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HVAC業界のリーダー,新たな機器の効率改善方向を模索
カリフォルニア州の私営電気事業者(IOUs:the investor-owned utilities)はカリフォルニア州公益事業委員会(CPUC:California Public Utilities Commission)とカリフォルニア大学デービス・ウェスタン冷房センターと共同スポンサーとなり,5月12〜13日,HVAC機器のエネルギー効率に関する円卓会議を開催した。この会議は同州の立法官,規制担当者が定めた大規模な温室効果ガス削減案の目標を達成するための道筋を計画するための初めての会合で,コントラクタ,ディストリビュータ,製造業者,労働者,教育者,基準作成機関,ビル検査官,規制監督者,研究者等HVAC業界に関係するリーダーが集まった。
この目標とは
- HVAC関連の建物,応用製品に対する規定の厳密かつ効果的な実施
これに伴い規定許可値を満足させる製品が2015年までに50%,2020年には70%に達するよう求めている。
- 質のよい設置法,保守を業界標準とする。
2020年までに全システムを高い水準に則って設置し,全使用期間を通じて最良の状態に保つ。
- ビルの設計,建設に当たっては,ビルの特性を冷暖房負荷が最小になるように配慮する。
2020年までにこれに適合する基準を策定する。
- 新しい気候変動対策を行ったHVAC機器を開発し,その市場浸透を促進する。
会議では,これらの目標を達成する際の障害を明確にし,解決方法を模索していくことになった。障害として,高い効率基準の強制,当事者への教育不足,コントラクタへの良質な設置・保守に関する情報提供の欠如などがあげられた。
Air Conditioning, Heating and Refrigeration News July 6 2009
米空軍の要求で開発された洗浄剤,HVAC業界にも恩恵
オゾン問題でCFC冷媒の使用が禁止されたことにより,米空軍では大きな問題が発生した。空軍はこれまで,戦闘機を始めとする航空機で使用する酸素マスクに付着する微生物,オイル,水分等の洗浄にCFCを使用してきたが,禁止に伴い代替製品が必要となった。しかし当時の既存製品は,残留毒性,洗浄効果の面で仕様に適合しなかった。
この分野で豊富な実績を持つメインストリーム・エンジニアリング社が契約を獲得したが,その解決は容易ではなかった。厳密な仕様に合致する製品が選ばれたが,テストに合格するものは少なかった。テストでは各種対象不純物を付着させた器具が計量され,洗浄後の重量と比較することで除去率を判定する方法がとられた。その他にも周辺で使用されるプラスチック,金属に対する適合性もテストされた。
同社では契約終了後,これまで合格した製品を軍用に限定せず,同様の問題を抱えるHVAC業界に応用することを考えた。この業界ではHCFC22やHFC410A等を使用するシステムの燃焼事故の修理で,洗剤として溶剤が多く使用されている。これらの事故で生ずる不純物は酸素マスクのものとは成分比が異なる。そこで同社では,これらに対応した製品として“クイック・システム・フラッシュ(QSF:Qwik System Flush)”を発売した。
当初業界では,この溶剤が高価(2ポンド(0.9キログラム)缶で70ドル)なことから使用をためらっていたが,壁やスラブを壊して埋設された配管類を取り出し,洗浄の後修理する費用と比べるとはるかに安価なことが分かり,普及するようになった。こうして思わぬところで新製品が登場することになった。
Air Conditioning, Heating and Refrigeration News July 6 2009
厳しいCO2排出の削減にヒートポンプ技術に焦点
イギリスでは画期的なCO2排出量削減を目指し,ビルディング規制法の“L章”の改正が行われている。この改正は,2050年までに温室効果ガス排出量を80%削減しようという画期的なものである。
現在イギリスではCO2排出量の27%が住宅からとなっており,目標達成のための焦点は絞られている。
2016年以降に新築される住宅はすべて,“正味CO2排出量”は“0”にしなければならなくなる。それまでの移行段階として,2010年には25%,2013年には44%の削減が求められる。これを実現するためには,考え方や採用する技術を画期的に変更しなければならない。ここで登場するのがガスボイラーに代わるヒートポンプ技術である。すでにイギリスを除く世界中で採用されており,その実現には取扱者の技術習得が欠かせない。
現在提供されているHFC冷媒を使用した温水システムでは45〜50℃の温水しか供給できないが,新たに開発された世界初の“CO2エコシステム”は,CO2冷媒を使用,2段ロータリー圧縮機によるトランス・クリティカルサイクルを採用し,65℃の温水を供給できる家庭用給湯器,暖房用温水器である。これにより,従来のガス給湯器よりもCO2排出量を50%も削減できる。目下このシステムに慣れるよう担当技術者に対する講習が行われているところである。
RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING MAY 2009
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