| 海外短信 |
ユニタリ型の8月の出荷台数対前年比11%の伸び
ARIの発表によると,アメリカのセントラルエアコンディショナと空気熱源ヒートポンプの工場出荷台数は前月に引き続き好調で60万台を超えて60万759台を記録し,前年同期比11%の増加を記録した。このうち,ヒートポンプの出荷台数は12万3099台でこれも前年同期比で3%の増加となっている。
これを通算すると,今年はこれまでに合計520万3836台を出荷したことになり,前年を7%上回っている。同じくヒートポンプも109万4390台となり,前年を4%上回っている。
[AirConditioning,Hearting and Refrigeration NEWS October 7]
大手空調機器メーカーのキヤリアは,このほど大手販売会社のシアーズに対して1.5〜5トンの住宅用ダクトシステムを中心にシステム製品とその関連部品を供給することに合意し,向こう3年間の業務協定を締結したことを発表した。シアーズはキヤリアの創始者ウィリス・キヤリアが100年前の1902年夏にキヤリア・エア・コンディショニングを設立する16年も前から企業活動をしている,アメリカ有数の高い販売能力とサービス組織を備えた大手企業である。キヤリアはかねてから,小売流通分野への進出について研究を進めていた。それは顧客が従来からの空調機器ディーラーに加えて,住宅内の各種設備を改良する際に信頼して依頼できる小売業者を求めていると感じていたからである。
今回の提携により,キヤリアの従来からのディーラーは強力な競争相手を迎えることになるが,逆に今回の提携が年額13億ドルにも相当するシアーズのプロモーションにより大きなメリットが得られるとして歓迎している。
キヤリア側は製品の販売提携に止まらず,シアーズの抱えるサービス技術者に対するトレーニングも提供すると本腰を入れている。
[AirConditioning,Hearting and Refrigeration NEWS October 7]
世の中には展示絵画や彫刻だけではなく,建物自体が興味を引く博物館が沢山ある。ミルウォーキ・アート・ミュージアムもその一つである。
5年の歳月をかけて行われた今回の増築工事は,スペイン生まれの技術者サンティアゴ・カラトラバのデザインになるもので,高さ90フィートのガラスで覆われたレセプション・ホールが呼び物になっている。
このようにガラスを多用した建物では冬の寒さが問題になる。特にここウィスコンシンの冬の寒さは格別なものがあり,この対策に頭を悩ませた。観客に寒さを感じさせる最大の原因は,上から吹き下ろすコールド・ドラフトである。
対策として,このプロジェクトでは放射床暖房を採用することにした。この結果,観客に快適な環境を提供することができるようになった。博物館の場合,暖房配管の接続部はアクセスが難しいため以降の補修が不要な方式が望まれたが,調査の結果“エバーロック”が採用され,設置時間と費用の節減に成功したと報じている。
[AirConditioning,Hearting and Refrigeration NEWS October 14]
「スポーツ及び展示に関するオーソリティ(SEA)」が総額3億5400万ドルをかけてピッツバーグに建設中のデビッド・L・ローレンス・コンベンションセンタは,国際的に著名なラファエル・ビノリーの設計に成るサスペンション・ブリッジを用いたケーブル吊り下げ天井の柱無し構造をしている。25万平方フィートにも達する巨大な空間を効果的に空調するのは至難の業であるが,特にこの地方は冬の積雪が3フィートにもなるので,天井から吊り下げる空調ダクトには剛性のダクトを使用することができない。
そこでこのプロジェクトでは,ポリエチレン製のダクトを使用することが指定された。この方式は,既にヨーロッパでは30年以上の実績があるが,アメリカでは初めてのケースである。
建物の両端部で24フィート,中央部で46フィートの高さに円弧状のダクトが吊り下げられ,その長さは115フィートに達する。直径32インチのダクトの底部には,CADにより求められた直径1/2〜11/4インチの孔が開けられている。
[AirConditioning,Hearting and Refrigeration NEWS October 21]