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米科学者,在来型蒸発器に代わる超小型新デバイスを開発
アメリカ・インディアナ州のパーデュー大学のメカニカルエンジニアたちは,在来型の冷凍システムに用いられている蒸発器のサイズを劇的に小型化できる新しいデバイスを研究中であると発表した。
この研究を主導しているイッサム・ムーダバ氏は,研究中のデバイスは,コンピュータはもちろん軍用レーザー,マイクロウェーブレーダー,各種兵器の電子機器に直接取り付けることが可能であり,同時に冷凍システムの小型化にも利用できるとの見通しを持ち,今回の発表となった。
ここで研究されているのはマイクロチャンネルのヒートシンク(MHS)で,銅板に冷媒が循環する幅231ミクロン,深さ713ミクロンの溝を無数に切ったデバイスである。この技術が完成すると,これまで1メートルもあった標準型冷蔵庫の蒸発器をわずか1平方インチ(約6.5平方センチメートル)の大きさのMHSに置き換えることができる。
目下の課題は,大きな蒸発器を取り外したスペースにいかにして超小型のMHSを取り付け,システムを円滑に機能させるかという点にある。アメリカ海洋研究所の支援を受け,在来型の冷蔵庫にMHSを取り付けてテストした結果,良好な結果を得た。
チームが公表した論文には,その方法論,設計上の各種関係,システムの利点,基本的な作動原理等の情報のほかに,得られる温度,MHSの内部で発生する圧力損失等についても記載されている。
またこの実験で,従来のシステムでは,絞り弁の前後で圧力が激しく変動し性能に大きな影響を与えていたが,MHSを使用するとこの変動がなくなっていることが分かった。
これらの開発は今後3年以内に終了するが,開発者たちは早期に実用化することを望んでいる。
[RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING June 2005]
フィンランドでCO2冷凍設備に関する講演会と見学会
CO2設備の普及に興味を持つグループ(C-dig)の第12回総会がフィンランドで開催され,ホスト役を務めたバーテルス社のあるウウシカウプンキ市の会場には,55名の参加者が集まった。総会では2日にわたり,各種の講演と施設の見学が行われた。
講演ではダンフォスのバルブ,タンキのアイス・サイロ,フィンコイルのエアクーラーなどの最新トピックスが紹介された。特に注目を集めたのはリンデがチューリッヒのスーパーマーケットに設置したシステムで,CO2だけでシステムを構成されている。極端に暑い日を除いては従来のシステムと同等又はより優れた結果が得られ,良好な運転が続けられているという。
2日間の施設見学は,いずれもタンペレ工科大学のアンテロ・アイトマキ(Antero Aittomaki)教授が設計,現地企業のバーテルス,フィンコイル,フーレ(Huurre),キヤリアが資金援助を行って完成させたものである。第1日目の訪問先は魚を加工するカラセト(Kalaset)で,ここのブラスト・フリーザーにはCO2を低段に,R404Aを高段にしたカスケード設備が採用され,初年度は良好な運転実績が得られたという。今回のホスト役のバーテレスは年商900万ユーロで,1990年の会社創設以来,毎年施設の改良を重ねてきた。製品の55%が冷凍関連で,この分野を最も将来性のある分野と期待している。
第2日目は,CO2設備での各種トラブルとその解決法等が披露された。CO2がアンモニア回路にリークしたケースや,デフロストを50%ロード時に行うことにより,残りの設備を正常に保つことができたこと等が披露された。午後には,一周1キロメートルのノルディックスキー競技用のインドアコースの視察が行われた。コースには20メートルの高低差があり,CO2以外ではなし遂げることはほとんど不可能であったという。
[RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING June 2005]
最優秀省エネ提案にASERCOMから賞金1万ユーロ
ヨーロッパ冷凍圧縮機及び制御機器製造業者協会(ASERCOM)は,2005年度最優秀省エネコンセプト又はシステムに対して「ASERCOMエネルギー効率賞」に添えて,賞金1万ユーロを授与すると発表した。
対象となる分野は冷凍及びエアコンディショニング(ヒートポンプを含む)で,温室効果ガスの排出削減,冷凍・空調分野でのエネルギー効率の改善に関する科学的,技術的な挑戦を期待している。温室効果ガスの排出では,冷凍・空調用機器のライフタイム全般でのCO2ガスの排出が全温室効果ガスの主要部分を占めており,冷媒よりもCO2の影響が最も大きいと重視している。
ヨーロッパの冷凍・空調業界で活躍している企業,研究機関,大学の他,ヨーロッパの個人の発明家も応募でき,国際的な権威者たちによって審査されることになっている。
[RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING June 2005]
ユニタリー型の4月出荷台数,対前年比減
ARIの発表では,4月のセントラルエアコンと空気熱源ヒートポンプの工場出荷台数は67万8833台に止まり,対前年度比11%減となったが,年初からの4カ月の合計では前年とほぼ同じ234万6353台となった。
[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News June 13. 2005]
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