機関誌「冷凍と空調」 / 2008.6 (NO.565)
新聞に見る産業の動き
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[広報資料から(3)]家電の待機電力ゼロに

待機時の消費電力をゼロ化!
ロームが世界で初めて不揮発ロジック技術を開発

 
2008年5月8日/ローム株式会社

 ローム株式会社は,世界で初めて,LSI内部のレジスタと呼ばれるデータの記憶領域に不揮発性のロジック回路を組み込んだLSIの開発に成功しました。これは,世界で初めてFeRAM (Ferroelectric Random Access Memory) の強誘電体の量産化を開始したロームが,この技術をさらに応用し,電源の供給が無くてもLSI内部の演算処理の状況を保持できる不揮発性ロジック技術として完成させたものです。
  CPUに代表されるロジック系のLSIは,さまざまな処理に関する経緯や結果に関する情報を一時的に保持したり,LSIや周辺機器の動作状態を保持・変更するレジスタと呼ばれる演算処理の状況保持回路を持っています。現在一般的に使われているロジック系LSIでは,一旦電源が切られるとレジスタに保持された演算処理状況は消滅してしまいます(揮発性という)ので,記憶保持に電流を流し続ける必要がありました。
  LSIのレジスタを強誘電体素子により不揮発性化することは今までも取り組まれてきましたが,LSIのロジック回路での負荷容量が大きくなり,電力負荷の増大や信号遅延といった問題が発生するため,殆ど使われていませんでした。ロームは,新しく強誘電体セパレート構造を開発することによりこれらの問題を一挙に解決,LSIのロジック性能と信頼性を損なうことなく,レジスタ領域を不揮発性化できる技術を開発しました。

<以下略>

■用語説明

レジスタ: ディジタル処理(ロジック)回路において,演算途中のデータや演算処理状況を一時的に保持したり,動作状態を保持するのに用いられる記憶領域のことをレジスタといいます。一般的に,ロジック回路内に分散して配置されています。
揮発性,不揮発性: 演算処理の途中結果データなどを記録するための回路の性能を表す言葉で,電源を切るとデータが消えてしまう記憶回路は揮発性,電源を切ってもデータを残すことができる記憶回路は不揮発性といいます。
負荷容量: 一般に,電子回路内において電圧の変化が遅くなったり,電流(電力)を消費する要因となる素子を指します。

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