機関誌「冷凍と空調」 / 2003.2 (NO.501)

海外短信

back    

 

ホワイト・ラスト問題

 ジョージア州レイク・レイニアで開催された“冷凍技師及び技術者協会(RETA)”の講演会で最近エヴァポレイティブ・コンデンサ等に被害が増大しているホワイト・ラストについてバルティモア・エアコイルのマイク・シルバースタイン氏が講演し,多くの聴衆の興味を引いていた。
 このホワイト・ラストは亜鉛引き炭素鋼板に発生する白いワックスのコーティングのように見える物で,新品のコンデンサやコイルにごく短期間に大きな被害を与えてしまう。
 この発生原因は,未処理の鋼板が燐酸化合物を含む全硬度30ppm以下でPH8.2以上の軟水にさらされることによって生ずる。
 この現象が急激に増えたのにはいくつかの原因がある。その一つには鉛が挙げられる。古い亜鉛引き鋼板には鉛が含まれていたが,環境保護局の規制により鉛を除去しなければならなくなった。同時に局では水処理にクロム酸を使用することを禁じたため,用水のPH値を高める結果となった。
 対策としては,適切な酸洗いの後に正しい防食工事を行うことによって防止することができる。しかし,酸洗いに用いる酸の量が少しでも多過ぎると亜鉛の皮膜が剥離してしまうので慎重に行わなければならない。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Nov. 18]


エネルギー省関連ニュース2題

・ウェザリゼイション援助計画に賛辞を
 エネルギー省では推進するウェザリゼイション援助計画の第26回記念日を迎えるにあたって,その達成した効果をたたえてスペンサ・エイブラハム長官が賛辞を呈している。
 この計画によって何千という家庭で冷暖房費を節減することができ,その額は平均して一戸あたり年間に218ドルに達している。
 ブッシュ大統領は自らが提唱するナショナル・エネルギー政策に基づき,この計画をさらに支援するために今後10年間にわたって基金を増額することを提案している。
 現在,省では高齢者層が高騰するエネルギーコストに悩まされているので,ヴァーモント州バーリントンの施設を使って隙間風防止対策や断熱改善等の最も効果的なエネルギー対策のデモを行うことを計画している。

・ゼロ・エネルギー住宅計画を支援
 アリゾナ州ツーソンの建設業者ジョン・ウェズリー・ミラーが全国で初めて建設したゼロ・エネルギー住宅(ZEH)を建設業者,メディア並びに一般大衆に披露するにあたってエネルギー省はこれを支援することにした。
 エネルギー省によると,このZEHには最新の技術,エネルギー効率の良い構造,入手しやすい応用製品,再生可能なエネルギーシステム等が採用されているという。このような設備の結果,エネルギー消費を削減するだけでなく,設置された太陽光発電装置の余剰電力を年間を通じて商用電力網に提供することができる。
 この計画はエネルギー省が傘下のナショナル再生エネルギー研究所を通じて基金を提供し,広くZEHのコンセプトを建設業界の主流にまで高めることを目指して支援したものである。
 このツーソンの例ではツーソン電力とグローバル・ソーラーエネルギーの協力により一日の冷暖房費は平均で1ドル以下に抑えることができた。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Nov. 18 & 25]


オンライン・エネルギー管理システムでコスト削減

 チューリッヒにベースを置くジーメンス・ビルディング・テクノロジー(SBT)AG.はこれまでにイギリス,ドイツ,デンマーク,フランス,オランダ等のヨーロッパの各国にオンラインによるエネルギー管理システムを提供してきたが,このほどアメリカにおいてもサービス提供を開始することを発表した。今回提供するサービスは以下のものが挙げられている。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Dec. 9]

 

top