機関誌「冷凍と空調」 / 2005.5 (NO.528)

海外短信

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空調業界にもドライブスルーサービス

 タルサにあるベスコサプライ社では,マクドナルド等ファストフード業界では常識となっているドライブスルー方式を空調関連の部品販売に採り入れ効果をあげ,注目を集めている。
 この会社は1967年の創業で,当時ジャニトロールやグッドマンの製品を扱っていたカーコ社を買収して以来,大きく成長してきた。昨年5万平方メートルのビルを取得した際,これまでにないユニークなサービスを提供しようと考え,このアイディアに達した。
 建物内は長さ250メートルの3つのレーンに分けられ,中央のレーンを製品の受入れに,外側の2レーンを販売用に当てている。電話,ファックス,eメール等で寄せられた顧客からの注文は2枚プリントされ,1枚は製品に,残りはアクセサリ部門に送られ出荷準備が行われる。到着した顧客は指定された場所に車を乗り付け,荷積みを行うことになる。この結果,これまで15分以上かかっていた受渡し時間が3〜5分に短縮され,しかも雨天,冬季の寒さに影響されないことが評判を呼び,タルサ近郊100キロ圏内から大勢の顧客が殺到するようになった。現在では扱い商品もメタルファブ,アトコ,サーテンティード,富士通,リンナイ,ダイバーシテック,セルカーク,エアーガード等,多岐にわたっている。

[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News April. 11]


冷凍用エネルギー計画,米議会へ

 業務用冷凍機製造業界と省エネ関連団体はレストラン,コンビニ,スーパーマーケット等で使用される業務用冷蔵庫,フリーザ類に関するエネルギー最低効率を,合衆国基準で制定するよう求めることで基本合意し,政府関係機関,議会に働きかけてゆくことになった。現在,この種の設備に対しては何の規制もされていない。この基準が発効すると,節約エネルギー量は300MWの発電所2基分に相当することになる。エアコンの場合SEER値を規制対象にしているのに対し,ここでは規制対象をエネルギー効率比とし,機器の大きさ,容量別に定めるよう求めている。
 加えて今回の合意では,アイスクリームフリーザ,ドアなし自立型キャビネット,遠隔コンデンシングユニット等についても基準の制定を求めている。ARIでは,今回の申入れはHCFC類が製造停止になる2010年に向け各社が製品の変更を行う時期に間に合うと歓迎している。

[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News April. 18]


ニューヨーク近代美術館にエシェロンBASシステム

 ニューヨーク近代美術館には,クロード・モネ,ポール・セザンヌ,ビンセント・V・ゴッホ,サルバドーレ・ダリ,ヘンリー・マチス等の巨匠の絵画,彫刻等15万点にものぼる美術品が収蔵されている。ここには年間160万人もの観覧者が訪れることから,美術品を保護するために内部の温度・湿度の変動,紫外線の照射,有害ガス発生の規制等,厳密な制御が欠かせない。観覧者の有無にかかわらず,内部の温度は22.2℃(72°F),湿度50%に精確に保たなければならない。このような制御に対し,美術館側はロンワークスBASシステム専門のT.E.C.システムズを選択,発注した。
 このシステムは,館内すべての機械・電気設備にリンクし,1台のグラフィックディスプレーに完全なデータを表示し,管理者の便を図っている。このBASにはロンワークスベースの互換製品とエシュロンのネットワーク管理用ソフトウェアが使用され,セキュリティ,空調,照明,火気検知/抑制システムの管理を行っている。

[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News April. 25]


可搬式空調ユニット,イラクの海兵隊活動を支援

 イラクのような砂漠地帯で活動する海兵隊にとって,環境制御用の空調システムは欠かせない。現在海兵隊が所有する空調システムは,耐用年数をはるかに超過し取替えの時期に来ている。そこで,総額4500万ドルの新規調達計画が出てきた。オハイオ州のノルディック・エア社は1988年の創業以来,160°F(71.1℃)という極端な気温,極めて汚れた状況下で使用される特殊な機器を専門に製造してきた。
 現在の砂漠戦では単なる人員の空調ではなく,画期的に進歩した戦術兵器に対する空調が欠かせない。今回の計画に対して,同社は4種類のモデルを提供し,海兵隊独自のテストを受けることになった。この計画に当たって同社では,特殊な機器にもかかわらず市場で容易に得られる部品を使用することにした。これまでは特殊部品を使用していたため故障の際の部品入手に3〜5カ月をようしていたが,どこででも即時入手可能となった。海兵隊の担当者は,ノルディック社に大きな関心を寄せている。

[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News April. 25]


木材焚き冷蔵庫登場

 70年代にエネルギー枯渇対策として提案された木材焚き吸収式冷蔵庫に財政的な支援が決まり,生産がスタートした。援助を決定したウッドクール・エナジー社では,電力供給がままならない発展途上国での普及を期待している。機器の作動はスムースで意外に効率が良いが,1日に2回燃料を補給することが難点となっている。

[RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING APRIL]

 

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