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重要なお知らせ

指定以外の冷媒を使用しない!!

conductor.png警告!!
冷凍空調機器は、その機器に封入する冷媒が指定されています。
指定された以外の冷媒、例えばハイドロカーボン(HC)系のノンフロン自然冷媒を封入した場合、故障・誤作動などの不具合や事故などの原因となります。
機器メーカーやそれら冷媒の封入作業に関与していない設置業者は、一切その責任を負えません。

海外では、ノンフロン自然冷媒であるプロパンなどハイドロカーボン(HC)系を成分とした冷媒に入替たことに起因した爆発や火災の事故が発生しています。(事例1~4)

アメリカ環境保護庁(EPA)は、大気浄化法の下、「重要新規代替物質政策(SNAP)」 プログラムにおいて Final Rule (2017年01月03日 施行)を公表

  • プロピレンは、光化学スモッグの原因物質である光化学オキシダントとなる可能性を示す最大オゾン生成能(MIR)が高いことから、これを含むR443Aは既存の機器はもちろん、新設の機器にも使用を禁止した。
  • 強燃焼性(A3)冷媒の使用を考慮した設計がされていない冷凍空調機器への強燃焼性冷媒の充填は禁止されている。
事例1:アメリカ
出典: http://www.aa1car.com/library/flammable_refrigerants.htm
2008

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事例2:ニュージーランド
出典:Inquiry into the Explosion and Fire at Icepak Coolstores, Tamahere, on 5 April

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事例3:インドネシア
メーカーからの情報

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事例4:中国
メーカーからの情報

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冷媒入替に関するQ&A

番号 Q質問 A回答
1 ノンフロン自然冷媒に入替える
と電気代が下がるのでしょうか。
冷凍空調機器は指定の冷媒に最適化した設計がなされており、
ノンフロン冷媒などの指定以外の冷媒に入れ替えた場合、冷凍
空調機器が本来持っている能力を十分に発揮していない運転
状態となり、その結果、見かけ上電気代が減ったように見える
場合があります。
2 ASHRAE番号を取得しているノンフロン
自然冷媒は、安全な冷媒と考えて良いのでしょうか。
ASHRAE番号は冷媒に割り当てられた記号のようなものであり、
ノンフロン自然冷媒の安全を保障するものではありません。
3 機器メーカー指定以外の冷媒に入替えて、機器に不具合が生じた場合、機器の保証期間であれば修理をしてくれるのでしょうか。 機器メーカーでは指定以外の冷媒に入替えられた場合、機器がどのようなダメージを受けているかわからないため、修理後の品質に責任を負えません。このため、冷媒を入替えた時点で保証の対象外になるとともに、機器メーカーや設備業者は、一度入れ替えられた機器に対しては修理・メンテナンスをお断りしています。
4 「環境保護のため、ノンフロン自然冷媒に入替えが必要との指示が出ている」と言われたが、本当でしょうか。 環境省或いは経済産業省のいずれからも、現在使用されているエアコンに冷媒として充填されているフロンを、フロン以外のものに入替えることが必要との指示はしていません。
逆にそのような勧誘に対する注意喚起の通知が出されています。

環境省通知
経済産業省通知

5 「さまざまな機器メーカー
に頼まれてノンフロン
自然冷媒に入替えている」
と言われた。本当か。
機器メーカーから他業者に指定以外のノンフロン自然冷媒等の冷媒への入替えを依頼することはありません。
6 ノンフロン自然冷媒に入れ替えた後に故障した場合、ノンフロン自然冷媒を機器から抜ききれば、メーカー修理をしてもらえるか。 機器メーカーではノンフロン自然冷媒のようなメーカー指定以外の冷媒に入替えられた場合、機器がどのようなダメージを受けているかわからないため、修理後の品質に責任を負えません。
従いまして機器メーカーや設備業者は、指定以外の冷媒が抜き切れていても、一度入れ替えられた機器に対しては修理・メンテナンスをお断りしています。
7 冷媒入替えの勧誘で進められているノンフロン自然冷媒とはどのようなものですか。 プロパンやブタンなど可燃性のガスを主成分としたものがほとんどであり、それらの冷媒で入れ替えて、もし何らかの要因で漏れた場合、適切な処置・対策がなされていないと引火の危険性があります。
8 自然冷媒とはどのようなもので
しょうか?
自然冷媒とは、自然界に存在する物質で冷媒(熱を移動させるための熱媒体となるもの。)としての性質を持つものです。代表的なものとして、CO2、アンモニア、イソブタンなどがあります。
オゾン破壊係数が0で、地球温暖化係数が低い反面、圧力が高い、毒性がある、強い燃焼性があるなどの安全性や、冷房や暖房能力に対して多くの電気が必要とされるなどの利用に際し多くの課題点があるため、対応策を盛り込んだ専用設計とする必要があります。家庭用冷蔵庫などの冷媒充填量の少ない機器では、対応策を盛り込んだ専用設計により、イソブタンなどの利用が進められておりますが、一般的な空調機等での利用は今後の課題となっております。
9 冷媒の入替えで使用電力量(電気代)が下がることを実データで示されましたが、間違いありませんか。 冷凍空調機器は指定の冷媒に対して最適化された設計がなされており、ノンフロン冷媒などの指定以外の冷媒に入れ替えた場合、冷凍空調機器が本来持っている能力を十分に発揮していない運転状態となり、電気代が減ったように見える場合があります。この結果、冷房や暖房の能力が不足の状態となり、冷えない暖まらないという問題が発生する場合があります。
10 自然冷媒ガスに入替えると
「コンプレッサーへの負荷が軽減
されるために、空調機器の寿命が
延びる」と言われたが本当ですか。
指定冷媒以外の冷媒を使用した場合、潤滑性能の低下が懸念されます。コンプレッサーへの負荷やダメージは、機器メーカーでは検証していないため保証できません。
11 自然冷媒ガスに入替えると「改正フロン法の適用外となる」と言われたが本当ですか。 改正フロン法(フロン排出抑制法)は業務用エアコンや業務用冷凍冷蔵機器などに使用されているフロン類に対して規制する法律であるため、ノンフロン自然冷媒は同法の適用外となりますが、同法では製品に充填されている冷媒と異なる冷媒を充填しようとする場合は、安全上支障がないものであることを機器製造業者に確認することが必要とされています。このため、機器メーカーの確認なしで指定以外の冷媒に入替えた場合には、機器メーカーからの修理、点検、サービスが受けられなくなります。
12 新しい法律ができたことに
より、エアコンに使用され
ているフロン類の冷媒は入れ替える必要がありますか。
冷媒を入れ替える必要はありません。
平成27年4月に地球温暖化防止のため現在使用されているフロンに対する「フロン排出抑制法」が施行されましたが、これはフロン類の生産から廃棄までの関係者の役割と責務を規定したもので、機器メーカーに対してはノンフロン或いは低GWP冷媒を使用した機器の製造を促すこと、また機器の使用者に対しては、現在使用している機器からのフロン排出を防止するための点検を義務付けるなどの役割を規定したものです。現在使用しているエアコンに充てんされているフロン類冷媒の入替えについては規定されていません。そのままお使いいただいても法律上何の問題もありません。
詳細につきましては、下記に示す環境省或いは経産省のホームページの注意喚起をご覧ください。
環境省ホームページ
経産省ホームページ
13 ノンフロン自然冷媒は可燃性
のものが多いのですが、特に
注意することは有りませんか。
可燃性の冷媒を用いる場合は、現状法に基づいて行って頂いている漏れの現象がないかの点検等に十分な注意が必要となります。また、冷媒を入れ替える作業時にも十分な安全に対する配慮が必要となります。海外では配慮を欠いた作業等による爆発や火災の事故が発生した事例も報告されています。
14 「フロン機器からフロンを回収
して、ノンフロン自然冷媒
に入替えてしまったが、設備
はそのまま使用しても良いか?」
爆発や火災のおそれがあり、安全の保障もできないのでお勧めしません。
15 「5トン未満で規制対象外のフロン設備にノンフロン自然冷媒ガスを充てんした場合、高圧ガス製造届出は必要か」 二酸化炭素(CO2)を除き、ノンフロン自然冷媒ガスの多くは可燃性ガスに分類されております。このため、その取扱いは従来の冷媒と大きく異なります。例えばプロパンを用いる場合、冷凍能力が3トン以上の機器は高圧ガス保安法では第二種製造者となるため、その設置には届け出が必要となり、入替作業においても安全対策が必要となります。
16 自然冷媒ガスへの入替えについて、行政による注意喚起
があるのか。
自然冷媒への入替えの注意喚起は、環境省、経済産業省のホームページにあります。
環境省ホームページ
経産省ホームページ
また、神奈川県、茨城県の高圧ガス保安のホームページにも注意喚起がされており、爆発や火災の危険性や設備の変更などの必要性についても記述されていますので、ご参考下さい。
神奈川県
茨城県
また、消費生活センターに寄せられた相談への回答及び解説が独立行政法人国民生活センターのホームページに掲載されておりますので、こちらもご参考下さい。
消費生活センター相談事例1
消費生活センター相談事例2

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