機関誌「冷凍と空調」 / 2003.1 (NO.500)

調査報告

back

 

2006年度まで年0.1%のマイナスを予測
冷凍空調機器の中期需要予測

 

 工業会の統計調査委員会では,毎年今後4年間の中期需要予測を実施していますが,このほど,2006冷凍年度までの予測をまとめ,発表しました。ここでは発表資料をほぼそのまま紹介します。
(編集係)

 2002冷凍年度(2001年10月〜2002年9月)の冷凍空調機器の出荷金額(経済産業省機械統計ベース等)は,前年度比88.9%の2兆699億円となった。うち主要15品目(本年度から除湿機を対象品目に加えた)の出荷金額は2兆76億円(前年度比88.5%,冷凍空調機器全体の97.0%を占める)と大幅減となった。
 今回の中期需要予測の対象期間は,2003〜2006冷凍年度であり,2006冷凍年度の冷凍空調機器の出荷予測金額は2兆631億円で,2002冷凍年度からの年平均伸び率は約0.1%と微減を予測している。
 主要製品(乗用車・トラック用エアコン,小形エアコン,中・大形エアコン)の年平均国内出荷数量は,漸減傾向を予測し,輸出については,海外生産化が今後加速されることが予測されるため,全体として規模減少と予測した。
 2003冷凍年度の業界動向は,新たな景気刺激策の履行が期待されるところである。
 本需要予測結果は,(社)日本冷凍空調工業会の自主統計,経済産業省の機械統計による出荷実績をベースとして,関係各機関による諸予測データを使用して予測した結果であり,冷凍空調業界の今後の需要動向を展望する上で参考になるものと期待している。
 なお,この報告書の作成に当っては,統計調査委員会・需要予測委員会が中心となり,作業を進めた。

I.調査目的
 この調査は,冷凍空調業界の需要動向を展望する上での参考資料を作成することを目的として行った。

II.予測方法
 自主統計による主要15品目の国内出荷数量・輸出数量について,重回帰分析および当工業会製品委員会へのアンケート調査結果等に基づき2003〜2006冷凍年度の予測値を算出した。

III.予測結果
 2003〜2006冷凍年度の数量ベースの主要機器の出荷予測を表1に示す。また,金額ベースの予測結果を表2に示す。
 出荷予測金額(国内出荷+輸出)は,「機械統計ベースの2002冷凍年度出荷金額」に2003冷凍年度以降各年度の出荷予測数量の伸びを乗じて算出した。

《予測に使用したデータ》
1.当工業会 :自主統計
2.経済産業省 :機械統計
3.内閣府 :国民所得統計
4.日本経済研究センター :「四半期経済予測」
  :「中期経済予測」
5.国民経済研究協会 :中期経済予測
6.国土交通省 :建築着工統計
7.日本自動車工業会 :自動車統計

 

表1.主要冷凍空調機器の出荷予測数量
(単位は千台。ただし○印の大形冷凍機は台,圧縮機は百万円。年平均伸び率は%,▲はマイナス)

冷凍年度
品 目
2001年
(実績)
2002年
(実績)
2003年
(予測)
2004年
(予測)
2005年
(予測)
2006年
(予測)
年平均伸び率
2002〜2006
乗用車・トラック用エアコン 9,460 9,193 9,321 9,270 9,430 9,480 0.77
  国 内 5,169 5,057 5,071 5,020 5,180 5,230 0.85
輸 出 4,291 4,136 4,250 4,250 4,250 4,250 0.68
バス用エアコン 24 26 25 25 24 24 ▲1.68
  国 内 11 10 10 9 8 8 ▲5.68
輸 出 13 15 16 16 16 16 0.81
除湿機 639 603 630 646 657 672 2.74
  国 内 639 603 630 646 657 672 2.74
輸 出
小形エアコン 8,073 7,277 7,166 6,961 7,036 6,990 ▲1.00
  国 内 7,677 6,902 6,800 6,630 6,730 6,710 ▲0.70
輸 出 397 375 366 331 306 280 ▲7.04
中・大形エアコン 906 794 783 777 782 785 ▲0.29
  国 内 733 668 670 672 686 697 1.06
輸 出 173 126 113 105 96 88 ▲8.59
ガスヒートポンプエアコン 46 41 43 45 46 48 3.86
  国 内 46 41 43 45 46 48 3.86
輸 出
チリングユニット 15 13 13 13 13 13 ▲0.58
  国 内 10 9 9 9 9 9 1.25
輸 出 5 4 4 4 4 4 ▲4.69
○大形冷凍機(吸収式・遠心式) (台) 3,800 3,317 3,180 3,188 3,301 3,410 0.69
  国 内 3,664 3,149 3,020 3,030 3,150 3,260 0.87
輸 出 136 168 160 158 151 150 ▲2.79
ファンコイルユニット 217 202 192 194 193 193 ▲1.11
  国 内 193 190 180 183 182 182 ▲1.06
輸 出 24 12 12 11 11 11 ▲1.83
エアハンドリングユニット 28 27 26 26 26 26 ▲1.26
  国 内 28 27 25 26 25 25 ▲1.24
輸 出 0 0 0 0 0 0 ▲4.05
冷凍冷蔵ショーケース(内蔵形) 285 273 268 268 268 269 ▲0.40
  国 内 285 273 268 268 268 269 ▲0.40
輸 出
冷凍冷蔵ショーケース(別置形) 94 96 94 95 96 98 0.26
  国 内 94 96 94 95 96 98 0.26
輸 出
輸送用冷凍冷蔵ユニット 31 26 26 27 27 27 1.09
  国 内 31 26 26 27 27 27 1.09
輸 出
コンデンシングユニット 134 125 119 120 123 124 ▲0.13
  国 内 134 125 119 120 123 124 ▲0.13
輸 出
冷凍空調用圧縮機(百万円) 432 363 367 372 368 368 0.30
  国 内
輸 出
(注)冷凍空調用圧縮機は経済産業省「機械統計」による出荷金額を実績値とした。

 

《冷凍空調機器の出荷予測金額(品目別実数)》

表2.冷凍空調機器の出荷予測金額

冷凍年度
品 目
2001年
(実績)
2002年
(実績)
2003年
(予測)
2004年
(予測)
2005年
(予測)
2006年
(予測)
年平均伸び率
2002〜2006
乗用車・トラック用エアコン 382,324 367,239 372,364 370,327 376,719 378,716 0.77
バス用エアコン 23,608 28,518 27,871 27,318 26,323 26,654 ▲1.68
除湿機 15,603 11,320 11,823 12,123 12,330 12,611 2.74
小形エアコン 758,893 637,151 627,454 609,504 616,071 612,043 ▲1.00
中・大形エアコン 378,155 334,472 329,768 327,241 329,347 330,610 ▲0.29
ガスヒートポンプエアコン 55,066 48,583 51,170 53,312 55,097 56,525 3.86
チリングユニット 26,496 26,365 25,754 25,754 25,754 25,754 ▲0.58
大形冷凍機(吸収式・遠心式) 31,285 28,065 26,906 26,974 27,930 28,852 2.47
ファンコイルユニット 15,525 16,281 15,454 15,651 15,571 15,571 ▲1.11
エアハンドリングユニット 25,555 20,145 19,148 19,373 19,148 19,148 ▲1.26
冷凍冷蔵ショーケース(内蔵形) 33,240 32,761 32,114 32,114 32,114 32,234 ▲0.40
冷凍冷蔵ショーケース(別置形) 38,352 36,935 35,983 36,366 36,749 37,323 0.26
輸送用冷凍冷蔵ユニット 16,897 22,395 22,529 22,871 23,214 23,385 1.09
コンデンシングユニット 34,018 34,018 32,483 32,756 33,575 33,848 ▲0.13
冷凍空調用圧縮機 432,124 363,392 367,076 372,088 368,197 367,751 0.30
   主要15品目計 2,267,141 2,007,640 1,997,897 1,983,773 1,998,136 2,001,026 ▲0.08
   その他品目計 62,230 62,230 61,928 61,490 61,935 62,025 ▲0.08
   合    計 2,329,371 2,069,870 2,059,825 2,045,263 2,060,072 2,063,051 ▲0.08
   前年比(%) 97.7 88.9 99.5 99.3 100.7 100.1
(注)1. その他品目計の予測値は主要15品目計の予測値の伸び率で推移するものとした。
2. ガスヒートポンプエアコンについては推計値である。
3. バス用エアコンについては列車用エアコンも含む。
4. 冷凍空調用圧縮機は経済産業省「機械統計」による出荷金額を実績値とした。

top