新聞記事から

2007年10月

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[広報資料(1)]エアコンと冷蔵庫を同時冷却

デンソー,エジェクタを採用した世界初の乗用車用冷凍サイクルを開発

―高性能な冷房と冷蔵の両立を実現―

2007年10月3日/株式会社デンソー

 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市,社長:深谷紘一)は,乗用車のカーエアコンとクールボックス(車両用冷蔵庫)の冷凍サイクルにエジェクタという小型の冷媒噴射装置を採用したシステムを世界で初めて開発しました。今回開発したシステムは,9月からトヨタ自動車が日本で発売している「ランドクルーザ」に搭載されています。10月から北米,中南米,アジアなど世界各地で発売される同車種に搭載される予定です。
 カーエアコンとクールボックスに同じ冷凍サイクルを利用するシステムは,従来,カーエアコンの冷房用とクールボックスの冷蔵用の冷媒の流れを電磁弁で切り替えていました。このため,クールボックス使用時にカーエアコンの性能に影響を与えることがありました。今回開発したシステムは,エジェクタを従来の膨張弁*1の代わりに用いるとともに,電磁弁を廃止し,カーエアコンの冷房とクールボックスの冷蔵を同時に運転できる構造にしました。
 高圧冷媒を勢いよく噴出,膨張させるエジェクタを利用することで,膨張弁で損失していたエネルギーを圧力エネルギーに変換,再利用し,エネルギー消費効率*2を大幅に向上しました。これにより,クールボックス使用時でも,高い冷房性能と冷蔵性能を同時に実現することができました。
 エジェクタを採用したシステムは,デンソーが2003年に冷凍車の冷凍機用に世界で初めて製品化しており,家庭用自然冷媒(CO2)給湯機「エコキュート」にも搭載されています。冷凍サイクルのエネルギー消費効率を画期的に向上できるシステムとして,カーエアコン専用の冷凍サイクルへの適用に向けても取り組んでいます。

*1 従来の冷凍サイクルにおいて,コンデンサで温度を下げた冷媒を,減圧して膨張させることでさらに低温にする役割を持つ。
*2 消費動力あたりの冷房能力を表したもの。この値が大きいほど効率が高い。