機関誌「冷凍と空調」 / 2002.12 (NO.499)
工業会レポート
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第34回通常総会を開催
中山義彦氏(日立空調システム社長)を会長に選出

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 12月10日,東京・港区の虎ノ門パストラルにおいて工業会の第34回通常総会が開催されました。総会では,平成14年度事業報告,平成15年度事業計画などの議案が審議され,採択されました。
 総会及び同時に開催された臨時理事会で,任期満了に伴う役員改選が行われ,2年間会長を務められた東芝キヤリア(株)の池田宏社長に代わって,(株)日立空調システムの中山義彦社長が新たに会長に就任されました。工業会は今後,中山会長のもとで冷凍空調産業のための活動を進めていくことになります。ここでは,通常総会での中山新会長のあいさつの要旨,池田前会長の退任のあいさつの要旨,選任された役員のお名前を紹介します。


中山義彦新会長の就任あいさつ(要旨)

中山義彦 氏
(なかやまよしひこ)
 会長就任に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
 池田前会長におかれましては,2年間に亘り重点課題であります環境問題への対応やICARMAへの参画による国際協調,そしてHVAC & R 2002の開催など多大なご尽力を賜り,本当にありがとうございました。
 さて,申し上げるまでもなく,平成14冷凍年度は長引く景気低迷が厳しく,当工業会が担当しております殆どの製品が前年を下回り,生産額,出荷額とも大きく減少する結果となりました。引き続き予断を許さない厳しい経済環境が続くのではないかと認識致しております。今後,政府の総合デフレ対策・金融再生プログラム等が着実に実行され,一刻も早い景気回復が望まれるところでございます。
 こうした中で,当業界におきましては,自ら市場を創造し需要を喚起する,新技術新製品の開発に向けた努力も必要ではないかと認識しております。
 また先程の事業報告にもございましたように,最重点課題であります地球環境問題への適切な対応,国際協調あるいは国際規格等との整合化の問題,HVAC & Rの更なる活性化など,解決すべき課題は多いと存じております。
 これらの解決には,何よりも我々会員と事務局の方々の努力が必要でありますが,併せて関係官庁,関係団体,海外諸機関等との連携を密にとりながら,業界の発展に向けて尽力してまいりたいと思っております。
 今後も非常に変化の激しいボーダレスな世界にありまして,会員個々の企業努力と会員相互の協調・連携とのバランスを上手く取りながら,更なる業界の発展を念頭に会長職に当たってまいる所存でございます。
 経済産業省の適切なご指導,会員の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げまして,会長就任のごあいさつとさせて頂きます。


池田宏会長の退任のあいさつ(要旨)

 退任のごあいさつを一言させていただきます。
 一昨年の総会で井上会長からバトンをお受けし,会長に就任した時には,日本の景気もまた世界の景気も段々と薄明かりが見えて来るだろうと思っておりましたが,昨年9月11日に発生した米国の同時多発テロという予期せぬ事態もございまして,依然として厳しい経済状況が続いておりますことはご高承の通りでございます。
 このような中,当業界が担う規模は2兆円を超し,日本の業界の中でも大きなものでございまして,それを我々が技術をもって,また環境対応をもって世界に貢献していくということは些かも衰えるものではないと思っております。
 任期中には,HVAC & R JAPANの開催,ICARMAという世界会議への参画をさせて頂きましたが,そこで感じましたことは,やはり皆様方の持つ技術というものは大変高いものであり,それを以て我々は世界に貢献できる余地があるという確信を深めている次第であります。
 2年間に亘りまして,会員各位のご支援ご協力,事務局の方々のご努力,ご指導頂いた経済産業省の方々に,会長を支えて頂きましたことに心より御礼申し上げます。
 本当にありがとうございました。


選出された工業会役員

 第34回通常総会及び同日に開催された臨時理事会において,次の方々が役員に選出されました(社名,五十音順,敬称略)。

会長   (株)日立空調システム   代表取締役社長   中山 義彦
副会長   荏原冷熱システム(株)   代表取締役社長   井澤 正行
    (株)デンソー   常務取締役   渡辺 敏
    中野冷機(株)   代表取締役社長   中野 順造
    松下電器産業(株)   取締役   林 義孝
    三菱重工業(株)   常務取締役   柴内 宏興
    三菱電機(株)   取締役   小倉 宏彦
常任理事   (株)鷺宮製作所   代表取締役社長   西見 雄一郎
    三洋電機空調(株)   代表取締役社長   島田 忠男
    ダイキン工業(株)   常務取締役   天野 正彦
    東芝キヤリア(株)   代表取締役社長   池田 宏
    (株)東洋製作所   代表取締役社長   新庄 清昭
    (株)前川製作所   代表取締役社長   島賀 哲夫
理事   (株)大西熱学   代表取締役社長   大西 正純
    サンデン(株)   取締役副社長   牛久保 研一
    シャープ(株)   専務取締役   熊谷 祥彦
    新晃工業(株)   取締役   柏原 健二
    (株)ゼクセルヴァレオクライメートコントロール   代表取締役社長   三宅 陸男
    タカギ冷機(株)   代表取締役社長   井上 寛
    日新興業(株)   代表取締役社長   千種 一成
    長谷川鉄工(株)   代表取締役社長   長谷川 誠司
    福島工業(株)   代表取締役社長   福島 裕
    (株)不二工機   代表取締役社長   横山 隆吉
    (株)富士通ゼネラル   専務取締役   松本 正義
    ホシザキ電機(株)   代表取締役社長   坂本 薫俊
    ヤンマー(株)   常務執行役員   川人 清二
専務理事   (社)日本冷凍空調工業会       岸本 哲郎
常務理事   (社)日本冷凍空調工業会       森 雅道
常務理事   (社)日本冷凍空調工業会   機器性能検定所長   柾谷 栄吾
監事   東洋工機(株)   代表取締役社長   丹羽 敬幸
    (株)モリカワ   代表取締役社長   森川 潔
    高圧ガス保安協会   理事   岩崎 雅光


委員会活動等表彰者

 総会では工業会の部会委員会活動で業界に貢献された9名の方が表彰されました。併せて紹介します(氏名 五十音順)。

相澤 重夫 殿   (ダイキン工業(株))
代表して表彰される相澤氏
浅田 康裕 殿   ((株)デンソー)
安藤  訓 殿   (東芝キヤリア空調システムズ(株))
須藤  伸 殿   (トーハツ(株))
圖子田 勇 殿   (菱重コールドチェーン(株))
高橋 秀典 殿   (中野冷機(株))
竹内 宏之 殿   (サンデン(株))
辻  忠男 殿   (ダイキン工業(株))
森本 重明 殿   (東京ガス(株)) 


部会長等名簿

 総会時に開催された臨時理事会で,検査検定委員長,政策審議会長,各部会長,各製品委員会担当理事が次のとおり選任されました(敬称略)。

検査検定委員会   委員長   (株)日立空調システム   中山 義彦
政策審議会   会長   (株)日立空調システム   高木 啓史
《一般部会》            
総務・広報部会   部会長   (株)日立空調システム   高木 啓史
国際部会       ダイキン工業(株)   天野 正彦
技術部会       三菱重工業(株)   柴内 宏興
環境部会       松下電器産業(株)   林 義孝
《特別部会》            
検査検定部会   部会長   三菱電機(株)   小倉 宏彦
HVAC&R部会       (株)日立空調システム   高木 啓史
センター運営部会       東芝キヤリア(株)   池田 宏
《製品委員会》            
車両用エアコン委員会   担当理事   (株)デンソー   渡辺 敏
家庭用エアコン委員会       三菱電機(株)   小倉 宏彦
業務用エアコン委員会       ダイキン工業(株)   天野 正彦
エンジンヒートポンプ委員会       三洋電機空調(株)   島田 忠男
大形冷凍機委員会       荏原冷熱システム(株)   井澤 正行
空調器委員会       新晃工業(株)   柏原 健二
全熱交換器委員会       (株)東洋製作所   新庄 清昭
輸送用冷凍ユニット委員会       東芝キヤリア(株)   池田 宏
業務用冷機応用製品委員会       ホシザキ電機(株)   坂本 薫俊
ショーケース委員会       中野冷機(株)   中野 順造
小形冷凍機委員会       三菱重工業(株)   柴内 宏興
スクリュー冷凍機委員会       (株)前川製作所   島賀 哲夫
冷媒回収機委員会       三洋電機空調(株)   島田 忠男
大形低温施設委員会       (株)東洋製作所   新庄 清昭
要素機器委員会       (株)鷺宮製作所   西見 雄一郎


中山新会長記者会見から(要点)
記者会見する中山新会長(左)と
岸本専務

 第34回通常総会終了後,中山新会長の記者会見が行われました。要点を紹介します。

◆平成15年度の見通しについて

 先ほどの報告にありましたように平成14冷凍年度は生産高で15年前の水準に戻ってしまったということで,最盛期には約3兆円という生産額でありましたが,平成14年度は,それの62%であったということです。
 経済環境そのものは,景気回復の努力と言う意味では具体的な手が打たれることは間違いないと思いますけれども,やはり平成15冷凍年度を見ますと,残念ながら依然と厳しい状況が続くと思わざるを得ないと思います。その中で工業会としては,業界の活性化に知恵を出し,色々な問題に努力する必要があると思います。

◆エアコン暖房の認知普及について

 これだけヒートポンプが普及しているにもかかわらず,家庭用のエアコンというのは夏物商品であると言う認識がまだまだ多いと思います。
 現在は技術が非常に進んでおりまして,省エネ技術一つをとってみても,ヒートポンプのエアコンというのは一般の他の暖房に比べて圧倒的に省エネルギーなのですが,これがまだ暖房として認知されておりません。おっしゃるように“暖房はエアコン”ということを,PRしていく努力が必要だと思います。

◆グローバル化について

 この業界でグローバル化は避けられないと思います。ただ,グローバル化と国内の製造の空洞化というのは同時に考えなくてはならない問題だと思います。特にこの業種における中国の発展というのは目覚しいものであることは間違いありません。各メーカーとも,中国をマーケットとして,あるいは製造の拠点として無視できない状況にあります。しかし,やはりベースは日本ですから,国内の需要が拡大していくということがどうしても必要だと思います。また,国際規格作りなどの中にもどんどん日本の意思が反映されていくことも大事だと思います。

◆HFC冷媒について

 HFCは性能・経済性・安全性の面からいうと非常に優れているわけですが,自然冷媒と比べて悪者扱いされがちです。こういうことを社会的に認知していただく,こういうことも工業会の一つの役目ではないかと思っております。HFCの責任ある使用ということで,日冷工は98年以降,大気放出を最小にするための自主活動を展開してまいりました。いずれにしても冷凍空調機器のライフサイクルの中で,冷媒の適切な取り扱いということについて積極的に取り組んでいくということで現在進めております。 

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