2024年 新年賀詞交歓会 尋木会長 年頭所感

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No.695 2024年1月

2024年1月12日、品川御殿山マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が開催されました。以下に会長挨拶を掲載したします。

ただいまご紹介いただきました、日本冷凍空調工業会会長の尋木でございます。

まずはじめに、1月1日に発生いたしました令和6年能登半島地震においてお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。また地震により被災されて、今現在も不自由な生活を余儀なくされている皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。被災地の支援に尽力されている方々に心から感謝を申し上げたいと思います。私共としましては、一日も早い復興を心からお祈りいたします。また私たちにできることは最大限やっていきたいと考えております。



写真:尋木(たずのき)会長


改めまして、本年もよろしくお願いいたします。また、本日は公務ご多忙のところ、経済産業省の安田課長様はじめ、関係団体、会員企業、多くの方々のご臨席をたまわり、改めて御礼を申し上げます。また日頃より、当会の活動に対し絶大なご支援ご協力をいただき、厚く御礼を申し上げます。

わたくし自身としては会長を拝命して初めての賀詞交歓会となります。今年は260名ご参加いただいていると聞いております。事務局や皆さまのご尽力もあり、盛大に開催できることを喜ばしく存じます。

さて、昨年は、新型コロナウイルスも5類に移行されて、ようやく世の中は落ち着いてきましたが、一方で、国際情勢を見ていきますと、ロシアのウクライナ侵攻の継続に加え、中東問題などもあり、世界情勢の不安定さは従来にも増して高まっております。

一方、日本経済は全体としては緩やかな回復傾向が続いていますが、食糧品や光熱費など物価上昇がみられ、それに伴い足元では住宅投資や耐久消費財消費は横ばいから弱含みの状況にあるのが実態ではないかと思います。先行きに関しましても国内需要は不透明な環境ではございますが、政府のご支援なども頂戴しながら、冷凍空調業界の更なる発展に引き続き取り組んでいく所存でございます。

一方、地球環境においては、日本では昨夏の記録的な猛暑、世界では熱波による森林火災や豪雨による洪水といった地球温暖化が原因とされる異常気象が各地で頻発しています。

当会では、色々な活動をしているのですが、特に「環境問題への対応」は最重要課題の一つであり、2050年カーボンニュートラルを見据え、省エネルギー化への対応とHFC冷媒の削減に重点をおいて今年も引き続き活動していきたいと思います。

皆さまもご承知のとおり、環境問題は世界共通の課題であり、各国の規制がより一層強化されていくことが足元の状況でございます。冷媒開発や評価手法に対する日本の技術への注目度はグローバルにみても非常に高く、当会のこれらの取り組みの成果を国際社会に広く普及させ、日本の冷凍空調業界のプレゼンスがグローバルでさらに向上していくよう皆さまのお力添えをお願い申し上げます。

また昨年以来、新型コロナウイルスが落ち着いてきたことに伴い、私共が主催する様々な行事も制限なく対面で行うことができるようになってまいりました。

昨年11月には、環境と新冷媒 国際シンポジウムを神戸国際会議場にて5年ぶりに対面で開催し、会員会社さまはじめ、国内外から多くの方々にご参加いただきました。

また1月30日~2月2日には、HVAC&R JAPAN 2024を東京ビッグサイトにて6年ぶりに制限なしで開催いたします。多くの会員各社さまからもご出展の申し込みをいただいております。ぜひこの機会を活用して最新技術やシステムを広く情報発信しさらに冷凍空調業界をしっかりと盛り上げてまいりたいと思います。

今年は、甲辰(きのえ・たつ)です。甲辰には、生命や物事の始まり、隆盛という意味があり非常に縁起の良い年のようです。年初より非常に厳しい状況になりましたが、これからは、まさにこの干支のとおり、私たちのこれまでの様々な活動の成果がさらなる業界の躍進に繋がることを期待するところでございます。

最後になりますが、ここにご臨席の皆さまのご健勝とさらなる業界の発展を祈念しまして、わたくしからの新年の挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。


以上
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