機関誌「冷凍と空調」 / 2006.8 (NO.543)
調査報告
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2009年度まで0.5%のマイナスを予測
―冷凍空調機器の中期需要予測―


 工業会の統計調査委員会では,このほど,2009年度までの冷凍空調機器の需要予測をまとめ,発表しました。発表内容と調査の概要を紹介します。
(編集係)

T.調査目的
 この調査は,冷凍空調業界の需要動向を展望する上での参考資料を作成することを目的として行った。

U.対象品目
(1) 乗用車・トラック用エアコン
(2) バス用エアコン
(3) 除湿機
(4) 小形エアコン
(5) 中・大形エアコン
(6) GHP(ガスヒートポンプエアコン)
(7) チリングユニット
(8) 大形冷凍機(吸収式・遠心式)
(9) ファンコイルユニット
(10) エアハンドリングユニット
(11) 冷凍冷蔵ショーケース(内蔵形)
(12) 冷凍冷蔵ショーケース(別置形)
(13) 輸送用冷凍冷蔵ユニット
(14) コンデンシングユニット
(15) 冷凍空調用圧縮機

V.予測方法
 自主統計による主要14品目の国内出荷数量について,重回帰分析および当工業会製品委員会のアンケート調査結果等に基づき2006年度の見込みと2007〜2009年度までの予測値を算出した。なお,2006年度の見込値については,各製品委員会で予測した数値を採用し,2007〜2009年度については,統計調査委員会で算出した。予測に使用する基本的なデータは,次のとおり。

1.当工業会 :自主統計
2.経済産業省 :機械統計
3.内閣府 :国民経済計算
4.経済産業省 :商業販売統計
5.日本経済研究センター :最新版「四半期経済予測」
  :最新版「中期経済予測」
6.国土交通省 :建築着工統計
7.日本自動車工業会 :自動車統計

W.調査概要

●2005年度の実績
 2005年度の冷凍空調機器の主要14品目の出荷台数は1458万台で前年度比2.4%の増加,出荷金額は2兆259億円で前年度比1.3%の増加であった。冷凍空調機器全体の出荷金額は2兆945億円で前年度比1.6%の増加であり,主要14品目が冷凍空調機器全体の96.7%を占めている。

●2009年度予測の概要
 今回の中期需要予測の対象期間は,2007〜2009年度である。2009年度の冷凍空調機器の主要14品目の出荷について,台数で1428万台,金額で1兆9787億円と予測している。2005年度からの年平均成長率は台数で0.5%,金額で0.6%の減少としている。冷凍空調機器全体の出荷金額予測は,2兆494億円で2005年度からの伸び率は0.5%の減少となっている。主要14品目の出荷金額は冷凍空調機器全体の96.6%となり,2005年度と比べると,わずかながら0.1ポイントの減少となる。

●乗用車・トラック用エアコン
 乗用車・トラック用エアコンの2005年度の実績は,454万台,3725億円で前年度比は台数で3.6%の減少,金額で0.9%の増加となった。
 2009年度の出荷予測は459万台,3768億円となっており,2005年度からの年平均成長率はともに0.3%の増加となっている。

●バス用エアコン
 バス用エアコンの2005年度の実績は1.3万台,257億円で前年度比はそれぞれ7.8%,5.1%の増加となった。
 2009年度の出荷は1.2万台,234億円と予測しており,2005年度からの年平均成長率はともに2.4%の減少とみている。

●除湿機
 除湿機の2005年度の実績は,64万台,137億円で前年度比は台数で5.6%の減少,金額で1.4%の増加であった。
 2009年度の出荷予測は68万台,138億円とし,2005年度からの年平均成長率はそれぞれ1.5%,0.1%の増加となっている。

●電気駆動式エアコン
 電気駆動式エアコンは小形エアコンと中・大形エアコンに分けられ,ここでは小形エアコンは家庭用エアコンを,中・大形エアコンは業務用エアコンを指している。
 2005年度の小形エアコンの出荷台数は757万台で前年度比7.6%の増加,中・大形エアコンは81万台で6.5%の増加であった。金額については,経済産業省の機械統計では小形エアコンと中・大形エアコンの区分がなくなったため,電気駆動式エアコンとしてまとめて見るが,2005年度の実績は9588億円,前年度比5.1%の増加となった。
 今回の需要予測では,2009年度には小形エアコン717万台,中・大形エアコン84万台を予測,2005年度からの年平均成長率は,小形エアコンが1.4%の減少,中・大形エアコンが1.0%の増加となっている。また,金額では9077億円を予測,1.4%の減少としている。

●ガスヒートポンプエアコン
 2005年度のガスヒートポンプエアコンの実績は,台数では3.6万台で6.0%の減少,金額では637億円で0.1%の増加となった。
 2009年度には3.5万台,577億円と予測,年平均成長率はそれぞれ0.9%,2.4%減少するとしている。

●チリングユニット
 チリングユニットの2005年度実績は9911台,222億円で,前年度比は9.6%,4.7%とともに増加した。
 2009年度の出荷台数は1万台,金額は224億円と予測,年平均成長率はともに0.2%の増加と見ている。

●大形冷凍機(吸収式・遠心式)
 2005年度の大形冷凍機の実績は,2849台で前年度比7.2%の減少,金額は312億円で5.0%の増加であった。
 2009年度には2324台,312億円を予測,平均年成長率は台数で5.0%の減少,金額でほぼ横ばいとしている。

●ファンコイルユニット
 ファンコイルユニットの2005年度実績は,12万台,113億円で前年度比はそれぞれ14.6%,16.7%の大幅な減少であった。
 2009年度は9.4万台,87億円と予測,年平均成長率はともに6.3%の減少としている。

●エアハンドリングユニット
 2005年度のエアハンドリングユニットの実績は,2.2万台,182億円で前年度比はそれぞれ7.6%減少,1.8%の減少となった。
 2009年度には2.2万台,179億円と予測,年平均成長率はともに0.5%の減少と見ている。

●ショーケース
 2005年度のショーケースの出荷実績は,29万台で前年度比2.1%の減少,金額では805億円で3.8%の減少であった。ショーケースのうち,内蔵形は19万台,333億円で2.4%,15.3%の減少,別置形は10万台,472億円でそれぞれ1.5%の減少,6.5%の増加となった。
 2009年度は,台数で29万台,786億円で年平均成長率はそれぞれ0.1%,0.6%の減少と予測。このうち内蔵形は19万台,324億円で0.1%,0.7%の減少,別置形が10万台,462億円で0.1%,0.5%の減少としている。

●輸送用冷凍冷蔵ユニット
 輸送用冷凍冷蔵ユニットは,2005年度実績で台数は3万台で5.8%増,金額は190億円で55.6%の大幅減となった。
 2009年度は3.1万台の205億円と予測,年平均成長率はそれぞれ0.9%,1.9%の増加としている。

●コンデンシングユニット
 コンデンシングユニットの2005年度実績は11.6万台の338億円で,前年度比はそれぞれ4.2%,4.3%減少した。
 2009年度は,11.2万台で338億円,年平均成長率は台数で0.9%の減少,金額でほぼ横ばいと予測している。

●冷凍空調用圧縮機
 冷凍空調用圧縮機の出荷台数は,経済産業省の「機械統計」による出荷金額を実績値としているため,金額についてのみ見ると,2005年度の実績は3752億円で前年度比0.9%の増加であった。
 2009年度には3862億円を予測,2005年度から年平均成長率で0.8%増加するとしている。


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