機関誌「冷凍と空調」 / 2006.9 (NO.544)
資料紹介
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●2004年度のフロン類の回収量等の実績について


 環境省と経済産業省は,年度ごとに業務用冷凍空調機器とカーエアコンの回収量等の集計結果を公表している。これは,フロン回収破壊法により,フロン類回収業者が都道府県知事に対し回収量を報告し,都道府県知事は集計値を国に通知,国はその結果をまとめ公表することになっているためである。
 ここで紹介するのは,2004年度の回収実績である。なお,カーエアコンからのフロン類の回収については2005年1月1日より自動車リサイクル法に移行しため,2004年度の引取分は2004年4月1日〜12月31日までに引き渡されたものの合計となる。

(1) 業務用冷凍空調機器
 2004年度のフロン類の回収量は2102トンで2003年度の回収量1889トンから11.3%の増加,台数ベースでも95万台で9.8%の増加となった。
 これを,フロン類の種類別にみると,CFCが298トンで前年度比11.9%減,HCFCが1665トンで14.2%増,HFCが140トンで49.1%増となっている。
 環境省と経済産業省は発表の中で,2004年度に廃棄された業務用冷凍空調機器に含まれていた冷媒フロン量を推計している。パッケージエアコン,業務用冷凍冷蔵庫等の業務用冷凍空調機器の過去の年度別出荷台数,廃棄台数の経年別割合,冷媒の初期充填量等から推計した冷媒フロン量は6874トンとなっている。この数値とフロン類の回収量2102トンから,機器の廃棄時の冷媒フロン類の回収率は31%(昨年度28%)としている。
 また,業務用冷凍空調機器のうち空調機器について,建物の新設や除却等の統計などを考慮に加えて推計した場合の冷媒フロン量は5003トンとされ,この数値を基にすると回収率は42%になるとしている。
<業務用冷凍空調機器から回収された
フロン類の種類別の割合>


●破壊・再利用等の内訳
 回収量のうち,フロン類破壊業者に引き渡された量は1714トンで前年度比13.6%増,再利用された量が371トンで10.5%増,2004年度末に第一種フロン類回収業者が保管していた量は166トンで6.7%増であった。
 環境省発表のフロン類破壊業者からの報告の集計結果によると,2004年度に第一種フロン類回収業者からフロン類破壊業者が引き取ったフロン類の量は2490トンであり,今回の第一種フロン類回収業者の報告による破壊業者への引渡量1714トンと比べると,45%上回っている。環境省と経済産業省の発表では,これは主として,機器の廃棄時以外の修理・整備時に回収された冷媒と推測している。
<業務用冷凍空調機器から回収された
破壊・再利用等の内訳>



(2) カーエアコン
 2004年度のカーエアコンからのフロン類の回収量は577トン,台数ベースで145万台であった。フロン類の種類別にみると,CFCが84万台から317トン,HFCが61万台から259トンであった。
<カーエアコンから回収された
フロン類の種類別の割合>


●破壊・再利用等の内訳
 回収量のうち,破壊処理のために自動車製造業者等に引き渡された量は433トン,再利用された量が178トン,2004年度末に第二種フロン類回収業者が保管していた量は94トンであった。
 なお,前年度との比較は,2004年度の集計結果が2004年4月1日〜12月31日までの合計となることから単純な比較はできないが,参考として集計結果を併記する。
<カーエアコンからのフロン類の
回収量の推移>




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