【製品・ビジネスモデル部門】 カーボンニュートラル実現に貢献する空冷モジュールチラー『ヘキサゴンGX』 写真1:授賞式の様子 1.はじめにカーボンニュ?
2025年度 省エネ大賞
省エネルギーセンター会長賞
ボッシュホームコンフォートジャパン株式会社
No.711 2026年5月
【製品・ビジネスモデル部門】
住宅性能に適した運転モードを自動で判断するルームエアコン『白くまくん』

写真1:省エネ大賞授賞式
1.はじめに
本製品は、住宅の断熱性能を判断し、節電につながる運転を自動で行うルームエアコンである。高断熱住宅において、従来の制御では運転・停止を頻繁に繰り返し、消費電力量の増加や、快適性の低下が課題となっていた。本製品は、室内機・室外機[凍結洗浄]、[ファンお掃除ロボ]によるムダな電気代をカットする効果に加え、新たに搭載した「LAB制御※1(高断熱住宅向け節電・快適運転モード)」により、節電効果が期待できる環境と判断した場合、自動で低出力制御に切り替える。これにより運転・停止の頻度を抑え、冷房時は湿度変動を抑制、暖房時は床面付近を含めた室内温度を安定させることで、節電と快適の両立を可能とした。
※1「LAB制御」は「Linear Adjusted Boundless制御」の略。
2.製品の技術的な特徴
■LAB制御(高断熱住宅向け節電・快適運転モード)
エアコンに求められる能力は、住宅の断熱性能、部屋内の滞在人数や人の出入り、時間帯により変化する日射の状況などによって大きく変動する。本製品では、特に今後普及が進む高断熱住宅を想定し、エアコンが自身の運転状態を監視して運転・停止の発生が一定以上の頻度で発生した場合に「LAB制御」に運転を切り替えることとした。「LAB制御」は、能力調整範囲の下限値を高断熱住宅の熱負荷量に見合った最小必要能力まで拡大することで、快適も維持しながら消費電力も削減する運転を行うことが可能となる。
■節電効果
高断熱住宅(断熱等性能等級4、地域区分6)相当の設置条件で従来制御との運転状態の比較を行った結果、「LAB制御」では運転・停止の頻度が大きく低減し、同じ経過時間で比較した積算消費電力量の低減※2が確認できた。
※2 当社試験室で測定。RAS-XR4026D。洋室14畳。風速自動。冷房時:外気温39℃、設定温度27℃、室温安定時の1時間あたりの積算消費電力量は、従来制御320Wh、LAB制御283Wh。暖房時:外気温7℃、設定温度23℃、室温安定時の1時間あたりの積算消費電力量は、従来制御295Wh、LAB制御250Wh。
■快適効果
冷房時、ASHRAE※3基準快適域への適合状況は、従来制御は運転・停止の繰り返しにより快適域を外れてしまうタイミングが発生するが、「LAB制御」は長時間運転しても快適域から外れることが少ないことが確認できた。また、暖房時も、圧縮機低回転数運転を長時間継続した場合でも床上5cm付近を含めた部屋全体において顕著な温度ムラは認められなかった。
※3 ASHRAE: American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers, アメリカ暖房冷凍空調学会

3.おわりに
本製品に新たに搭載した「LAB制御」は、特に高断熱住宅の普及が進む社会において節電と快適を同時に提供できる機能である。さらに、[凍結洗浄]などの自動お清掃機能により熱交換器の性能低下を抑え、製品の省エネ性を長期的に確保することで、ライフサイクル全体のエネルギー負荷低減にも貢献する。今後も住環境の変化に対応した技術の進化を通じ、持続可能で豊かな暮らしの実現に寄与していきたい。























