機関誌「冷凍と空調」 / 2003.6 (NO.505)

資料紹介

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家庭のエネルギー,電気は増加,ガスは横ばい
生協総研が調査

 

 (財)生協総合研究所はこのほど,全国10の生協の協力のもとに行った,家庭におけるエネルギー消費についての調査をまとめ,発表しました。これによると,東京電力,東京ガス管内で過去5年間継続してデータがとれた147世帯の平均では,年間の電気使用量が増加しているのに対し,ガスの使用量が横ばいないし減少傾向がみえることがわかったとしています。また,簡易電力計「省エネナビ」を使用して,全国8生協から応募のあったモニターによる2002年7〜12月の時間ごとの電力消費の調査結果では,時間ごとのピークは夏,冬とも夕方に発生,よくいわれる夏場の冷房のピークはあらわれていないといいます。
 調査のポイントを紹介します。
(編集係)

5年間調査
関東地区3府県の147世帯を調査

  「5年間調査」は,さいたまコープ,コープとうきょう,コープかながわの3つの生協の組合員で,東京電力と東京ガスを利用している組合員からモニターを募集,過去5年間転居していないことを条件にしてデータがそろった147件の電力・ガスの消費量をまとめたもの。
 住居エリアは埼玉69,東京48,神奈川30となり,世帯人員は平均3.7人となった。家族構成はこの5年間,若干の変化はあったものの,平均では変化はなかった。住居は集合住宅84,一戸建63と首都圏での調査のためか,過半数が集合住宅であった。住居面積は平均で80m2,部屋数は4.4部屋であった。
 147世帯平均の電力使用量は,1997年から2001年に約10%増,年間で4221kWh(月平均352kWh)となった。一方,ガスの使用量は1997年から98年には増加しているものの,その後減少,2001年で520m3と同じ水準になっている。
 この間の変化を実数と指数で示したものは,図1,図2である。5年間平均で月ごとの電力とガスの使用量を示したものが図3である。一般的傾向として,電気使用量の冬期と夏期の二つのピーク,ガス使用量の冬期への集中がよくあらわれている。なお,147世帯平均での使用している電気器具,ガス器具の保有状況を調べている。主なものを抜粋したものを表1に示す。

図1 年間の電力・ガス使用量(N=147)

図2 5年間の電力・ガス使用量推移(N=147,97年を100)

図3 5年間平均での毎月の電力・ガス使用量(N=147)

表1 147世帯の電気・ガス器具の使用台数

(1家庭平均,抜粋)
器具 平均台数
エアコン(電気)
2.14
扇風機(30cm以上) 1.24
オイルヒータ・電気ヒータ 0.53
電気カーペット・こたつ 1.14
ガス暖房機 0.63
給湯器類(ガス) 1.23
給湯器(深夜電力) 0.04
電気冷蔵庫 1.07
電気炊飯器 0.89
電子レンジ 0.97
全自動洗濯機 0.85
掃除機 1.18
温水洗浄便座 0.56
テレビ 1.99
ビデオ 1.48
ステレオ・ミニコンポ 1.16
パソコン 1.14

モニタリング調査
全国から時間ごとの電力を調査

 「モニタリング調査」はコープあおもり,みやぎ生協,コープながの,コープかながわ,おおさかパルコープ,コープこうべ,生協ひろしま,エフコープ(福岡)の8生協の組合員に日本ベンディング・東光精機製「省エネナビ」を使い,1時間ごとの電力使用量を調査した。調査期間は2002年7〜12月の半年,データの提供は80名からあり,2002年8〜12月のデータがそろっている 56名のデータを分析した。
 このうち,8月と12月の時間ごとの電力使用量のデータは図4のようになった。56名のエアコン保有は冷専・冷暖兼用で2.14台で,5年間調査とほぼ同じ水準になった。グラフをみると,8月の冷房シーズンでもピークは17時以降にあり,昼間の消費電力は朝,夕方に比べ大きく落ち込んでいる。

図4 1時間ごとの電力使用量の推移(Wh,N=56)
   全国8生協のモニターの平均値

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