| 「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」の実用化について |
2007年6月7日/東京電力株式会社 |
東京電力は6月7日,高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに設置する「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」の実用化について発表した。
発表によると,このシステムは東京電力と日野自動車が共同で開発を進めてきたもので,駐車場に設置した「給電スタンド」からトラックの運転席に設置した「外部電源式冷暖房装置(外部電源式パッケージクーラー)」に電力を供給して,運転室内の冷暖房を行うものである。
運転室内では100Vの電源が利用でき,電気毛布,電気カーペットなどの暖房器具のほか,携帯電話の充電やテレビなどにも利用可能という。また,給電スタンドは雨などによる感電を防止する設計になっており,ドライバーの持つ認証カードによる認証課金システムを採用することで,供給スタンドの使用後,利用料金の算定と請求を自動的に行えるという。
これまでドライバーは,仮眠や休憩をとる際,運転室内の冷暖房を行うためにはエンジンをかけたままにしなければならなかった。2004年の全日本トラック協会の調査によると,仮眠や荷待ちのために1日2時間以上停車しているドライバーは全体の約2分の1で,この間アイドリングしていたと仮定すると,CO2の発生量は年間約79万トンになると東京電力では試算している。これは一般家庭約14万世帯分の年間CO2排出量に相当するという(2005年度実績)。
アイドリングストップは,運輸部門のCO2排出量削減の方策の1つとして注目を集めてきたが,このシステムによりエンジンをかけずに冷暖房を行うことができ,CO2排出量や燃料コストを削減できるという。
東京電力では,まずは50基(100台の車両に給電することが可能)を,全国40箇所のトラックステーション(営業用トラックドライバー向けの休憩・休養施設)の中から長時間駐車する車両が多い7地点に,8月より順次導入する予定であるという。
また「給電スタンド」に対応した「外部電源式パッケージクーラー」は,今後,日野自動車から販売される予定であるが,東京電力はこのシステムの普及のため,他の自動車メーカーなどからも広く展開されることを期待しているとしている。 |