機関誌「冷凍と空調」 / 2007.4 (NO.551)

海外短信

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ARI,GAMAとの合併を検討


 アメリカ冷凍空調工業会(ARI)とアメリカガス器具製造者協会(GAMA)の首脳部は,今年ダラスで開催されたAHR Expoを機会に会談し,両者の組織を合併することにより会員にメリットを与えられるかについて,その可能性の検討に入った。
 2月には両者で検討委員会を組織し,3つの特定分野(政府関連事項,検定,スタッフ及び管理部門)における効果に期待をかけ,今後30日以内に検討結果を両組織の経営委員会へ報告することになった。
 ここで問題となるのは,両組織にとっての環境問題,各州や地方自治体の規制に対する合衆国政府の優先権問題,エネルギー効率向上に向けて取組中の活動等に及ぼす影響である。さらにこの合併が両組織に相乗効果をもたらすかが,成否を決めるポイントとなる。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Feb. 26 2007


地球温暖化問題で,HFCをめぐる環境さらに厳しく

 ふっ化製品の専門メーカであるデュポン・フロロプロダクツの大気科学の専門家マクファーランド氏は,2月28日に開催された「ウェブキャスト(Webcast)」のイベントで以下のような大胆の意見を発表し,注目を集めている。

 温暖化の原因はグリーンガスの放出に起因する温室効果である。CFC及びHCFCがオゾン層を破壊するとして製造停止に追いやられ,その代替としてHFC(R410A,R404A,R134a等)に転換した。これらは多くの要求を満たす最良の代替品であったが,わずかに温暖化の傾向があるということで一部から生産停止を求められている。
 ECは定置式の設備へのHFCの使用制限を決めてからわずか6か月で,さらなる規制を行おうとしている。また,カリフォルニア州では食料品店,レストラン,冷凍車両等への温室効果ガスの使用を制限し始めた。
 この傾向は冷媒が大量に充てんされている設備,冷媒配管が長い設備にも及び,より少ない充てん量の設備や冷媒配管の短い設備への転換が求められている。ECでも2011年以降,自動車用エアコンにR134aの使用を禁止しようとしている。
 これらの動きに対して,メーカ側では代替品の開発を進めている。デュポン・フロロプロダクツではR134aの代替冷媒として「DP-1」を開発,実車でのテストで良好な成績を挙げた。R22は各種設備に応用されており,なかなかよい代替品が見当たらないが,南極のオゾンホールが2060〜75年まで続くと見られるため,さらに規制が厳しくなる。2015年には生産が停止され,市場に供給される製品の量が減少するので早めの転換が望まれる。その他,環境保護局ではCFCやHCFCの漏えい量の記録を残すよう規制を強化する方針を決めている。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News March 12 2007


グリーンビル推進のための新評議会(GreenMech)発足

 地球温暖化等の環境問題が厳しく追及されている今日,HVACR業界が政府関連,教育分野,業界,労働者に対して,環境に優しいソリューションを提供できるように援助することを目的とするグリーン・メカニカル・カウンシル(Green Mechanical Council:GreenMech)が発足した。この団体では技術者,コントラクタ,消費者が地球温暖化問題を深刻に受け止められるよう,契約者の施設を「大胆な」「疑問の余地のない」「技術革新的」に分けて評価する。
 具体的には,使用している各機械システムのエネルギー効率,汚染物質の排出量,持続性等を評価し,第三者が容易に比較できるよう,ポイント制を導入した。このポイントは,“建築物の環境配慮基準(LEED:Leadership of Energy & Environmental sensitivity)”の評価にも採用されることになっている。
 地球温暖化対策に関しては“気候変動に関する政府間パネル(IPCC)”で150か国の代表と過去3年間にわたり議論を重ねてきており,このほど第2作業部会報告書が発表される運びとなったが,その対応には意見の一致が得られていない。さらなる調査研究が必要と主張するグループもいるが,対策の実施が急務であるとしGreenMechが発足した。
 評議会には,アメリカ機械受注業協会(MCAA:Mechanical Contractors Association of America),アメリカ機械サービス業協会(MCAA:Mechanical Service Contractors of America),機械受注業教育研究基金(MCERF:Mechanical Contractors Education and Research Foundation),鉛管工及び配管工の連合協会(UA:United Association of Plumbers and Pipefitters)」,フェリス州立大学等,冷凍空調業界を代表する団体が設立メンバーとして参加した。さらなる科学的知見が必要だとして京都議定書への参加を拒否してきたアメリカも,ここへ来てこの問題の深刻さに目覚め,真剣な対策を講じようとし始めている。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News March 19 2007

3大手会社が脱HFC宣言

 温暖化対策の一環として脱HFC冷媒を宣言する会社が増えている。これまでのユニリーバ,コカ・コーラ,マクドナルドらに加え,新たにカールスバーク,イケア(IKEA),ペプシの3社が食品・飲料の製造,食品サービス,小売部門での脱HFC宣言をした。
 これらの活動はグリーンピースや国連環境保護計画が推奨しており,アメリカ環境保護局(EPA)の「環境保護賞」の対象にもなっている。この宣言にはHFCの使用停止時期の明確化,代替技術の調査・開発,環境改善へ相互間及び興味を持つ関連グループへの開示等が義務づけられている。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING March 2007

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