新聞記事から

2008年2月

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[広報資料から(1)]冷凍ショーケース,空調と一体制御

スーパーマーケットが森を拡げる?!
世界初!スーパーショーケースと空調を一つのシステムに統合し,店舗の消費電力量を削減
「enegreen スーパーショーケース冷凍機システム」を発売

 

2008年2月7日/三洋電機株式会社

 三洋電機株式会社(以下,三洋電機)は,ブランドビジョン「Think GAIA」のもと,地球温暖化防止など環境問題への解決に取り組み,地球との共生進化を目指した,冷熱機器の開発を進めてまいりました。
 今回は,昨年発売した冷蔵用enegreenスーパーショーケース冷凍機システムを進化させ,「3Wayマルチ冷凍機」と「低温冷凍機」の二元冷凍システムを用いた,「冷凍用enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」をラインアップに追加し,発売いたします。
 この「冷凍用enegreenスーパーショーケース冷凍機」は,空調機接続することで,店舗エネルギーの約41%を占める冷凍機の消費電力を削減できます。
 お買物をされるお客様への快適空間の創出と共に,スーパーマーケットの店舗エネルギー使用量を削減することで,京都議定書で宣言した,“地球温暖化ガス排出量6%削減”に貢献する,地球環境にまで配慮した機器の誕生です。

Ⅰ.開発背景

 1997年COP3温暖化防止京都会議(気候変動枠組条約第3回締結国会議)において,京都議定書が 合意されてから10年がたちますが,自動車,電化製品など個々の製品の省エネ化は進んでいるものの,年間CO2排出総量では増加しているのが現状です。そのため,製造業だけでなく消費者,流通小売業にも温暖化防止の取り組みが一層必要となっています。
 流通小売業界では,レジ袋や廃棄物の削減,太陽光発電・風力発電などの自然エネルギーや,省エネ機器の採用など,環境配慮型店舗を推進し,CO2削減に取り組んでいます。そのため,店舗機器個々の電力削減だけでなく,店舗全体を一つのシステムと捉えた省エネ化が求められています。スーパーマーケットでは,消費する全電力エネルギーのうち,食品保持を目的としたスーパーショーケースやプレハブ冷凍・冷蔵庫を冷却する,冷凍機による電力が約41%を占めており,環境配慮型店舗実現のためには,冷凍機の省エネ化が非常に重要なファクターとなります。
 そこで,三洋電機は,世界で初めてスーパーショーケースと空調機を一つのシステムに統合した「冷凍用enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」を開発し,スーパーマーケットの店舗全体の消費電力量の削減を実現します。

Ⅱ .主な特長

1.世界初!※1スーパーショーケースと空調機を一つのシステムに統合
  年間消費電力量を冷凍設備で最大25%削減※2し,CO2削減に貢献
 スーパーマーケットなどの店舗に設置している飲料・食品を冷却・陳列する冷凍・冷蔵スーパーショーケースと空調機では,スーパーショーケースは年間を通して冷却運転を行うのに対し,空調機は夏場は冷房運転,冬場は暖房運転を行うため,温度帯や運転制御などが異なり,これまではそれぞれ専用の冷凍機(=室外ユニット)で稼動させていました。
 今回開発した「3Wayマルチ冷凍機」と「低温冷凍機」の二元冷凍システムを用いた「冷凍用enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」は,冬場にスーパーショーケース用冷凍機で発生する排熱を回収して,空調の暖房の熱源として利用する世界初のシステムです。
 一般的なスーパーマーケットでは,電力エネルギーのうち,約41%がスーパーショーケース用冷凍機で消費されていますが,昨年発売した「冷蔵用enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」と今回開発した「冷凍用enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」とを合わせてご使用頂くことで,冷蔵設備で最大50%,冷凍設備で最大25%の消費電力を削減します。その結果,店舗全体では約16%※2の消費電力の削減となります。例えば,全国のスーパーマーケット約20,000店(出典:平成16年度 経済産業省 商業統計速報/1店舗2,200m2として計算)に導入した場合,376万トンのCO2削減になり,東京都約2.6倍の森林に相当します。

2.三洋独自の二元冷凍システムにより,業界トップクラス※3のCOP1.1を実現
 従来の冷凍用スーパーショーケースでは,一つの冷凍サイクルで,+50℃から−40℃へと大きく温度を変化させるため,能力の大きなコンプレッサーを搭載する必要がありました。またその際に発生する熱は,冷凍機の排熱として店舗の外に捨てていました。
 今回開発した二元冷凍システムは,+50℃から+10℃に変化させる「高温側」と,+15℃から−40℃に変化させる「低温側」の二つの冷凍サイクルに分け,この冷凍サイクルの間を熱交換させるという,三洋独自のシステムです。
 冷凍サイクルの高温―低温間の熱交換には,効率の良いプレート熱交換器を採用し,さらにDCインバーターコンプレッサーを搭載したことで,スーパーショーケースの運転条件に合わせ,高温側,低温側それぞれの冷凍サイクルを最適運転します。これらのシステムで,業界トップクラス※3のCOP1.1を実現することができました。これにより,排熱回収する冬場だけでなく,夏場にも,年間を通じて消費電力削減に貢献します。
 また,低温側の冷凍機では,プレート熱交換器で熱を有効活用するので,放熱のためのファンが不要となり,従来のスーパーショーケース用冷凍機の約1/3の高さ寸法で,省スペース設置が可能です。高温側の冷凍機には,その冷凍サイクルを利用して,空調室内ユニットが接続でき,スーパーショーケースと空調機を同時に効率良く運転することができます。

3.業界初!※3冷凍設備の冷媒に「R410A」を採用
 現在,スーパーショーケースの冷媒は,オゾン破壊係数ゼロのR404Aに切替えが進められていますが,R404Aより温暖化係数が小さく,かつ熱搬送能力の高い「R410A」を業界に先駆け,冷凍用スーパーショーケース冷凍機の冷媒に採用しました。
 従来,「R410A」は冷媒の性質上,冷凍サイクルの温度変化の大きい「冷凍用スーパーショーケース冷凍機」への使用は困難でしたが,今回開発した三洋独自の二元冷凍サイクルにより,「冷凍用スーパーショーケース冷凍機」への使用が可能となりました。
 現在,空調機の冷媒には,主に「R410A」が使用されています。今回の新商品により,スーパーマーケットの空調機のみならず,スーパーショーケースさらにはバックヤードのプレハブ冷蔵庫等,スーパーマーケットで使用する主な冷媒を「R410A」に統一できたため,メンテナンスが容易になりました。

4.その他の特長
●店舗統合管理システム「エコストアシステム」との組み合わせで店舗全体の機器を一元管理・制御し,最適運転を実現
 「enegreenスーパーショーケース冷凍機システム」と,店舗統合管理システム「エコストアシステム」を組み合わせ,店舗内のスーパーショーケースやプレハブ冷凍・冷蔵庫,空調機,照明等の機器を一元管理・制御し,最適運転させることで,消費電力を削減できます。

※1: スーパーショーケース冷凍機と3Way空調機を統合化したシステムにおいて(2008年2月7日現在)
※2: 冷蔵用スーパーショーケース冷凍機,冷凍用スーパーショーケース冷凍機,店舗統合管理システム(エコストアシステム)と組み合わせ,年間の消費電力量を当社独自の計算方法で算出した,当社従来機との比較において。
※3: 冷凍用スーパーショーケース冷凍機において(2008年2月7日現在)

Ⅲ.仕様
品名
enegreenスーパーショーケース冷凍機システム
品番 
3Wayマルチ冷凍機
ROU-VMH224A
(代表機種)全5機種
低温冷凍機
ROU-VML45A
電源(V)
三相 200
消費電力(kW)
6.34
1.7
冷凍能力(kW 
22.4
3.5(最大4.5)
使用冷媒
R410A
外形寸法
幅×奥行き×高さ(mm)
890×890×1,887
890×890×635
製品質量(kg)
275(代表機種)
148


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