業界最高の暖房能力と省エネ性能を実現した寒冷地向け店舗・オフィス用エアコン
「スーパーパワーエコ暖太郎」シリーズの発売について
―外気温度−20℃条件で業界トップの暖房能力 暖房使用範囲を−25℃まで拡大― |
| 2006年6月15日/東芝キヤリア株式会社 |
当社は,業界トップ(*1)の暖房能力と省エネ性能を実現した店舗・オフィス用エアコン「スーパーパワーエコ暖太郎(だんたろう)」シリーズを2006年7月より順次発売します。
電気式ヒートポンプエアコンには,外気温度が0℃を下回ると暖房能力および省エネ性能が低下していく,という特有の問題点がありました。新製品はこうした課題を解消し,低外気温時に最高の性能を発揮するよう設計された,寒冷地域待望の店舗・オフィス用エアコンです。
本製品によって,これまでガスや灯油を使用した燃焼機器による暖房が欠かせなかった極寒冷地域でも,コスト・メンテナンス面で有利な電気式ヒートポンプエアコン単独で,年間を通じて快適な暖冷房が可能となります。
新製品は,高効率「DCツインロータリーコンプレッサ」と外気からの吸熱量を向上させた高効率「パワーヒートエバ」の最適運転により,外気温度−15℃まで業界トップ(*2)の暖房能力16.3kWをキープします。さらに−20℃まで外気温度が下がっても,業界トップ(*3)の暖房能力14.3kWを発揮して安定した強力暖房を実現します。
新製品は,吸熱力に優れる「パワーヒートエバ」の働きにより室外機への霜付きが少ないため,霜取り運転をせずに最大2時間半連続して暖房運転が可能です。また「デフカットバイパス制御」の採用で霜取り運転時間を業界最速クラスの3分以下(*4)とするとともに,霜取り運転中の室内ユニットからの冷気漏れを抑制し,霜取り運転時の肌寒さ感を低減しました。
省エネ性能についても,高暖房能力を発揮しながら消費電力を大幅低減。従来の一般地域向けエアコンを極寒冷地域で使用した場合と比較すると,約40%(*5)もの消費電力を削減(P140形)できます。
冷暖平均COPも業界トップ(*6)の4.25(P140形)と省エネ性を高めており,全機種グリーン購入法のCOP基準値を大幅にクリアしています。
新製品の室外機は,当社と三洋電機株式会社の両者出資により設立した「アドバンスト空調開発センター株式会社」が開発したものです。
| (*1)(*2)(*3)(*6) |
寒冷地向けモデルでの天カセ4方向P140形の組合せの場合。2006年6月15日現在。 |
| (*4) |
外気温度−15℃,配管長50m条件での天カセ4方向P140形の試験室データ。2006年6月15日現在。 |
| (*5) |
従来機種は低外気温条件により暖房能力が大幅に低下するため,電気ヒーターの追加で新製品と同等の能力となるようにした場合の,新製品と一般地域向機種+電気ヒーターでの消費電力比較。外気温度−15℃条件。
|
■新製品の概要
暖冷房タイプ
室外機形名
P140形の例 |
定格
冷房能力
(kW) |
定格
暖房能力
(kW) |
暖房低温能力(kW) |
メーカー希望
小売価格(円)
セット価格(*7) |
発売時期 |
外気
2℃ |
外気
-15℃ |
外気
-20℃ |
| ROA-HAP1401HS |
12.5 |
14.0 |
16.3 |
16.3 |
14.3 |
1,337,000 |
2006年7月 |
組合せ室内ユニットは「天井カセット形4方向吹出しタイプ」「天井カセット形2方向吹出しタイプ」「天井カセット形1方向吹出しタイプ」「天井埋込形ビルトインタイプ」「天井埋込形ダクトタイプ」「天井吊形」「壁掛形」「床置形スタンドタイプ」「床置形サイドタイプ」「厨房用天井吊形」の10タイプです。
室外機は8.0kW,11.2kW,14.0kW,16.0kWの4能力ランクです。
また,システムは「シングル」「同時ツイン」の2形態で,業界最多の計60機種をラインアップします。
年間販売目標は3,000システムです。
(*7)天井カセット形4方向吹出しタイプとの組合せ価格。標準パネル,リモコンを含む。
■商品化の背景と狙い
北海道,東北地方をはじめとする寒冷地域では,外気温度の影響で暖房能力が変動する電気式ヒートポンプエアコンより,ガスや灯油を使用した燃焼機器による暖房が一般的でした。
当社は「インバーター&グリーンプロジェクト」の推進により,業務用エアコンで業界初となる5年連続省エネ大賞受賞など,高効率な省エネルギー技術で高い評価をいただいています。この活動の成果として2001年に発売した「スーパーパワーエコ」は,低外気温度でも暖房運転が可能なことから寒冷地域で数多くのご採用をいただき,寒冷地域での電気式ヒートポンプエアコンの可能性を大きく広げることとなりました。
一方,現在市場で稼動している空調機や暖房機が更新時期を迎えていることに加え,暖房用燃料の高騰などもあり,リニューアルにあたっては,イニシャルコスト・ランニングコスト両面での削減が非常に重要なニーズとなっています。
また,「地球温暖化防止」のための京都議定書により,日本は1990年の温暖化ガス排出量に対して2008年から2012年の間で6%低減することが目標となるなど,地球環境に対する意識の高まりを受けて環境負荷に配慮した製品が強く求められています。
こうした背景から「スーパーパワーエコ」の省エネ性を継承し,−20℃の低外気温度でも強力な暖房能力を発揮する寒冷地向け店舗・オフィス用エアコン「スーパーパワーエコ暖太郎」を発売します。
「インバーター&グリーンプロジェクト」
弊社独自のインバーター技術とコンプレッサ技術。これら最先端の空調技術で地球環境に配慮した製品作りをすすめ,地球レベルの「環境品質」を実現する活動です。
その成果として数多くの省エネ大賞受賞歴を誇る,「スーパーパワーエコ」シリーズが完成しました。
■新製品の主な特長
1. 低外気温度−20℃でも業界トップの強力暖房,しかも−15℃まで暖房能力低下なし
外気温度の低下によって外気からの吸熱量が減少すると,冷媒の蒸発圧力が低下して圧縮機の吸込み圧力も低下します。このため冷媒循環量が減少傾向となり暖房能力が低下しますが,新製品は「パワーヒートエバ」と「DCツインロータリコンプレッサ」の最適運転により,低外気温時の暖房能力を確保しました。
「パワーヒートエバ」は,低外気温度条件を設計ポイントとした熱交換器表面積および冷媒流路の設計により,効率および吸熱量を向上させた高効率熱交換器です。これにより低外気温度でも蒸発圧力を維持して冷媒循環量を確保します。
また,「DCツインロータリコンプレッサ」は負荷変動に対してパワフルに反応します。外気温度の低下にともなって吸熱量が減少すると圧縮機への負荷が増大しますが,こうした変化にも柔軟に対応して高い信頼性と効率を実現しました。
これら先進技術の最適マッチングが,外気温度−20℃条件でも業界トップ(*8)の暖房能力14.3kW(P140形)を可能にしました。
また,外気温度−15℃まで業界トップ(*9)の暖房能力16.3kW(P140形)を維持,能力低下がありません。さらに暖房運転の使用温度範囲を−25℃まで拡大,極寒冷地域でも安心してご使用になれます。
(*8)(*9)寒冷地向けモデルでの天カセ4方向P140形の組合せの場合。2006年6月15日現在。
2. 霜取り時間を短縮し,霜取り中の冷気感を抑制
吸熱量に優れる「パワーヒートエバ」が室外機の霜付きを抑制するとともに,霜付き状態を検知するセンサーにより最適のタイミングで霜取り運転を指示します。これまで1時間に1回程度の頻度で行っていた霜取り運転を最少頻度に抑制し,霜取り運転をしないで最大2時間半の連続暖房運転を可能としました。
また,霜取り運転時には,冷凍サイクルを循環する冷媒のおよそ半分を室外機内のみで循環させる「デフカットバイパス制御」を採用。長配管時でも霜取り運転時間は業界最速クラス(*10)の3分以下です。
さらに「デフカットバイパス制御」は室内ユニットへの冷媒循環量を低減することで,極寒冷地域で特に要望の強かった霜取り運転中の室内ユニットからの冷気漏れも抑制し,不快な肌寒さ感を低減しています。
(*10)外気温度−15℃,配管長50m条件での天カセ4方向P140形の試験室データ。2006年6月15日現在。
3. 素早い暖房立ち上がりで厳冬期もすぐ快適
外気温度2℃の低温条件ではわずか9分で吹出し温度は45℃に達し,その後50℃の安定運転で高温吹出しを持続します。(*11)
また外気温度−15℃の条件下でも短時間で設定温度まで急速に立ち上げ,強力な高温吹きだし性能で朝一番の寒い時間帯も素早く快適に暖めます。
(*11)外気温2℃,室温20℃条件で天カセ4方向P140形の急風運転時の試験室データ。
4. 寒くなっても高い省エネ性を発揮
従来のヒートポンプエアコンは外気温度の低下にともなう暖房能力不足をエアコン以外の熱源,たとえば電気ヒーターなどで補っていました。このため外気温度低下にともなう効率悪化に加え,電気ヒーター加熱のための電力消費で省エネ性は著しく低下します。
新製品は「パワーヒートエバ」と「DCツインロータリコンプレッサ」の最適運転により,−15℃の低外気温度条件下でも高暖房能力を発揮しながら業界トップクラス(*12)の低消費電力6.52kW(P140形)を実現。新製品と従来の一般地域向けエアコン+電気ヒーターとの比較では約40%の消費電力削減を可能としました。
もちろん冷暖平均COP4.25(P140形)と業界トップ(*13),全機種グリーン購入法の省エネ基準値を大幅に達成していますので,年間を通して抜群の省エネ性を発揮します。
(*12)(*13)寒冷地向けクラスでの天カセ4方向P140形の組合せの場合。2006年6月15日現在。
5. コンプレッサ故障時でも洗浄レスで既存の配管を流用可能
「スーパーパワーエコ」で採用した「3得リニューアル」機能を搭載。コンプレッサ故障にともなうリニューアルの際でも,ハイメッシュフィルターと高安定型冷凍機油を採用した高信頼性構造により,既設配管を洗浄レスで再利用可能。(*14)「工期短縮」,「作業軽減」,「費用削減」の「3得」が実現できます。
また,ガスヒートポンプエアコンでも配管洗浄により既設配管が再利用できます。
| (*14) |
金属磨耗分や圧縮機内で生成された不純物などを捕集する微細フィルターと,塩素化合物の影響を受けない高い化学的安定性を有する添加冷凍機油の組合せにより,圧縮機故障暦のあるエアコンでも洗浄レスで既設配管が使用可能。ただし冷媒回収を必ず行うなど制限事項の遵守が必要。 |
6. 業界最多のラインアップで設計自由度拡大
業界初の16.0kW(6馬力)クラスのラインアップで大型店舗にも対応。業界最多の4能力ランクで小規模から大規模まで自由に選定できます。
室内ユニットは10タイプをラインアップし,シングルシステムと同時ツインシステムの組合せにより業界最多の60機種で様々なニーズに対応します。
7. 環境負荷を低減
全機種グリーン購入法の省エネ基準値をクリアし,オゾン層破壊係数ゼロの高効率冷媒R410Aを採用。
さらに既設配管・配線の利用が可能で,資源の有効活用にも配慮しています。
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