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エネルギー回収換気装置(ERV)は寒冷地に適しているか 省エネの手法の1つとしてエネルギー回収換気装置(ERV)が称揚されているが,寒冷地での使用について,疑問が投げかけられている。同種のものに,熱回収換気装置(HRV)がある。いずれも新鮮な外気と住居内の汚染排気とをバランスよく交換し,合わせて有効なエネルギー又は熱を回収する装置であるが,この省エネ性のみに注目して採用すると,思わぬ落とし穴に落ち込むことになる。 ERVのエネルギー回収部分に当たるコアは,多くのメーカがレジンを使用していると表示しているが,実際には紙を使用している。このコアを寒冷地で,しかも湿度の高い状態で使用すると,結露した水滴が紙にしみこんでコアが粥状になり機能を果たせなくなる。昨今建設される住宅は機密性が高く,冬季には室内の湿度が高くなる。このような状況では,ERVの寿命は極端に短くなってしまう。一方,HRVはコアにアルミニウムを使用しており,コア部について長期の保証をつけている。 ERVはすべてのメーカが32°F(0°C)で試験を行っているが,北米では冬季の気温が−13°F(−25°C)に低下することがたびたびあることから,これでは十分ではない。従って,寒冷地においてはERVよりHRVの方が適しているといえる。 ビルディング・サイエンス社は,ERVとHRVの適否によって全米を色分けした地図を発表している。それによると,ERVに適した地域は高温多湿の湾岸地域とロス近郊の太平洋沿岸地域となっており,寒冷なカナダやアメリカの大半はHRVが適しているとしている。 Air Conditioning, Heating and Refrigeration News April.24 2006 欧州での有害物質使用規制(RoHS)指令,アメリカ各州でも追従 欧州では7月1日以降,鉛,カドミウム,水銀,六価クロム,ポリブロモビフェニル(PBB),ポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)を含む電気製品及び電子製品の販売が禁止される。この動きを受けて,すでにカリフォルニア州は同様の法規制を来年1月1日以降に実施することを決めている。ニュージャージー,ウィスコンシン,ワシントンの各州でも,目下検討が進められている。 この規制が実施されると製品の設計から始まって製造法,品質保証に至るまで,すべてに影響が及ぶことになる。メーカは鉛を使わないはんだ付け,カドミウムを使用しないメッキ法,六価クロムの代替品の開発等に注力しなければならなくなる。 冷蔵庫やフリーザーはこの規制の対象になるが,ショーケース,住宅用エアコンディショナ等は,目下のところ固定設置物の一部であると見なされ,対象外となっている。ダンフォスではすでにこの規制に合格する製法に切り替え,現在は対象となっていない製品にも,積極的に適応していると報じられている。 欧州では,続いて廃電気・電子機器(WEEE)指令により,電気・電子設備や製造中に発生した不良品を廃棄する際の規制を検討している。 Air Conditioning, Heatingand Refrigeration News May.15 2006 エネルギー消費及び環境問題を解決するグリーンな住宅設計を推進 米国グリーンビルディング協会(USGBC)は,建築物の環境配慮基準LEED(Leadership of Energy & Environmental sensitivity)を昨年末,業務用建築物から住宅用に拡大することを決め,デモ用の計画を始めた。 ここでいう“グリーンな住宅”とは建築物の最低要求基準に適合し,室内環境に優れ,資源を有効に活用した建築物をいう。従って,この建築物は「エネルギー・スター」に合格していなければならない。これには空調機器の影響が大きいので,ファーネスはAFUE 90以上,エアコンはSEER 14以上のものを設置することが必須条件となる。 エネルギー省ではエネルギー消費が2025年までに40%増大すると見込んでいる。エネルギーの大半が冷暖房に費やされていることから,その対策が最重要課題であると見ている。 対策の1つとして,業務用ビルでは一般的なゾーニングを一般住宅に採用することが上げられている。住宅全体を均一に冷暖房する必要はないので,ゾーニングを行うことで通常より25〜30%も省エネになると推奨している。 Air Conditioning, Heatingand Refrigeration News May.15 2006
イギリス空調業界,出だし好調 イギリス空調業界は昨年低調に推移したが,今年は一転して多忙はスタートとなった。その原因として,好調なイギリス経済,公共機関による大きな開発プロジェクト,冷媒規制,エネルギー価格の高騰等があげられる。調査によると,80%以上の企業が前年を超える業績を上げていると答えている。 エネルギー価格の高騰により,初期の低価格一本の評価から効率重視に変わり,高付加価値製品の伸びが期待される。 RAC−REFRIGERATION AND AIRCONDITIONING May 2006
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