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全熱交換器

全熱交換器のJISの概要

日本冷凍空調工業会では全熱交換器の規格化に取り組んでいます。2000年7月、日本工業規格JIS B 8628全熱交換器が制定され、さらに、2017年12月に改正されています。
また、同時にJIS B 8639 全熱交換器-風量、有効換気量、熱交換効率の測定方法が制定されています。
適用
居室空間などの快適な空気調和における省エネルギーを目的とした空気対空気の全熱交換器
※ただし、補助加熱、冷却、加湿、除湿装置は除く。また、温度だけを交換する顕熱交換器も含む

風量区分による種類
小形 250m3/h未満
中形 250m3/h以上2,000m3/h以下
大形 2,000m3/h超

構成

a)全熱交換器単体
全熱交換エレメント、ケーシング、エアシールなどによって構成され、回転形にあっては駆動装置を含むもの。


b)全熱交換・換気ユニット
全熱交換器単体ならびに送風機などを同一ケーシング内に組み込んだユニット


性能
a) 風量 仕様書表示値の±10%以内
b) 静圧損失 仕様書表示値の±10%以内
c) 有効換気量率 仕様書表示値以上
d) 熱交換効率 仕様書表示値の90%以上   など

<熱交換効率の測定条件>
  室内 室外
  乾球温度 湿球温度 乾球温度 乾球温度
冷房 27℃ 20℃ 35℃ 31℃
暖房 20℃ 15℃ 5℃ 3℃


JIS B 8628:2017 の主な改正点
2017年のJIS規格改正では、主に次の点が変更されました。 回転形

 a) 風量測定時の条件を詳細に規定
従来のJIS規格では決められていなかった風量測定試験時の製品周囲風路の空気の圧力(静圧)条件が規定された


 b) 熱交換効率測定時の空気条件の許容差を厳格化
測定時の空気条件の許容差を国際規格(ISO)
に合わせて下記のように縮小




 c) 有効換気量率の測定方法の変更
旧規格(JIS B 8628:2003)では内部漏れ(製品内部の排気から給気への空気漏れ)だけを考慮していました。
新規格(JIS B 8628:2017)ではそれに加えて外部漏れ(製品の外側から給気への漏れ)も考慮し、 より空気漏れが詳細にわかる測定方法になりました。


〇有効換気量率とは
機器から部屋へ供給される給気の空気中に含まれる、新鮮空気(機器が吸い込んだ外気成分)の割合のこと。 その値が大きいほど、給気へ他から漏れ込む空気が少ないことを示す指標です。


〇全熱交換ユニットの「内部漏れ」「外部漏れ」とは

新規格(JIS B 8628:2017)では内部漏れに加え、外部漏れ分も有効換気量として考慮する測定方法のため、 同じ機体を測定した場合、旧規格(JIS B 8628:2003)の方法より有効換気量率が低く(空気漏れが大きく) なります。 (ただし、新JIS規格と旧JIS規格による有効換気量率測定値の変化量は測定する機体により異なります)

<パンフレット>   全熱交換器の日本工業規格 JIS B 8628が改正されました