機関誌「冷凍と空調」 / 2003.5 (NO.504)

海外短信

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ASHRAE,CO検知警報器の住宅設置の基準導入を延期

 ASHRAE 基準62.2 P“低層階住宅における換気とIAQ”に関する改定が検討されていたが,最近シカゴで開催された公聴会で,当面は CO検知警報器の住宅設置を基準に盛り込むことはしないことになった。
 CO検知警報器住宅設置の必要性については,検知器の信頼性に疑問があると指摘されていた。このような点から今回も基準化が見送られ,継続して検討が行われることになったものである。
 これに対して機器のメーカー側からはアットランダムに抽出した機器をテストした結果,広範な住宅環境下でのテストでも欠陥は見出されなかったとして信頼性に対する疑問の不当性が指摘されている。
 一方,これに反対する側からはサンプル中4%が清浄空気中でも警報を発してしまい,逆に10ブランド中7ブランドが危険 COレベルに達しても警報を発しなかったという相反するテスト結果をもとに全体的に信頼性が低いとの意見が出されている。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Feb. 10]


昨年度,ユニタリー型出荷台数の記録を更新

 昨年度のユニタリー型は毎月のように前年同期を上回る出荷台数を記録していたが,このほど発表された年間統計でもこれまでの記録を上回ったことが判明した。
 ARIの発表によると昨年度のセントラル・エアコンディショナと空気熱源ヒートポンプの出荷台数は前年の6,281,443台を7%上回る6,746,326台となり,これまでの記録であった2000年の6,685,481台をも凌駕することになった。
 この内,ヒートポンプの出荷台数は1,483,599台で,これも前年度の1,442,355台を2%上回っている。
 メーカー工場の在庫状況は12月の出荷台数が373,284台と対前年同期比10%増となったことから11月の在庫より61,654台の減となっている。一方,ディストリビュータ側の在庫は対前年同期比7%の増となっている。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Feb. 10]


キヤリア,エアハンドリングユニットに新耐バクテリア塗装を採用

 キヤリアはシカゴで開催された冷凍空調展で,新たにAK Coating社と提携関係に入ったことを公表し,同社が開発したバクテリア,黴等の微生物に対して効果のあるコーティング剤“AgION”(銀イオンベースの化合物)を自社の主要なエアハンドリングユニットの塗装に採用すると発表した。
 この新しいコーティング剤はまず“39M Aero”エアハンドリングユニットに対して今年3月の生産分から採用され,次いでカスタム型の“Racan Carrier”型にも適用されることになっている。
 最近,顧客,特に教育・ヘルスケア関連の人達の間で黴や微生物に対する関心が高まってきており,温度や湿度がこれらの微生物の繁殖に影響を与え,ビル内に侵入させる要因となっていることから,今回の対策を採用することになったと報じている。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Feb. 10]


ASHRAE,ビルのセキュリティ強化ガイドライン修正

 ASHRAE では昨年9月11日の同時多発テロを機に急拠“非常事態下におけるビル居住者の健康・安全を確保するためのリスクに関するガイドライン”を発表していた。
 100%安全なビル・システムは無いという前提に立ってビル・オーナーは予めビルのユーティリティ,防火設備,通信設備,空調設備等に対してリスクを軽減するためにどこを改善すれば良いかを検討しておくべきである。また,改善に当たっても健康,快適さ,生産性を損なわないように注意し,その対応に際しては具体的なリスクを正しく評価して行うべきであると忠告している。
 具体的な例として,ビルの空気採り入れ口の位置の問題がある。これらは外部汚染源から保護された位置に設置されなければならない。従って採り入れ口は公共の場所から離し,侵入警報器の設置を考慮しておかなければならない。ビル外壁についても空気や水蒸気と同様に液体の侵入を極限できる構造でなければならない。さらに加えて,ビル内の加圧ゾーンについて,内部での機能に支障を与えないよう適切なレベルに保つことが重要であるとしている。また,空気濾過についても環境面,経済面から適切であり物理的にも信頼性がある最高なMERVレベルのフィルターを採用しておくべきだとしている。

[Air Conditioning,Hearting and Refrigeration NEWS Feb. 24]

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