新聞記事から
| デンソーは5日,新型の冷凍車用冷凍機を開発したと発表した。 |
| (日産’03.6.6) |
| チ世界初の“エジェクタサイクル”をデンソーが開発−冷凍車用冷凍機に搭載− |
| 平成15年6月5日/株式会社デンソー |
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市,社長:岡部弘)は,このほど,世界初の“エジェクタサイクル”を開発し,冷凍車用冷凍機に搭載しました。この冷凍機は,従来のものに比べてエネルギー消費効率※1が50%高くなります。
従来の冷凍機は,コンプレッサ(圧縮機)で圧縮され高温となった冷媒が,コンデンサ(凝縮機)で外気に接することで温度を下げ,膨張弁で減圧して膨張することでさらに低温になり,エバポレータ(蒸発機)を通過する時に庫内を冷やします。今回のサイクルは,膨張弁の替わりにエジェクタを採用したものです。
エジェクタは,高圧冷媒を勢いよく噴出,膨張させるもので,従来の膨張弁で生じていた渦の発生をなくし,エネルギー損失を防ぎます。また,膨張時の冷媒の高速な流れによって生じる負圧を利用して,エバポレータから排出される冷媒の圧力を上昇させることにより,コンプレッサの負荷を低減します。そのため膨張弁を使った同等サイズのサイクルに比べ※2,冷凍能力を25%向上させるとともに,コンプレッサ動力を20%低減できます。
つまり,同等の冷凍能力を発揮する従来の膨張弁サイクルと比較すると,小型のコンプレッサ,コンデンサ,エバポレータを使えばよく,サイクル全体で40%の軽量化と冷媒の使用量半減が可能となります。これにより,燃費向上やエンジンへの負荷軽減を実現し,地球温暖化防止に貢献できます。
なお,エジェクタの効率化についての研究は,豊橋技術科学大学の中川勝文助教授と共同で行ったものです。
今回製品化した世界初のエジェクタサイクルを採用した冷凍車用冷凍機は,コンデンサとエバポレータを1つのケース内に内蔵したパッケージタイプの冷凍機で,3.75kW(庫内温度:−18℃時)の能力を発揮し,4トン車から8トン車まで搭載することができます。
このエジェクタサイクルは,今後発売予定の家庭用自然冷媒(CO2)給湯機「エコキュート」にも搭載する予定です。
| ※1 |
消費電力あたりの加熱・冷却能力を表したもの。この値が大きいほど効率が高い。 |
| ※2 |
デンソーにて同等能力の膨張弁サイクル冷凍機を設定した場合のモデルとの比較。 |
<「エジェクタサイクル」の概要>

| [広報資料から(2)]シャープ,中国に研究開発拠点 |
| シャープは27日,7月1日付で上海に白物家電の研究開発拠点を設けると発表した。 |
| (日産’03.6.28) |
| 中国における家電製品の研究開発センター設立のお知らせ |
| 平成15年6月27日/シャープ株式会社 |
シャープは中国で初めての研究設計開発拠点として「夏普電子(上海)有限公司家用電器研究開発センター」を7月に上海市に設立します。
日本の電化システム事業本部の設計開発部門(大阪府八尾市)と連携し,中国市場向けの空調機器,洗濯機などの家電製品の研究・設計開発を行い,将来はアジア地域全体の白物家電の中心的な開発拠点をめざし拡充,強化を図ってまいります。
当社は,白物家電の生産拠点をこれまで日本以外に東南アジア,中国などに展開してきましたが,設計開発については日本で行ってきました。しかし,今後さらに中国での生産・販売が進む中,現地技術者の強化を図り,ユーザーニーズにマッチしたオンリーワン商品をタイムリーに開発するため,このたび中国での白物生産工場(上海夏普電器有限公司1992年に設立)のある上海市において,研究開発センターを設立するものです。
センター設立場所は,2003年4月に発足した夏普電子(上海)有限公司内に発足し,当初は,エアコンなどの空調機器の開発を12名の従業員で開始します。次年度からは他の商品の開発人員も増強し,2005年度には合計で50名の規模にする計画です。
【家用電器研究開発センター概要】
| 1. |
社名 |
: |
夏普電子(上海)有限公司家用電器研究開発中心 |
| |
英文名 |
: |
SharpElectronics(Shanghai)Co.,Ltd.(略称:SES※)
ApplianceProductsResearch&DevelopmentCenter |
| 2. |
所在地 |
: |
中国上海市金橋出口加工区(法定住所:上海市外高橋保税区) |
| 3. |
代表者 |
: |
董事所長 沖津雅浩 |
| 4. |
設立時期 |
: |
2003年7月 |
| 5. |
従業員 |
: |
初年度12人,2004年度30人,2005年度50人 |
| 6. |
増資額 |
: |
300万米ドル(SESの資本金を300万米ドル増資) |
| 7. |
組織構成 |
: |
<略> |
| ※ |
SESは,2000年にSMC(部品販売会社)として設立し,2003年に商品販売事業を追加し,社名をSESに変更。 |
| [広報資料から(3)]カルソニック,SIIと新会社 |
| カルソニックカンセイは16日,セイコーインスツルメンツ(SII)と共同出資で,自動車エアコン用のコンプレッサー会社を設立すると発表した。 |
| (日産’03.6.17) |
| カーエアコン用コンプレッサーの新会社を設立 |
平成15年6月16日/カルソニックカンセイ株式会社
セイコーインスツルメンツ株式会社 |
カルソニックカンセイ株式会社(以下CK,本社:東京都中野区,社長:高木孝一)と,セイコーインスツルメンツ株式会社(以下SII,本社:千葉市美浜区,社長:入江昭夫)は本日,カーエアコン用コンプレッサー事業を専業とする新会社,「カルソニックコンプレッサー株式会社」(以下新会社)を設立することで合意いたしました。
CKは1986年,米デルファイ社(当時はGM)と合弁で宇都宮にカルソニックハリソン株式会社を設立し,中大型車向けの可変容量式コンプレッサーを製造,日産自動車をはじめとした大手自動車メーカーを中心に採用車種を拡大してきました。
一方,SIIは1979年,工作機械製造で培った精密加工技術を応用して,カーエアコン用のコンプレッサー事業に参入しました。以来,小型,軽量,低コストを強みに小型乗用車向けに,日本,欧州,東南アジアを中心としてシェアを伸ばしてきました。
両社は2001年にカーエアコン用ロータリーコンプレッサーの生産を行なう合弁会社(カルソニック・エスアイアイ・コンプレッサー社:略称CSC)をマレーシアに設立しており,従来から事業の協業化を進めてきました。
今回の新会社設立は,SIIの得意とする小型,軽量化技術とCKの保有するモジュール化やシステム化の強みを活かし,小型車向けに製品ラインアップの充実を図り,グローバルにコンプレッサー事業を拡大したいとする両社の意向が合致したため実現したものです。
新会社は,SIIのコンプレッサー事業をそのまま引き継ぎ,新会社の事業運営は,CKが主体に行ないます。新会社におけるCKとSIIの出資比率は85.1%:14.9%であり,引き継ぎの時期は今年9月を予定しています。設立後はカーエアコン周辺のシステム化など,従来のコンプレッサービジネスに付加価値を持たせた,新しい製品展開を強化していきます。
