機関誌「冷凍と空調」 / 2008.1 (NO.560)
工業会レポート
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平成20年賀詞交歓会を開催

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 工業会の平成20年賀詞交歓会が1月16日(水)14時から,東京・港区の虎の門パストラルで開催されました。賀詞交歓会での中村一幸会長のあいさつと,来賓として参列された経済産業省の秋庭英人産業機械課長のあいさつ―いずれも要旨―を紹介します。
(文責:編集係)

中村会長のあいさつ

<中村一幸会長>

 平成20年の新春を迎え,謹んでお慶びを申し上げます。
 昨年の我が国経済は,国内需要の穏やかな回復と好調な輸出に支えられ,景況を持続しておりましたが,12月に入り景気の不透明感が増してきており,また,銅やアルミ等の素材の価格は,一昨年来高値が続いており,更に,昨年度後半からの石油価格高騰,建築基準法改定に伴う影響等々,今年度の経済全体への影響を懸念しております。
 こうした中で,冷凍空調業界は,世界的な需要の拡大,特にユーロ高と欧州需要増にも助けられ輸出が好調に推移し,生産・出荷額はほぼ前年並みで堅調に推移しております。具体的には,上半期の生産額は1兆717億円,前年比103.6%,同じく出荷額は1兆1657億円,前年比101.1%となりました。
 国内においては,家庭用エアコンは梅雨明けが例年より遅れた影響もございまして,474万台,前年比96.9%,業務用エアコンが42万台,96.1%と,前年を若干下回る結果となりましたが,家庭用ヒートポンプ給湯機は19万5千台,伸び率にしますと124.6%とオール電化機器の雄として確実に拡大しており,昨年9月には累計で100万台を突破することができました。
 昨年の実績と市況について簡単にお話させていただきましたが,平成20年の年頭にあたりまして,当工業会としての重要な推進課題,施策について概略申し述べたいと思います。
 1つ目は地球温暖化の問題です。
 昨年末にバリ島で開催されたCOP13では,今後の温暖化対策に向けた議論がなされましたが,アメリカや中国などがこの新しい枠組みに参加することが重要であり,一定の成果はあったと思われます。
 本年は日本でG8洞爺湖サミットが開催され,ここでも温暖化防止は大きなテーマになると思います。温暖化防止などを含む環境に関連した各種の規制は,日本のみならず世界の各地域で強化される方向にあり,冷凍空調産業機器もその役割の拡大と責任を果たすとともに,地球環境保全という重大な時代の要請に対しても,会員各社の協力の下,工業会としての責任を果たしていく所存であります。具体的には,温暖化影響を大きく左右する機器のエネルギー利用効率の改善及びフロンガス取扱いに関連した課題改善の推進と考えています。
 エネルギー利用効率の改善はここ数年の改善成果は目覚しく,既に世界のトップレベルにあると自他共に認めるところです。エネルギー利用効率の改善に対する取組みは,地球温暖化防止に対する効果だけではなく,技術立国を標榜する我が国産業の中で,冷凍空調産業が世界のリーダー的な存在として発展を続けていくためにも重要な活動と確信しています。新たに設定された改正省エネルギー法の目標に対しても,速やかに達成できるよう,会員各社と積極果敢にチャレンジしてまいります。
 フロンガス取扱いに関しては,使い終わった機器からのフロン回収量の大幅増加を目指した改正フロン回収破壊法が昨年10月に施行されました。当工業会におきましても関連諸団体と連携の上,フロン回収推進産業協議会(INFREP)を昨年4月に設立し,回収を推進しております。
 2つ目の課題は,昨年社会的な問題にも発展いたしました製品安全です。
 安心・安全な社会の構築を目指し,製品事故の報告・公表制度を設けた「消費生活用製品安全法」の改正法が5月より施行されました。当工業会においては,製品安全に資する「製品安全に関する自主行動計画」を策定するとともに,新たに安全対応委員会を組織し,より安全な製品をお客様に提供するための活動を開始いたしました。今年も引き続き強力に推進してまいります。
 一方,グローバル化が進む中,国際的な連携がますます重要になると認識しております。国際的な工業会の交流機能であるICARMA・冷凍空調工業会国際評議会の活動も更に有意義なものとなるべく継続して努力してまいります。また,地球温暖化防止のための省エネ技術の紹介による途上国への支援,新しい省エネ基準の提案による国際規格化等々,将来を見据えた地道な国際的活動を今後も推進してまいります。
 欧州の事業は各社とも重要な位置を占めて来ており,迅速な対応に向けた現地日系企業の意見調整と集約,及び日本側との連絡・調整をとる人材の欧州への派遣が急務でございまして,工業会として活動を強化していきたいと考えております。また,これらの活動の拠点として(社)日本冷凍空調工業会の欧州事務所の開設を決定しました。
 最後に,本年2月12日から15日までの4日間,当工業会が主催いたします「HVAC&R JAPAN 2008」が,東京国際展示場で開催されます。この展示会は,我が国唯一の専門見本市として半世紀にわたって業界全体のPR,企業の技術開発,新製品発表の場として活用され,発展してまいりましたが,今回は過去最高の規模で開催されることになりました。是非,足をお運びいただきたいと思います。
 最後になりましたが,改めまして,経済産業省様を始め関係各位の一層のご支援とご鞭撻をお願い申し上げ,また,本日ご参会の皆様方のご健勝と,会員各社のご隆盛を祈念申し上げまして,私の年頭のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。


秋庭課長のあいさつ

<秋庭英人産業機械課長>

 冷凍空調工業会の皆様,あけましておめでとうございます。ひとこと新春のごあいさつを申し上げたいと思います。
 今年いろいろな交歓会に参加させていただいて,皆様のご意見を伺っておりますと,今年の前半については非常に厳しい見方をされている方が多いようです。ただ,今年は大変ですとおっしゃる一方で,現時点では未だ影響はあまり感じておられないといった方も多くて,雰囲気先行的にちょっと悪いという見方をしているのかなという気がいたします。景気と申しますのは,たぶんに気持ちが影響すると思います。ですから悪い悪いと皆さんがおっしゃったりお考えになったりすると,消費者の財布の紐がきつくなり,経営者の方は投資を差し控えるというように,より悪い方向にいってしまうものです。
 もう1つ,原油高について申し上げますと,確かに1バレル100ドルというのは記録的な石油の値段でございますが,これを円に換算して考えてみますと,実は今の石油の価格というのは第2次オイルショック当時の石油価格―あえて程度といわせていただこうかと思いますが―程度だといわれております。ですから,今,記録的な原油高だということではありますが,日本経済はすでに1度経験して乗り越えた水準です。なおかつ,第2次オイルショックの時点よりも,現在石油への依存度というのは大幅に下がっているわけでして,全体として見れば当時よりは衝撃というのは小さいかなということがいえるわけです。
 今年いいことは何かなと考えますと,4年に1度のオリンピック年です。北京でオリンピックが開催されるということで,アジア経済,中国経済は,今年も引き続き,いろいろな問題はあるとは思いますが,順調に推移をするということが想定されます。
 この業界の大きな収益源となっておりますEUについても,現時点においては好調でございまして,一歩引いて考えていただきますと,そう今年も悪くないのではないかという見方もできないかなと感じている次第でございます。
 先ほど会長のお話にもございましたが,今年は洞爺湖サミットの年です。この業界は,非常に環境問題とは縁の深い業界で,フロンの回収の問題,トップランナーの問題等々,非常に環境問題に対して大きな貢献をされてこられたと思います。今年のサミットの主要議題,環境問題で,さらなる対策をやろうという話が出てくるかもしれません。そういう課題と申しますか負担がかかってくる話についても,大変だというだけではなく,新しいビジネスチャンスだという積極的な捕らえ方をしていただいて,前向きに対応していただくというのも1つの視点として持っていただかれると非常にありがたいという気もいたします。
 ねずみ年と申しますのは,中に栄養をためて,次なる成長の芽を出す年,干支の最初の年でございます。そういった意味で内にエネルギーをためて,新しい飛躍の年としていただければと思います。
 最後になりましたけれども,ここにご参集の皆様のご健勝とさらなるご発展を祈念させていただきまして,私のごあいさつとさせていただきます。

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