機関誌「冷凍と空調」 / 2002.9 (NO.496)

海外短信

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大手冷媒メーカ,値上げ発表

 デュポンは「過去2年間にわたって冷媒の価格は徐々に下落しており,これ以上下落すると健全な企業活動を継続できなくなる」として,1kg当たりR22について0.22ユーロ,R134aは0.73ユーロ,R404A/507は0.95ユーロの値上げを行うことを発表した。
 INEOSFlourも値上げを行うと発表している。

[RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JULY]


エアコンにエネルギー消費ラベルの添付を義務付け

 ヨーロッパ委員会は2003年1月1日以降,冷却容量12kW以下の電動ルームエアコン等の電気製品に対してエネルギー消費量を表示したラベルを添付する義務付けを決定した。そのためには,消費者に電気製品の消費エネルギーに関心を持ってもらうことと,最低エネルギー効率レベルを定めることによって製造者により優れた技術を指向させることが肝要である。
 今回の規制では,全ての家庭用電気製品に対して許容最低レベルのエネルギー効率を定め,各製品がこれに対していかなるレベルにあるかを表示することになっている。
 ラベルはカラーコードによる段階表示になっている。例えばシングルダクト・スプリット型及びマルチ・スプリット型では,AからGまでの7段階に分けられている。空冷スプリット型で,Aに分類され緑の矢印が付いた物はEER 3.2以上の最高効率品であり,分類Gで赤い矢印が付いた製品はEER 2.2以下の最低効率品であることが分かるようになっている。
 規制発効後は全ての販売資料,技術資料,宣伝広告媒体,見積書等にエネルギー効率レベルの階級を表示することが義務付けられる。

[RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JULY]


細菌戦に備えて防御システム開発

 昨年秋に発生した炭素菌汚染テロ以来,生物兵器に対する新しい防衛システム開発の要望が高まっている。
 この問題を研究しているローレンス・リヴァーモア国立研究所のリチャード・ラングロア氏は「現在,測定結果を出すのに数日から数週間かかっており,これをスピードアップする必要がある」と述べている。
 この研究所では現在,携帯用新型細胞核分析器(HANA)と自立性病原防衛システム(APDS)の2種類を開発中である。
 HANAは重さ2ポンドくらいの可搬式で,病原体のDNAを含むサンプルに化学物質を加え,加熱,冷却して,死に至る有害な病原体を検出する装置である。
 APDSはコンピュータ・モニタや試験用化学薬品,試料空気等を保有できる大型システムで,サンプルに各種の薬品を加え30分毎に抗体に関するテスト結果をプリントアウトする。既に最初のテストを終え,目下共同する商業化パートナーと製品化を進めており,今後数カ月以内に実用化できる見通しである。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS July 22]


ASHRAE,テロ爆心地における塵埃負荷に関するフォーラム開催

 昨年9月の同時多発テロによりワールド・トレードセンターが崩壊し,アスベストを含む大量の塵埃が撒き散らされ,その影響が懸念されている。当時発表された報告では,そのレベルは予想されたものよりは低かったが,復旧に際して防塵マスクを着用せずに作業をしていた人々への後遺症が心配されている。
 そこでASHRAEでは,2002年度年次総会でこの問題を取り上げ,フォーラムを開いた。ここでの第一の疑問は「ビル倒壊時の塵埃のレベルはどの位であったのか」であった。
 環境保護局からはトレードセンター周辺,マンハッタン,ブルックリン,ニュージャージ等での測定値が発表された。これによると,ウォール・ストリートでの測定値は24時間平均のPM(粒子物質)10ミクロン値は30〜35μg/m3で,高齢者や免疫反応障害をを持つ人等に害を与える150μg/m3をはるかに下回るレベルであった。問題は,測定が11月中旬からスタートしているために,崩壊直後がいかなる状態であったかが判然としない点がである。
 その他の疑問点の以下である。

 以上に対してIAQに関する協会基準−62の関係者は,今後は考慮が必要になるだろうと述べていた。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS July 22]

 

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