機関誌「冷凍と空調」 / 2003.4 (NO.503)

資料紹介

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「特定フロン回収促進プログラム」に基づく取組み状況について
[製造産業局オゾン層保護等推進室]

 

 経済産業省では平成9年から「特定フロン回収促進プログラム」に基づいて,関連事業団体に対し自主的な特定フロン回収システムの構築について要請してきましたが,このほど各関係者における取組み状況に関してレビュー結果を取りまとめました。レビュー結果のポイント,自主計画策定団体の取組みの進捗状況,平成13年度の冷媒用特定フロン回収等に関する調査結果を紹介します。
(編集係)

<レビュー結果のポイント>

1.関係業界の取組み(詳細については,別添資料1参照)

(1)業務用冷凍空調機器
 フロン回収を確実に安全に実施するための制度の整備拡充に努め,平成14年7月末時点で,「回収冷媒管理センター」を全国に113か所,「冷媒回収認定事業所」を3,614事業所,「登録回収技術者」を48,572名認定(平成13年7月末時点では,回収冷媒管理センター107か所,冷媒回収認定事業所3,367事業所,登録回収技術者31,224名)。また,整備された諸制度は,「フロン回収破壊法」の運用の一部に活用されている。
(2)カーエアコン
 平成10年1月より運営を開始した日本自動車工業会等による「フロン回収・破壊システム」(当該システムは,平成12年11月から(財)自動車リサイクル促進センターに移管。)の登録事業者数は平成14年6月末現在で,約3,800社(平成10年10月全国展開完了時点での登録事業者は,約2,400社)。

2.冷媒用特定フロン(CFC)回収等に関する調査結果(環境省共同発表)(詳細については,別添資料2参照)

 業務用冷凍空調機器及びカーエアコンについて,関係者の自主的な取組みによる平成13年度の回収状況の調査結果は表1のとおり。
 平成13年6月に成立した,「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保に関する法律(フロン回収破壊法)」により,廃棄される業務用冷凍空調機器及びカーエアコンからの冷媒フロン(CFC,HCFC及びHFC)の回収及び破壊が義務付けられ,既に,業務用冷凍空調機器については平成14年4月から,また,カーエアコンについては平成14年10月から本法に基づく回収等が実施されている。
 今後,経済産業省としては,フロン回収破壊法に基づくフロン回収・破壊の取組みを引き続き推進していく。

表1 各機器ごとの調査結果

対象機器
業務用冷凍空調機器
カーエアコン※1
<1>回収実績 合計量 約692トン 約129トン
(破壊実績)
<2>推定廃業時残存量 約1,138トン 約1,352トン
<3>推定回収率※2 約61% 約10%
(破壊率)
※1   カーエアコンの場合は破壊率のデータを示しているが,最近の補充用CFC冷媒の品薄感から,回収後,破壊せずに再利用に回すケースが増えており,回収率自体はこれより大きいと推定される。
※2   「<3>推定回収率」は,調査した範囲での「<1>回収実績合計量」を機器廃棄台数等から推計した「<1>推定廃棄時残存量」で除したもの。

(別添資料1)
自主計画策定団体の取組みの進捗状況

業務用冷凍空調機器
(システムの構築等)

<日本冷凍空調工業会>


<日本冷凍空調設備工業連合会>

<冷媒回収推進・技術センター(日本冷凍空調工業会,日本冷凍空調設備工業連合会,日本フルオロカーボン協会の共同事業)>

(普及啓発)
<日本冷凍空調工業会>

<日本冷凍空調設備工業連合会>

<冷媒回収推進・技術センター(日本冷凍空調工業会,日本冷凍空調設備工業連合会,日本フルオロカーボン協会の共同事業)>

<日本自動販売機工業会>

(回収実績)

カーエアコン
(システムの構築等)

(普及啓発)

(回収実績)

フロンメーカー
(システムの構築等)

(普及啓発等)

(破壊実績)
表2 フロンメーカーの破壊施設でのCFC破壊実績等

会社・工場名
所在地
破壊能力
t/年
受入開始
時期
今までの破壊実績(t)
12年度
13年度
14年度
イネオスケミカル(株)
三原製造所
広島県三原市
1,300
H9.10
126.0
116.8
43.3
旭硝子(株)
千葉工場
千葉県市原市
100
H10.7
1.95
0.26
0.08
ダイキン工業(株)
鹿島工場
茨城県鹿島郡
100
H11.1
0
5.52
1.88
三井・デュポンフロロケミカル(株)
千葉工場
千葉県市原市
150
H13.11
0
0
※1 経済産業省オゾン層保護等推進室調べ
※2 破壊能力については平成14年7月現在
※3 14年度については6月までの実績

(別添資料2)
平成13年度の冷媒用特定フロン(CFC)回収等に関する調査結果

(環境省同時発表)

 経済産業省では,平成13年度の冷媒用特定フロン含有機器が廃棄される場合のフロン回収状況等について,環境省と共同で調査を行ったところであり,その結果は以下のとおり。

1 調査方法

(1)業務用冷凍空調機器

<1>機器メーカー,機器設置工事業者については,回収状況を関係団体が会員企業等に対し,アンケート調査。
<2>飲料用自動販売機については,清涼飲料製造大手に対し,アンケート調査。
<3>フロン回収等推進協議会等については,都道府県・政令指定都市へ調査票を送付・回収。

(2)カーエアコン

<1>(財)自動車リサイクル促進センターによるシステムについては,回収・破壊状況を随時調査。
<2>フロン回収等推進協議会及び地方自治体については,都道府県・政令指定都市へ調査票を送付・回収。
<3>上記以外のルート(第三ルート)については,関係業界等からの情報によって取り組んでいる者をピックアップし,調査票を送付・回収。

2 調査結果

 業務用冷凍空調機器,カーエアコンについて,それぞれの平成13年度分の調査結果(まとめ)は下表のとおり〔前掲:表1〕

(1)業務用冷凍空調機器

<1>回収・破壊に関する流れ
 調査した範囲で把握された業務用冷凍空調機器に関する冷媒用特定フロン回収の主な流れについては図1のとおり。

<2>CFC回収実績の調査結果〔平成13年度(平成13年4月から平成14年3月)〕

機器メーカー事業者団体((社)日本冷凍空調工業会)による調査での回収実績 ・・・約497.5トン
機器設置工事業者の業者団体((社)日本冷凍空調設備工業連合会)による調査での回収実績 ・・・約170.3トン
飲料用自動販売機ユーザー(清涼飲料製造者大手33社)のアンケートによる調査での回収実績 ・・・・・約9.7トン
フロン回収等推進協議会の回収実績(調査した範囲の合計)(※) ・・・・約10.1トン
上記以外で独自に回収を実施している者による回収実績(調査した範囲の合計) ・・・・・約4.5トン
調査した範囲での回収実績の合計 ・・・約692.1トン
※事業者団体回収実績との重複分を除いた量。

<3>年間廃棄時残存量の推計
 機器の廃棄台数を推計し,さらに機器の平均充填量から,平成13年度における廃棄時残存量を推計した結果は,約1,138トン。

<4>回収率の推計
 <2>及び<3>から回収率を推計すると,
 692.1トン÷1,138トン≒61%

(2)カーエアコン

<1> 回収・破壊に関する流れ
 調査した範囲で把握されたカーエアコンに関する冷媒用特定フロン回収の主な流れについては図2のとおり。

<2>CFC回収・破壊実績の調査結果〔平成13年度(平成13年4月から平成14年3月)〕

自動車業界システムによる破壊実績 ・・・・・約80トン
フロン回収等推進協議会,地方自治体等の破壊実績(調査した範囲の合計)(※) ・・・・約16.7トン
上記以外で独自に回収を実施している者(第三ルート)による破壊実績(調査した範囲の合計) ・・・・約32.6トン
調査した範囲での破壊実績の合計 ・・・約129.3トン
※他のルートの破壊実績との重複分を除いた量。

<3>年間廃棄時残存量の推計
 解体処理された車両台数を推計し,さらにCFC12使用エアコンを装着している車両の台数を推計→2,858,447台
 上記結果から,充填量,使用時漏洩率等を加味して平成13年度における廃棄時残存量を推計した結果は,約1,352トン

<4>破壊率の推計
 <2>及び<3>から破壊率を推計すると,
 129.3トン÷1,352トン≒10%

図1 業務用冷凍空調機器に関する冷媒用特定フロン回収の主な流れ

図2 カーエアコンに関する冷媒用特定フロン回収の主な流れ

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