機関誌「冷凍と空調」 / 2006.7 (NO.542)

海外短信

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不法移民規制強化法案に対するHVAC業界の反応―アメリカ


 アメリカ政府は南部の国境を不法に越境してくる膨大な数の不法移民を規制するための法案を審議しているが,これに対してヒスパニック系の団体が猛烈な抗議活動を展開している。
 合衆国労働統計局によると,これらの移民を大量に雇用しているのは建設業界である。総数約250万人,総労働者の8人に1人は移民であり,これら移民の占める雇用の割合は22%にも達する。
 NEWS誌がまとめた今回の法規制強化に対する空調業界の意見は次の通り。
  • 不法移民を雇用した企業は厳重な罰金を。特赦は無用。国境フェンスの強化。実施部門の創設を。
  • まず国境フェンスの強化。次にすでに入国している移民について考慮せよ。
  • 人々には働き繁栄する権利がある。越境者がテロリストでなければこの国で働く自由を認めるべきだ。人は国にとって有用な資源である。
  • 現行の法規を整備,国境のフェンスを強化し,不法移民の流入阻止を優先すべきだ。
  • 私は人種主義者ではないが,現在多数のアメリカ人が職を求めているのに,その職を不法移民のメキシコ人に奪われている。不法移民を母国に戻すことによって,彼らに職を与えることができる。
  • 今はこの問題を議論すべきときではない。私の祖父はイタリアから移民してきた。同じことが行われても,なんら問題にする必要はない。
  • 不法移民なしで,低賃金の仕事をする者が見つかるのか?
  • 移民はアメリカに益する正規の者のみに限るべきである。不法移民は拘束し,国外追放とすべきだ。
  • 不法移民が要求を掲げて我々の街や道路をデモしている光景は,彼らが不法侵入者であることを示している。積極的かつ急速な対応が望まれる。
  • この問題をコントロールするために,必要に応じて一定の数の移民を許す制度を定めるべきだ。違反した雇用者には重い罰金を課すべきだ。
  • アメリカで生まれた者に対するアメリカ市民権の自動的付与の停止。
等,問題の深刻さを示している。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News June. 19 2006


ヒートポンプの出荷好調に推移

 ARIの発表によると,4月度の空気熱源ヒートポンプの工場出荷台数は17万3009台となり,前月には及ばなかったものの前年同月比2.5%の増加となった。これで1〜4月の合計は74万8279台となり,前年同月比で22%の大幅増となった。
 これはユーザ側が住宅の冷暖房の選定の際,ヒートポンプの性能が向上したことや,その他の暖房機器が燃料費高騰の影響を受けること等を考慮した結果が現れたものと思われる。
 4月度のセントラル・エアコンディショナと空気熱源ヒートポンプの総合出荷台数は54万2542台で対前月比20.1%の大幅ダウンとなったが,1〜4月の合計では252万2530台を記録,対前年同期比で8%の増加となった。
 工場在庫出荷も依然として増加を続けており,前月から5万5913台の増加となったが,昨年同月からは20万7491台の減少となっている。
 4月度のディストリビュータの出荷台数は前年同月比で7.2%の減少となったが,1〜4月の合計では依然として11.7%上回っている。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News June. 19 2006


欧州の主要冷凍ディストリビュータ,共同仕入れ方式を導入

 欧州全域にまたがる大手冷凍ディストリビュータがグループを結成し,共同仕入れを導入すべくメーカ側との交渉を開始した。この共同運営冷凍グループ(CCG)に参加表明しているのは,以下の8社である。
  • AHT:ドイツ
  • カラベル(Caravell):イギリス
  • フリゴベル(Frigovell):イタリア
  • ハボ(Havo):スイス
  • コブ(Kovu):オランダ,ベネルクス
  • ノルペ(Norpe):ノルウェー,フィンランド
  • ビボコールド(Vibocold):デンマーク
  • オカリナ(Ockarina):フランス
 上記8社の年商額の総計は1億ポンド以上に達する。このグループのリーダー,カラベル社のジョン・ラファー氏は「このグループは,会員の購買力を結集し,多方面にわたる製品を多数のメーカと折衝して購入することにより,我々の競合力をより強固なものにすることを目的として結成した」と述べている。
 すでに,イタリアのメーカとの間で,冷凍室関連の製品を1000万ポンドで年間契約することに成功したという。
RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JUNE 2006


テスコ,環境対策に1億ポンド

 スーパーマーケット業界大手のテスコ(TESCO)は,持続可能で革新的な環境対策技術を開発するとして,総額1億ポンドの資金を準備したと発表した。
 同社が昨年ディスに開店した店舗では,透明な天井の採用による自然光の最大限の活用,風力発電の採用,冷凍エリアからの排気の再利用等により,エネルギー消費量を同規模の他の店舗より20%削減することに成功した。他の店舗にも同様の対策を採り,2005/2006年に店舗面積1ft2(約30.5)当たりのエネルギー消費量を15%改善,発生するCO2を5万9000トン削減した。
 同社では,準備した資金により廃棄物をガス化処理・清浄化すると同時に発電する方法の導入,消費者にとって魅力的なリサイクルの実現等の計画を進めたいとしている。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING JUNE 2006


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