機関誌「冷凍と空調」 / 2006.4 (NO.539)

海外短信

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ASHRAE,他団体と共同で新たにグリーンビル基準を作成


 ASHRAEは米国グリーンビルディング協会(USGBC),北アメリカ照明学会(IESNA)と共同で,高性能グリーンビルディングの最低基準を作成することになった。この種の基準作成にASHRAEが公式に関与するのは初めてのことである。
 ここで検討される基準案189「低層ビルを除く高性能グリーンビルディングの設計に関する基準」は,環境への責任,資源の効率的使用,居住者に対する快適環境及び福利の維持,地域社会への配慮等ビルの設計に関する最低限の必要条件を定めようとするものである。ここでは建築手法の上位25%に対してUSGBCが定めた建築物の環境配慮基準LEED(Leadership of Energy & Environmental sensitivity)のグリーンビルディングの評価システムを基本とし,グリーンビルディングをビル業界の主流にすることを目指している。
 この基準は2007年の完成を目指しており,新規物件や革新的な計画で水の効率的使用,エネルギー効率,ビルの景観・原材料・資源に対する影響,環境レベルの維持への貢献等が期待されている。完成後はアメリカ規格協会(ANSI)基準に採用され,ビルディング・コード(建築法規)に発展するものと望んでいる。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News March. 6 2006


キヤリア,2006年コンベンションで新製品を発表―ラスベガス


 キヤリアは3日間にわたり,ラスベガスのMGMグランドホテルで今年度のコンベンションを開催し,7000人を超える顧客を招き,新製品を発表した。
 同社の北米住宅・軽業務用製品担当のクック社長は「我々の業界は,より競合力のあるものに変わってきており,顧客サイドもより強くそれを望んでいる。SEER 13問題でも差別化に対する挑戦が焦点となった。我々は全製品を再構築し,皆様のお役に立ちたいと多くの品ぞろえを用意しています。」と述べた。その主なものを紹介する。

次世代インフィニティシステム:従来の型を顧客が使用しやすいよう完全に設計変更し,新たに開発した制御装置を付加している。 これにより顧客に“エネルギー・スター”級の省エネを保証するとともに,あたかもサービスマンが常駐しているかのような故障診断結果を示すことができる。
インフィニティ・リモート・アクセス:今後のインテリジェンスホームを目指し,インターネットや電話回線から設定値を変更する ことができる。
IAQ(室内空気質)製品,新型インフィニティ・エア・ピューリファイア:業界初の浮遊アレルギー物質,バクテリア,かび,ウィルス等を捕捉せん滅することができる。さらに,新たに開発した「精密にポイントを定めイオン化する」特許を用いて空気中に粒子をチャージし,化学兵器を無力化することも可能である。
アクアフォース,空冷チラー:自動車業界で採用されていた“マイクロチャンネルコイル”技術を採用し,全負荷時にEER 10.9,部分負荷時に15.4を実現した。さらに腐食に対する耐久が増し,保証期間を3年間にすることができた。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News March. 6 2006


IOR会長,高燃料価格を機に画期的な技術開発を期待

 IOR会長のガイ・ハンディ博士は,ロンドンで開催された年次晩餐会で900名を超える会員,招待客を前に,次のような講演を行った。

 『現在,燃料価格が非常に高騰していて各方面に大きな影響を及ぼしているが,これは新しい技術の開発や投資が活発になっていくことを考えると,むしろ絶好のチャンスを得たと個人的には考えている。原油価格がバレルあたり20ドルの時代には考えられなかった新技術開発も,50〜60ドルになると十分に意味を持ってくる。
 協会では,すでに公共住宅向けの革新的なヒートポンプ,CHP等の新技術,吸収式チラーの開発等に着手している。』

 さらに,一般消費者はイニシャルコスト重視に陥りがちであるので,高エネルギー効率の利点を徹底することが欠かせないと強調した。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING March 2006


BSRIA,2006年の欧州空調業界を予想

 BSRIAではこのほど,2006年の欧州空調業界の動向についてのまとめを発表した。昨年この業界は体質強化の時代で,今年も同じ傾向が続くとみられている。建築業界は2004年には3.1%増,2005年は0.1%減であったが,2006年は0.6%増,2007年は2.2%増まで回復すると予想している。主に,オフィス,小売業,レジャー,公共分野での伸びが期待されている。

ミニスプリット/マルチスプリット:2005年は対前年比で台数は減少したが,ヒートポンプやインバータの伸びや冷媒R410Aの浸透等で売上額は伸びた。インバータの普及率は40〜60%,ヒートポンプは50〜60%(特にマルチスプリット型では84%)に達し,今年もその傾向が続くとみられている。
VRF:昨年大きく伸びたが今年はさらに大きく伸び,大型で1万〜1万2000台,小型で2000〜2500台と強気な予想をしている。また,大型ではチラー領域への進出が始まっている。
チラー:2004〜2005年は,機種によって異なるが,全体では横ばいに推移した。スクロール型は昨年,対前年比が台数で5%増,売上額では25%増でスクリュー,往復動のシェアを奪った。ターボ及び吸収式もシェアを減らしている。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING March 2006


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