機関誌「冷凍と空調」 / 2003.3 (NO.502)

海外短信

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ヨーロッパ冷凍空調展,IKKでCO2,Shaved Ice,Scrollに焦点

 ヨーロッパで最大規模の冷凍空調展示会であるIKKの最近の出展状況から新しい時代へ向けての動向を知ることができる。その内容は3点に絞ることができるようだ。

 ◎ CO2製品を展示した主なメーカー

 ◎ Shaved Ice

今回の展示メーカーは以下のとおり。
Higel(ドイツ),Funk(ドイツ),OREF(イタリア),Ziegra(ドイツ),Enodis Scotssman,星崎(オランダ)

 ◎ Scroll 圧縮機:ヨーロッパでは冷凍用としてスーパーマーケット市場に大々的に浸透している。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Jan. 13]


音響による冷凍法,アメリカで開発中

 最近,アメリカの新聞に“熱・音響冷凍”技術を応用した冷却法が掲載され注目を集めている。これはある研究者によりテストされている新冷却システムで,強烈な音源が作り出す冷凍効果を利用しようとするものである。強力なスピーカーから発生する音波によりシリンダー内のガスを圧縮し,あたかも圧縮機サイクルのピストンの作用をさせ,圧縮・膨張のサイクルを実現しようとするものである。
 システムに使用されるスピーカーは通常のロックコンサートで使用されるものの数千倍もの能力を持ち,スピーカー近くでは120dBものレベルに達する。165dBの音では空気が激しく振動させられる結果,その摩擦熱で毛髪に火がつくほどである。今回の冷凍装置では最大173dBの音が用いられる。
 既にこの技法はスペース・シャトルに搭載されている2台のフリーザーに採用されている。初期のものはエネルギーを大量に浪費するものであったが,最近,劇的な効率改善がなされ商業化のめどがたった。
 この計画に対してアメリカの大手アイスクリーム業者の Ben & Jerryが援助を申し出,来年には実験用フリーザーの製作が計画されている。

[RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JANUARY ]


HFC類の使用禁止のコストはヨーロッパで60億ユーロ

 最近,EPEE(HFC製造業者や冷凍・空調装置製造メーカーが効果的な政策とグリーンガス放出抑制を目指して設立した組織。)ではヨーロッパ全体の冷凍・空調機器を自然冷媒に転換するのに要する費用を推定し発表している。
 この推定は先ずデンマークで行われた。この国では他国に先駆けて主要な機器に対してHFC冷媒の使用禁止を決定している。ここでの結論は,国内のすべての機器をHFCから自然冷媒に切り換えるに要する費用は4000万ユーロとなった。
 EPEEではこの結果をヨーロッパ全体に当てはめてみた。導き出された値はヨーロッパ全体で20〜30億ユーロとなったが,この推定は大幅に過少なものと思われる。
 それはデンマークが高緯度に位置しているために比較的小型のエアコンディショナーが多いからである。南部の気候温暖な地域ではより大型の機器が使用されていることを考慮して修正した結果,全体の費用は40〜60億ユーロとなるとしている。
 なお,この推定にはカークーラー及び冷凍業界以外の分野で使用されているHFC,PFC,SF6の転換や,転換後の効率低下によるエネルギーコストの増加分については考慮されていない。

[RAC―REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JANUARY]

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