新聞記事から

2002年6月

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[広報資料から(1)]加熱したらネジ山消滅

三菱重工業は26日,加熱すると「ギザギザ」が消えるネジ山を開発した,と発表した。
(朝日 ’02.6.27)

形状記憶ポリマー製ネジを開発,家電製品の解体に威力
平成14年6月26日/三菱重工業株式会社

 三菱重工業は,加熱することによって形状が変わる形状記憶ポリマーを使ったネジの開発に世界で初めて成功した。テレビやエアコンなどの家電製品をはじめ携帯電話などIT製品向けに開発したもので,熱を加えることによってネジ山が消えることから“スッポリ”取り外すことができ,解体時に特に威力を発揮する画期的なネジ。解体時に特別な負荷はかからず,しかも素材のポリマーはリサイクル可能で,環境にやさしいところも特長の一つ。現在,特許出願中。
 使わなくなったテレビ,エアコン,冷蔵庫,それに洗濯機の4つの家電製品(特定4品家庭用機器)は,平成13年4月から施行された家電リサイクル法に基づいて回収と再利用が行われるようになっており,産業界でも大きなテーマになっている。
 一般に家電製品や携帯電話等の解体はネジを外すことから始まるが,現行のネジで取り外しに時間がかかり,また錆などにより解体を一層困難にしているケースが少なくない。
 当社が開発した形状記憶ポリマーは,すでに点滴用の針,身障者用スプーン,フォークの持ち手や,快適な機能性衣料としてスポーツウェア,さらには一般の衣料素材としても使用され,用途は拡大の一途にある。
 今回開発したネジは,加熱するとネジ山が消え,元の棒の状態に戻るため簡単に引き抜くことができ,解体をスムーズに始めることができる点が通常のネジと異なるところ。すでに各種サイズのネジで実証されている。
 携帯電話,パソコンなどのIT製品,テレビ,エアコンなどの家電製品を念頭に置いて開発しており,ガラス転移点(ポリマーが硬い状態から柔らかいゴムの状態に変わる温度)は120℃。
 この温度はポリマーだけに影響を与え,テレビやエアコンの他の部品には影響がなく再利用が可能ということから設定された。
 また,ポリマーが硬い状態から柔らかいゴムの状態に変わる温度は,任意に設定することができ,解体対象物に応じてそれぞれの製品に適した温度設定が可能である。
 ネジは締結部品として製品を支えるという重要な役目を果たしているが,ネジの素材としては考えられもしなかった形状記憶ポリマーを使った点で大きな意味がある。加えてその性質を利用することによって課題となっている解体が容易になるというメリットをもち,生産,回収・解体・再利用という製品のライフサイクルにも新しい流れを作り出すことになる。
 現在,国内外の複数の家電メーカーと,このポリマーネジを使用した解体が容易な家電製品の開発を行っており,2004年には商品化,市場に投入する予定。(以下略)


[広報資料から(2)]カルソニックカンセイ,2工場生産中止

カルソニックカンセイは国内生産体制を再編する。2003年10月以降,大宮工場と佐野工場の生産を中止,二本松工場を分社化する。
(日産 ’02.7.12)

連結経常利益率5%を目指し構造改革の推進を決定
平成14年7月12日/カルソニックカンセイ株式会社

 カルソニックカンセイ株式会社(本社:東京都中野区南台・社長:高木孝一)は本日開催された臨時取締役会において,2004年3月期の連結経常利益率5%達成を目指して取り組んでいる構造改革「SRP15」の推進を決定いたしました。
 SRP15は,「Structural Revolution Program」「魅力No.1商品」「連結経常利益率5%」の略で,カルソニックカンセイが利益水準をトップレベルまで高め,グローバル企業として勝ち残っていくための構造改革活動の総称です。同社は00年4月に(旧)カルソニックと,(旧)カンセイが合併した会社で,この間,新商品のモジュールと,強力な合理化活動で売上,利益とも計画を上回る実績を上げてきましたが,更なる飛躍を目指して構造改革に取り組むものです。具体的には,事業・商品領域の徹底した選択と集中により経営資源の有効活用を図り,独自性,先進性のあるモジュール開発に傾注して世界一のモジュールメーカーとなること,並びに,競争力強化を狙いとした生産の集約化,海外・国内関連メーカーへの生産移転などを実行するものです。
 このSRP15活動は,「生産」「販売管理費」「調達」「事業・商品領域」「マネジメント」の5チームで取り組んでおり,すでに九州工場の分社化,ハーネス事業の売却,執行役員制の導入,取締役数の削減と任期の短縮などを実施しております。
 本日決定したのは,「生産」「販売管理費」について実行するに当たって組合との折衝を開始したものです。具体的には,
<生産>
 最適な生産分担を目指し,生産拠点の統廃合や一貫生産化・集約により効率的生産を促進します。
(1)  大宮工場のメーター生産を他地区へ移管し,跡地を隣接する大成建設と共同して大宮地区都市再開発による土地の高度利用として活かします。
(2)  二本松工場に量産メーターの生産を集約し,一貫生産による効率化を図るとともに,二本松工場を分社化して低コスト化を図ります。
(3)  佐野工場の生産を他地区に移管し,佐野地区への開発部門の集中化によるモジュールなどの開発の効率化,高付加価値化を図ります。
(4)  労働集約型製品の中国移管を念頭に置いたフィージビリティスタディを実施します。
<販売管理費>
 グローバル本社機能を充実させる一方,間接業務の効率化により間接部門の人員を削減し,販売管理費の削減を図ります。
(1)  各センター,機能部署の責任をより明確にする中で個人の責任,業務,職種を見直し・明確化することで効率化を進めます。雇用全体としては,勤務地異動,職種変更等によって雇用の確保に努めます。
(2)  職種変更に伴い,従来から発生していた臨時的な雇用(パート,請負等,約700名)については契約更新を行なわないことにします。
 上記内容は,労働組合に提示済みであり,合意に向けて折衝を開始しております。なお正社員につきましては,勤務地変更,職種変更などを伴うことはあるものの,雇用を優先いたします。  「生産」「販売管理費」以外では「調達」について,競争力のある部品メーカーへの集中発注やグローバル共同購買などにより調達コストを大幅に削減します。「事業・商品領域」「マネジメント」についても大幅な見直しを検討しており,決定次第実行に移していきます。  カルソニックカンセイは,今後とも新技術/商品の開発,拡販およびコスト低減に努め,売上高,利益率の向上に向けて思い切った方策に取り組んでまいります。


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