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未曾有の経済危機を迎えて空調業界の10年後を予想
ニュー・ホライズン財団(NHF:New Horizons Foundation)は10年後を予測する「HVAC及びシートメタル業界の未来研究:業界動向及び変貌する将来に対する推進要因」を発表した。この調査は建設業界の調査組織FMIコーポレーションが行ったもので,2018年にはコントラクターは高度なニッチ分野で競合することになり,以下のようなビジネスモデルの中から市場のニーズに沿った分野に焦点を絞らなければならなくなると予測している。
@ 大規模,全分野対応の設計指向会社
A 据付専門業者
B 製造専門会社
C エネルギー/環境に対する専門業者
D ニッチ分野の専門業者
この報告では,10年後の業界はビル情報モデリング(BIM)やその他の企業改善,生産性向上指向の各種のツールを駆使できるようにならなければ生き残れないと述べている。BIMは,当初コスト抑制のためオーナーが,次いで大手建設業者,ゼネコンが採用し,全建設プロセスに浸透した手法である。
最終的に,HVAC関連業者はエネルギー管理,グリーンビル,永続性実現の手法に練達することによって,業界での先端的地位と付加価値の高い仕事を確保できるようになる。
次のこの報告では,企業には各種のインテリジェンスが必須であると述べている。技術的なインテリジェンスは各種設備システムに不可欠であり,労働インテリジェンスは主要従業員の確保に,文化インテリジェンスは将来の多国語能力を備えた人員の確保に欠かせない。
最後に,未来の空調業界を予測する4つの要因―永続性,グローバリゼーション,戦力,技術―をあげている。業界には,今後急速な変化が起こると予想される。そのため性能指向のもの,コード指向のもの,顧客の嗜好にマッチしたもの等の準備を行っており,今日とは異なるレベルの仕事が出てくると予想している。
Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Oct.
20 2008
激変する市場動向に対応する圧縮機業界
空調用圧縮機業界は,時代に適合する代替冷媒やエネルギー効率の改善など,急激に変化する市場の要求に応えるべく,日夜開発に励んでいる。以下,各社の動向を紹介する。
●エンブラコ(Embraco)
1990年代からブラジルでHFC冷媒を使用する圧縮機を,さらにイタリアでは炭化水素冷媒を使用する最初の圧縮機を開発してきた。2007年にはCO2を冷媒とするEKシリーズ圧縮機を実験的に生産している。
CO2は冷媒として非常に優れており,地球温暖化に対してもR134aと比べ1300分の1の影響しかない。
同社はCO2圧縮機の世界におけるリーダーとしての自負を持ち,冷凍用密閉圧縮機の22%の市場占有率を持つと誇示している。
●ビッツァー(Bitzer)
新たに冷媒R410Aを使用し,空調用及びルーフトップ型に特化したGSD8型シリーズのスクロール圧縮機(電動機出力15〜35HP)を発表している。このシリーズは吸込ガス冷却を採用した結果,空調用として全負荷,部分負荷時ともに高効率を実現した。
このほかにも同社では,従来のESシリーズ(電動機出力9〜15HP)でR134a,R407C,R22,R410A及びR507A冷媒を使用できる4モデルを提供している。これらは単独,タンデム型としても使用することができ,並列運転も可能である。
●エマーソン・ネットワーク・パワー(Emerson Network Power)
自社のリーバート型精密冷却システムを購入したすべての顧客に対し,出荷前に全負荷工場試験を実施。これにより,顧客は製品及びシステム全体の性能を確認できる。イタリアのトニャーナにある試験設備は,顧客のあらゆる使用条件を具現できるよう−32〜60℃の範囲の外気条件で容量200kW,空気流量3万m3までの試験を行える。
●オフィシン・マリオ・ドリン(Officine Mario Dorin)
イタリアで90年の実績を持つ圧縮機メーカーで,“顧客の要求に応え,信頼性が高く効率の良い製品”をモットーに200種類の冷凍用,空調用,ヒートポンプ用圧縮機を提供している。特にCO2圧縮機に注力し,3000台以上が全世界で活躍している。同社のHFC型圧縮機は,15〜87Hzで運転することができる。
●エマーソン・クライメート・テクノロジーズ(Emerson Climate Technologies)
蒸気噴射スクロール技術により冷凍業界賞を受賞した同社は,冷媒R410A使用としては最大の40HP
コープランドスクロール ZP485型を来年度から商業生産すると発表した。この機種はタンデム型やトリオ型が可能で,容量600kWの業務用,4サーキット型で1200kWの大容量を提供できる。
●ダンフォス(Danfoss)
顧客の求めに応じてスクロール,往復動のいずれの型も提供できる。固定速のMLZ型(容量3.8〜30kW),可変速のApexx型があり,高効率のモーター,ハイブリッド・スクロール圧縮機で空調用,冷凍用のいずれにも対応可能である。Apexx型では,最大30%の省エネと低騒音が得られる。
●テカムセ(Tecumseh)
冷媒R404A仕様の中低温用CBP型(容量3.3〜11.1kW),高温用HBP型(容量6.3〜21kW)の各種モデルを提供。ツイン,トリプルのセットとしても使用可能である。
RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING November 2008
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