[広報資料(4)]飲料ショーケース,CO2冷媒採用
北京オリンピック公式スポンサーThe Coca-Cola Companyへの納入を開始
自然冷媒を使用した「飲料ショーケース用ノンフロン式カセット」を開発 |
2007年10月29日/三洋電機株式会社 |
三洋電機株式会社(以下,三洋電機)は,ブランドビジョン「Think GAIA」のもと,地球温暖化防止など環境問題への解決に取り組み,地球との共生進化を目指した,冷熱機器の開発を進めてまいりました。
今回,北京オリンピック公式スポンサーThe Coca-Cola Company(以下,米国コカ・コーラ)向けに,自然冷媒で冷やす「飲料ショーケース用ノンフロン式カセット」を開発し,同社の北京での活動向けに5,000台の納入を開始します。
◆コカ・コーラ ワールドワイドステークホルダーリレーションズ
サルバトーレ・ガボラ(Salvatore Gabola)ディレクターのコメント
「このたび米国コカ・コーラと三洋電機は,緊密な協業により,信頼性と効率性を大幅に改善させたノンフロン式カセットを共同開発することができました。この成功は,次世代冷蔵システムの貴重な一歩であり,グローバル規模でのノンフロン式冷蔵システムの本格的な市場を切り開くことを可能とさせます。
この三洋ノンフロン式カセットは,2008年北京五輪において,高効率の冷蔵装置として,コカ・コーラのノンフロン化宣言の実現に重要な役割を担っています。今後,米国コカ・コーラは,この技術を使った装置を全世界へ拡大していく予定です。」
◆三洋電機株式会社
菅 晃(かん あきら)専務執行役員・コマーシャルグループ長のコメント
「世界最大の飲料会社であるコカ・コーラを通じて,『環境の五輪』と言われている北京五輪の関連施設に,三洋電機の環境技術が貢献できることを非常に光栄に思います。環境負荷の少ない当社独自のCO
2コンプレッサは,未来の冷熱機器のキーコンポーネントになると信じております。三洋電機は今後も『美しい地球環境の実現と豊かで快適な社会の実現』を追及してまいります。」
主な特長
●自然冷媒を使用した飲料ショーケース用「ノンフロン式カセット」
●三洋独自!高効率ロータリ二段圧縮コンプレッサ採用で「消費電力量約16%削減」
※1
●従来フロンタイプのカセットと置き換え可能な「低環境負荷設計」
T.開発背景
2008年8月に開催される北京五輪の公式スポンサーであるコカ・コーラは,関連施設に設置する飲料冷蔵装置等について,温室効果の高い代替フロン類のハイドロフルオロカーボン(HFC)を冷媒や断熱材に使用せず,「環境にやさしい」タイプのものを導入すると発表しました。
当社はこの取組に賛同し,自然大気中に存在するガスであるCO
2に対応可能なコンプレッサを独自技術で開発し,それを搭載した冷蔵システムを,米国コカ・コーラと共同で開発して参りました。その結果,グローバルな信頼性と高効率化を実現した,ノンフロン式カセットを製品化することができました。
この協業により,米国コカ・コーラは,ノンフロン・ショーケースで本格的な市場を切り開くことができます。
II.主な特長
1.自然冷媒を使用した飲料ショーケース用「ノンフロン式カセット」
業務用の空調機器や,スーパーマーケット,コンビニエンスストアなどで使用されている冷蔵・冷凍機器用のコンプレッサに,これまで長い間使用されてきた冷媒(CFC,HCFC)は,オゾン層保護の目的からHFCなどの代替フロンへの切換えを随時進めてきました。
しかし,オゾン層破壊に影響のないと考えられていた代替フロンHFC冷媒も,昨今は強力な温室効果があることが判明し,地球環境保護の観点からオゾン層を破壊せず,温暖化にも影響の少ない冷媒が望まれています。
今回開発した飲料ショーケース用「ノンフロン式カセット」は,オゾン層破壊係数
※2が「0」,地球温暖化係数
※3が「1」と環境負荷がきわめて小さく,また毒性や可燃性といった問題もない自然冷媒であるCO
2冷媒を採用した,飲料ショーケース用カセットです。米国コカ・コーラのグローバル仕様での飲料ショーケース用ノンフロン式カセットとしては,世界初となります。
※4
また,従来のフロンの冷媒を使わないので,冷媒製造時におけるCO
2排出を約96%削減
※5することができます。
2.三洋独自!高効率ロータリ二段圧縮コンプレッサ採用で「消費電力量約16%削減」※1
「ノンフロン式カセット」は,三洋独自の高効率なコンプレッサを採用することにより,従来同等クラスのカセットに比べ,消費電力量を約16%削減
※1します。
CO
2冷媒は,環境保護の観点では非常に優れていますが,これまでの冷媒に比べてコンプレッサ内部の圧力が5倍以上になり,また一般的に冷却効率も低いといわれていることなどから扱いが困難でした。
そこで三洋独自のロータリ二段圧縮方式のコンプレッサを採用することで,冷却効率を高め,カセット化できるよう,小型軽量設計を図りました。
3.従来フロンタイプのカセットと置き換え可能な「低環境負荷設計」
世界的に飲料ショーケースでは通常,これまで代替フロン(HFC-134a)を冷媒とした冷却装置を用いていました。このカセット方式は,米国コカ・コーラ独自であり,ショーケース本体と冷却ユニットを簡単に離脱することができるものです。今回,従来のフロンタイプのカセットと同様の大きさで,ノンフロンタイプのカセットを開発し,既存のショーケースとの置き換えが可能なコンパクト設計を実現しました。そのため,従来のカセット方式飲料ショーケース本体を廃棄せずにユニットを簡単に交換することができます。
※6
| ※1: |
ノンフロン化の効果だけでなく,飲料ショーケース本体仕様改善も含む,当社従来機との比較において |
| ※2: |
大気中に放出されたCFC-11(トリクロロフルオロメタン)のオゾン破壊量を1としたときの相対値 |
| ※3: |
二酸化炭素の温室効果の強さを1としたときの相対値 |
| ※4: |
米国コカ・コーラのグローバル仕様設計のカセット方式飲料ショーケースにおいて(2007年10月29日現在) |
| ※5: |
使用冷媒量を製造した場合,製造時に発生するCO2排出量を当社独自の計算方法で算出し,当社従来機との比較において |
| ※6: |
カセット交換は専門の業者が行うため,一般の方は交換できません。 |
III.仕様
| 品名 |
飲料ショーケース用 ノンフロン式カセット |
| 品番 |
SRM-400GUNF CO2 S-Cassette |
| 電源(V) |
220(中国 国内仕様) |
| 消費電力(W/Hz) |
456/50 |
| 冷蔵性能(℃) |
0〜7.2 |
| 使用冷媒 |
R744(CO2) |
外形寸法
(幅×奥行き×高さmm) |
508×559×324 |
| 製品質量(kg) |
33 |