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フロンの回収,2003年度は2527トン
―業務用冷凍空調機器とカーエアコンの実績発表― |
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| 経済産業省・環境省は,業務用冷凍空調機器とカーエアコンからのフロン類の回収量等の報告の集計結果を発表しました。それによると回収実績は,業務用冷凍空調機器が87万台から1889トン,カーエアコンが170万台から638トンとなっています。発表内容と都道府県別の回収量等を紹介します。 |
| (編集係) |
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<業務用冷凍空調機器>
業務用冷凍空調機器のフロン類回収量等の実績は,フロン回収破壊法(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律)に基づいて第一種フロン類回収業者が都道府県知事に報告し,都道府県知事がその集計値を国に通知,国が取りまとめたものである。経済産業省と環境省が11月19日に同時公表した2003年度の集計結果は以下の通り。
●回収量等の集計結果
2003年度のフロン類の回収量は1889トンで2002年度回収量の96.5%(3.5%減)とわずかに減少したが,台数ベースでは87万台と4.7%増加した。これは,大規模施設の取壊しがなかったこと,回収された機器に大型冷凍・冷蔵機器が少なかったこと等によると考えられる。(表1参照)
| 表1 第一種フロン類回収業者の報告による集計結果 |
| 単位:台数=台,量=kg |
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CFC |
HCFC |
HFC |
合計 |
2002
年度 |
2003
年度 |
2002
年度 |
2003
年度 |
2002
年度 |
2003
年度 |
2002
年度 |
2003
年度 |
| 回収した第一種特定製品の台数 |
300,679 |
244,827 |
487,084 |
558,709 |
38,957 |
62,342 |
826,720 |
865,878 |
| 回収した量 |
387,313 |
337,740 |
1,505,267 |
1,457,827 |
65,650 |
93,654 |
1,958,230 |
1,889,221 |
| 15年度当初の保管量 |
− |
27,054 |
− |
77,833 |
− |
5,579 |
− |
110,466 |
| 破壊業者に引き渡された量 |
272,758 |
263,767 |
1,098,943 |
1,173,124 |
42,524 |
71,727 |
1,414,226 |
1,508,617 |
| 再利用された量 |
83,516 |
66,078 |
319,308 |
257,223 |
17,901 |
12,246 |
420,725 |
335,547 |
| 15年度末の保管量 |
31,038 |
34,942 |
87,015 |
105,315 |
5,225 |
15,259 |
123,278 |
155,516 |
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1)小数点未満は四捨五入したため,表中の数値の和は必ずしも合計欄の値に一致しない。
2)2002年度はフロン回収の最初の年度であったため,年度当初保管量の報告はない。 |
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| 図1 |
業務用空調機器から回収された
フロンの種類別の割合 |
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また,フロン類の種類別にみると,CFC(クロロフルオロカーボン)が338トンで前年比12.8%減,HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が1458トンで3.2%減,HFC(ハイドロフルオロカーボン)が94トンで42.7%増であった(図1参照)。
業界等の推計によれば,2003年度に廃棄された業務用冷凍空調機器中には6800トンの冷媒フロン類が含まれていたと見込まれ,この数字を基にすると機器の廃棄時の冷媒フロン類の回収率は約28%と推定される。
●破壊・再利用等の内訳
回収量のうち,フロン類破壊業者に引き渡された量は1509トン(全体の75.4%)で前年比6.7%増,再利用された量が336トン(16.8%)で20.2%減,2003年度末に第一種フロン類回収業者が保管していた量は156トン(7.8%)で26.2%増であった(表1参照)。
2004年6月21日に公表されたフロン類破壊業者からの報告の集計結果によると,2003年度に第一種フロン類回収業者からフロン類破壊業者が引き取ったフロン類の量は,2022トンであった。この量は,今回の第一種フロン類回収業者の報告による破壊業者への引渡量1509トンと比べ,34%多い。この差の中には,機器の廃棄時以外の修理・整備時に回収された冷媒が相当量含まれているものと推測される。
●今後の取組み
フロン回収量が前年度から減少し,また,フロン回収率も低調であると推定されることから,フロン回収の徹底に向けての一層の取組みが必要である。また,制度見直しも視野に入れて検討を進めており,今年度中に改善方策の素案をまとめる。
<カーエアコン>
カーエアコンからのフロン類の回収量等の実績は,フロン回収破壊法に基づいて第二種フロン類回収業者が都道府県知事等(政令市の市長を含む。以下同じ)に報告し,都道府県知事等がその集計値を国に通知,国が取りまとめたものである。12月24日に経済産業省と環境省が同時公表した2003年度の集計結果は以下の通り。
●回収量等の集計結果
2003年度の回収量は638トン,台数ベースで170万台であった(表2参照)。
| 表2 第二種フロン類回収業者の回収量等の報告による集計結果 |
| 単位:台数=台,量=kg |
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CFC |
HFC |
合計 |
2002年度
(半年分) |
2003年度 |
2002年度
(半年分) |
2003年度 |
2002年度
(半年分) |
2003年度 |
| 回収した第二種特定製品の台数 |
711,416 |
1,141,422 |
244,543 |
555,642 |
955,959 |
1,697,064 |
| 15年度当初保管量 |
− |
63,368 |
− |
72,408 |
− |
135,776 |
| 回収した量 |
282,614 |
415,169 |
106,606 |
222,688 |
389,220 |
637,857 |
| |
破壊処理のために自動車製造業者等に引渡した量 |
117,346
|
268,542
|
46,464
|
151,565
|
163,810
|
420,107
|
| 再利用等された量 |
90,604
|
120,323
|
22,685
|
49,832
|
113,290
|
170,155
|
| 15年度末の保管量 |
76,109
|
89,549
|
37,934
|
93,650
|
114,043
|
183,198
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1)小数点未満は四捨五入したため,表中の数値の和は必ずしも合計欄の値に一致しない。
2)*は,具体的には自動車製造業者等から委託を受けた(財)自動車リサイクル促進センターを指す。
3)2002年度はフロン回収の最初の年度であったため,年度当初保管量の報告はない。 |
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| 図2 |
カーエアコンから回収された
フロンの種類別の割合 |
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フロン類の種類別にみると,CFCが114万台から415トン,HFCが56万台から223トンであった(図2参照)。
年間の使用済自動車の台数が400万台程度と推測されることから,台数ベースの回収率は42%程度(前年度49%)と推定される。
また,地球環境への負荷という観点から自動車の製造当初に充てんされた冷媒量と回収量を比較すると,冷媒の1台当たりの初期充てん量を700gとして比較した場合のフロン類の量ベースでの回収量は23%(同29%),破壊率は15%(同12%)と推定される。
●破壊・再利用等の内訳
回収量のうち,破壊処理のために自動車製造業者等に引き渡された量は420トン(全体の65.7%),再利用された量が170トン(26.7%),2003年度末に第二種フロン類回収業者が保管していた量は183トン(28.7%)であった。
なお,前年度との比較は,2002年度の集計結果が年度後半の半年分であることから,今年度との単純な比較はできないが,参考として集計結果を表2に併記する。
●今後の取組み
2005年1月1日からフロン回収破壊法の第二種特定製品に係る部分は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(自動車リサイクル法)に移行され,使用済自動車に搭載されているカーエアコンからのフロン類の回収は,同法の枠組みの中で実施されることとなる。経済産業省と環境省は,自治体・関連業界と連携の上,周知徹底活動を継続し,フロン回収破壊法から自動車リサイクル法への円滑な移行や,更なるフロン類の回収の促進に向け,取組みを進めていく。
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