機関誌「冷凍と空調」 / 2009.2 (NO.573)
海外短信
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新たにエネルギー関連の会社を取得

 キヤリアはこのほど,エネルギーサービスの専門会社ノレスコ(Noresco)を買収,傘下に収めたと発表した。ノレスコ社は1984年,エネルギー及び水の消費量を改善するためのソリューションの提供を目的に設立され,これまでに連邦政府,各州,自治体,教育機関,病院公益事業等での支出の削減に大きく貢献してきた。
 キヤリアのビルディング・システム・サービス社のロマノ社長は「今回の買収によりわが社に新たな専門分野が加わることになり,顧客に対し永続的でより包括的な徹底したソリューションを提供できるようになった」と述べた。
 さらに同社のスポークスマンは,「今回の買収により,環境保護団体の気候関連リーダーとして唯一の空調機器メーカーとなることができた」と,誇らしげに語った。
 一方ノレスコ側でも,この買収により自社の顧客ベースが拡大し,付加価値を高めた製品を顧客に提供できると喜んでいる。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Dec. 1 2008

ロシアのグリーンビルディング化の推進を支援

 キヤリアは,ロシアにおけるパートナーである空調・暖房インターナショナル(AHI:Airconditioning & Heating International)社と共同で「モスクワ2008グリーンビル会議」のスポンサーとなり,今後のロシアにおけるエネルギー効率の方向及びグリーンビルの可能性等について,専門家の講演を行った。ユナイテッド・テクノロジー・インターナショナル・オペレーションズ社の政府公共関係を担当するポルタンスキー氏は「ロシアにおいては,環境面での永続性とビルのエネルギー効率化は比較的新しい分野に属している。現在,ロシア政府はビルを含む各種業界で,エネルギー効率改善の技術を実施に移すための最適条件を整備するための法規制を定めようとしている」と述べている。
 ロシアでは目下,世界各国で繰り広げられている環境保護に関する各種の基準や厳格な要求事項に適合するような永続性のあるビルを建設しようとしている。アメリカのグリーンビルディング評議会によると,グリーンビルディング化することによってエネルギーで40%,水で50%,消費量を削減することができるという。
 キヤリアはアメリカ,インド,中国のグリーンビル協議会の唯一の設立メンバーで,新しい環境に優しい効率的なシステムによる解決策を提供するリーダーとして貢献できると述べている。

Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Dec. 8 2008


自動車技術者協会,ハネウェルの新冷媒を承認

 欧州の自動車関連業界で最も影響力を持つといわれている自動車技術者協会(SAE:Society of Automotive Engineers)の国際協同調査プログラムは,ハネウェル社が発表した新冷媒HFO-1234yfを地球温暖化係数(GWP)がCO2よりはるかに優れているとして,カーエアコン(車載用空調システム(MAC:Mobile air conditioning))用冷媒として最適であると認定することを決めた。
 調査の結果HFO-1234yfは他の冷媒と比べて環境面のみならず,安全面でも優れていることが判明した。現行のMACシステムは冷媒としてHFC-134aが主に使用されているが,GWPは1430である。それに対しHFO-1234yfはわずか4に過ぎず,システム効率にも優れ,システム駆動に際し燃料消費量が少ないことも判明した。CO2は,GWPは1と優れているが効率で劣り,総合的にみてHFO-1234yfには及ばない。
 ハネウェルの欧州・中近東・アフリカ担当のミューラー氏は上記の点以外にも,酷暑地域でも効率よく安定して使用でき,現行の機器を完全にモデルチェンジすることなく使用できることから,車載用として最も優れていると述べている。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING January 2009

欧州の環境保護団体,HFC冷媒の生産停止を迫る

 環境保護団体EIA(The Environmental Investigation Agency)は,大きな災害が予想される冷媒HFCに対し,迅速な処置をとるよう求めるレポートを発表した。このレポートでEIAは, GWPが低い代替冷媒があるにもかかわらず,依然としてHFC冷媒が使用されている結果,HFCの大気中濃度は15%も上昇していると主張している。
 モントリオール議定書で有害物質の生産停止を求めていることを根拠に,気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC:United Nations Framework Convention on Climate Change)に対し,将来に大きな禍根を残す大量の地球温暖化ガスの対策に積極的に取り組むよう求めている。
 HFC冷媒は,オゾン層を保護するためのCFC冷媒削減の有効手段として使用が促進されてきた。しかし現在では,これが大きな問題となっている。
 EIAはHFC冷媒の大気放出に対し,UNFCCCが直ちに行動を起こさなければ重大な結果を引き起こすと警告し,この処置が遅れれば環境面だけでなく,対処費用の面でも多大な出費を被るだろうと述べている。さらに,必要な対策をとらなかった場合,2002年には4億トンであったHFC冷媒の大気放出が,2015年には3倍の12億トンにまで増大すると政府間気候変動パネル(IPCC)が予測していることを紹介している。

RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING January 2009


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