェクトは「空調・冷凍応用製品に使用されるフラットチューブ型熱交換器に関する最新技術及びその設計改善の評価」である。第一フェーズでは空気側の熱伝達係数や圧力損失の評価が行われている。第二フェーズでは異なるフィンタイプについて測定が行われることになっている。
 目下進行中のものとしては「スマート冷媒分配器の潜在的メリット」「低臨界温度冷媒の高凝縮温度における熱伝達特性」「可変冷水量システムの潜在的メリットと応用」がある。さらに「冷媒/潤滑油混合体の熱伝達特性」が加わることになった。

[ Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS January 21 ]


ヨーロッパ勢推奨のHC冷媒アメリカ市場への進出開始

 CFC冷媒の使用停止をヨーロッパの国々が提唱した際に,アメリカは同様の措置をすることに反対したが結局は法規制されることになった。
 次いでHCFCについても同様に規制しようとした時にもアメリカ業界は強く反発した。しかし,これも規制の方向に向かわざるを得なくなった。
 現在ヨーロッパではHFCを規制し,代替の筆頭に自然冷媒のHC類を使用するように提唱している。これにもアメリカは抵抗を示しているが,今年のAHR Expoにカナダの業者がHC冷媒を展示し,アメリカ市場への進出を目論んでいることが明らかになった。展示されたのは3種類でいずれもプロパン,ブタン,イソブタンを各種の比率で混合したものでR-12,-22,-502の代替となるものである。

[ Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS February 4 ]


ASHRAE住宅用エネルギー調査計画に支援を

 ASHRAEでは今回,住宅用空調機器に対する最新の消費エネルギー計算のモデルを開発するプロジェクトに援助を与えることに決めた。
 今回承認されたプロジェクトは室内空気の質に関するものや環境面で安全な材料,設計上のツールに関するもの等5つで,合計409,931ドルが支出される。
 現在,全住宅用機器について比較ができるような各種のデータやエネルギー計算ができるようなモデルが無い。住宅用の機器が消費するエネルギーの7〜9%を占めている。これらを正確に推定できるようなモデルを開発することは急務であると認識され認定されたものである。

[ Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS February 18 ]


地球温暖化理論に反する新事実をアメリカが発表

 科学雑誌Natureに掲載された論文によると,世界各地で地球の温暖化が叫ばれているのが,南極では過去35年間以上にわたり冷却されている地域があることが発表され,科学者や専門家の間で議論を呼んでいる。
 今回の発表では同時に南極の他の地域では逆に温度が上昇している所もあることも報じられている。
 この発表に対して科学者たちは一様に疑問を呈しており,いずれにしても今回の新事実がこれまでの温暖化のシナリオを覆すことにはならないとの見方が大勢を占めている。

[ RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING February ]


冷媒を使用しない冷凍技術

 アメリカの研究開発者がこの程,磁力利用の画期的な冷凍法による冷蔵庫を発表し多くの注目を集めている。ミルウォーキにあるAstronau-Tics社が開発したこのシステムは従来のような冷媒を一切使用せず,高度に特異な電磁・熱力学的特性を持った特殊な合金を使用している。
 このシステムの心臓部をなす希土類金属のガドリニウムは,磁界に置かれると温度が上昇し,磁界を絶つと温度が下がるという特性を持っている。これまではこの現象を起こさせるためには巨大な超伝導磁石を必要としていたが,今回は初めて常温で永久磁石を用いてこの現象を起こさせることに成功したものである。

[ RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING February ]

 

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