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業務用エアコンの能力表示について

冷暖房能力は“kW”で表示

業務用エアコンは、冷房と暖房が基本的な機能ですが、この能力を“kW(キロワット)”の単位で表しています。消費電力やモーターの出力もkWで表しますので、混同しないようにしてください。この“W(ワット)”は、単位時間当たりに室内から取り除く、あるいは室内に加える熱エネルギーを意味します。
(注)冷暖房能力の単位は、以前は“kcal/h”を使っていましたが、単位の国際統一でkWになっています。

冷暖房能力の表示条件

冷暖房能力は、設置する部屋の負荷に見合った機種選定をするため、最も重要な表示です。このため、冷暖房とも、最大負荷に近い統一した条件で表し、これを定格能力としています。
具体的には、国際規格に準じてJISで決まっています。

 

冷房の時

空冷式のエアコンの冷房能力は、室内温度が27℃で、室外温度は盛夏での使用を想定して35℃の時の能力を示します。
この温度は、普通の温度計で示す温度で、乾球温度といいます。冷房の時は室内は湿度も影響しますので、相対湿度が約45%(湿球温度19℃)と決められています。

冷房の時

 

暖房の時

空冷式のエアコンの暖房能力は、室内温度を20℃とし、室外温度は冬の使用を想定して7℃と2℃の二つの条件での能力を表示しています。7℃の時を暖房標準能力、2℃の時を暖房低温能力と呼んでいます。
暖房の時は、室外の湿度が影響し、特に室外機に霜が付くことがあるため、7℃の時は湿球温度6℃、2℃の時は1℃(いずれも相対湿度で約85%)と決められています。
特に室外温度2℃の時は室外機に着霜が進み、除霜のサイクルに入りますが、能力の表示は着霜時の能力低下と除霜中の暖房運転停止を加味した正味の能力を示します。
なお、空冷式のエアコンで、さらに外気温度が低下する地域に設置されることを想定して、-7℃(湿球温度-8℃)という条件も設定されています。

暖房の時

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