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最低エネルギー基準(SEER 13)の発効間近−エアコンディショナ
エアコンディショナ及びヒートポンプに対するアメリカの最低エネルギー基準値は,クリントン政権末期にSEER 13と制定されたが,ブッシュ政権はこれをSEER
12に下方修正,2003年1月にはこれは改悪であると却下され,2006年1月以降SEER 13以上とすることが義務づけられた。発効まで1年6カ月を切る時期となり,セントルイスの空調業者ブッチ・ウェルシュ氏は「我々は,顧客が“グッド,ベター,ベスト”の製品を選択できるようにするのが役目だと考えるが,メーカの製品録にはこれに合致する機種がわずかしかない。この基準が発効すると顧客の約60%はSEER
13の機種を選ぶが,SEER 15(約20%)やSEER 17(約20%)を求める裕福な顧客もいる。これらに対する対応策はあるのか?」と同業者の注意を喚起する一文を発表した。
これに対して各地の同業者から意見が寄せられた。
- SEER 13の機器の価格は10のものに比べれば約30%高くなり,賃貸住宅業者にとっては少なからぬ影響を与えるとみるが,一方で住宅のオーナーはできるだけSEER
13又は14の機器で付加価値を高めたいと望んでいる。電力会社のリベート制度が大きく影響してくるとみる。(アイオワ州)
- 我々はブライアント社の高効率機器販売法に関する講習を受け,2001年以来SEER 13の機器を販売しており,なんら問題があると思っていない。大部分の顧客にはSEER
13以上の機器を販売するが,一方で農業関係に陰りがみられることから,この方面向けにSEER 13未満の機器を確保しておくつもりだ。また,前回の基準値改正のおりもしばらくして価格が下がったように,今回も下がるものと思っている。(カンザス州)
- SEER 13と10とでは確かにエネルギー消費量は減るが,我々のようなマイルドな気候の地方ではその額はそれほど大きなものではなく,年間に25ドル程度で決して機器の価格差を埋めるものではない。それよりも,我々はエネルギースター賞を狙って活動している。基準発効後は,大多数の業者が高効率機器を販売するようになるだろう。(オレゴン州)
- 我が州では他に先駆けてSEER 13が実施されており,基準以下の機器は市場から駆逐されている。メーカはSEER 13の機器はほとんど保有しておらず,10,11,12の次は14,16,18といった有様である。顧客には低中所得者もいれば高所得者もいる。我々は常に最新の技術を駆使した機器を望んでいるが,顧客の幅広い求めに対応できるようにして欲しい。顧客は環境問題やトータルなエネルギー消費量には関心は薄いが,室内環境全体をベストにすることには大きな関心を持っている。(カリフォルニア州)
[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Sept.
13 & 20]
グリーンビルディングに対する関心高まる
7月20日〜23日「第1回エンジニアリング・グリーン・ビルディング(EGB)・セミナー・アンド・コンフェレンス年次総会」がクリーブランドで開催され,300社以上の業界代表者が参加,グリーンビルディング(エネルギー効率の良いビル)の設計や検定基準に対する認識が大いに向上している。この会議では,エネルギー・環境デザイン計画におけるリーダーシップ(LEED)について注目が集まった。この計画ではビルのオーナーに,保有するビルが3つの分類(金,銀,プラチナ)のどれに該当するかを知らせることを目標としており,ファンやプレナムのモータ駆動の使用の有無,雨水の植物灌水用利用等,エネルギー効率デザインの観点からビルのレベルを評価する。
さらにこの会議では,聴衆を地域のニーズに応えるようなグリーンビルを選択するように教育することも併せて目標にしておりシカゴでは新設する郡の公共の建物はLEEDの基準に適合しなければならないとしている。現在アメリカで建設されている建物の約3%がLEED基準に適合するものとなっている。会議関係者は,この運動はまだごく初期のものではあるが,顧客,設計者,オーナー,ビル利用者のいずれにも役立つ魅力を備えており,その将来性は非常に大きいと期待を込めている。
[Air Conditioning, Heating and Refrigeration News Sept. 13 ]
アクション・エナジー
エンドユーザの省エネ啓蒙に注力
イギリスでもアクション・エナジーという団体が,ビルの設計者に,設計の段階からエネルギー節約を念頭に展開すべきだとする啓蒙活動を進めている。
イギリスでも,ビルに冷凍装置を用いた空調設備を採用するケースが次第に増えている。優れたデザインによる空調設備は快適環境をもたらすが,一方で炭酸ガスの増加,空調コストの増大等,大きな問題を投げかけている。イギリスにおける炭酸ガスの放出量は,過去20年間に約4倍になっており,今後20年間も同じ伸びが予想されている。設計時にシステムについて十分な検討がなされていれば,夏季でも空調設備を駆動せずに快適環境を維持することができる。仮に運転せざるを得ないとしても,エネルギー消費を最小にとどめることが可能になる。そこでこの団体は,設計者に対して次の点を事前に考慮するよう求めている。
[RAC−REFRIGERATION AND AIR CONDITIONING September]
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