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国際シンポジウム

2012年

環境と新冷媒 国際シンポジウム2012
~冷凍空調機器とカーエアコンの環境・新冷媒・省エネに対応し21世紀をリードする最新テクノロジー~

2012年11月8日(木)~9日(金)
微燃性冷媒の安全性分析のセッションの11タイトルを含む8セッション37タイトルの発表が行われました。

1日目(11月8日)

開会~基調講演

当日朝、受付対応がスムーズに行かず、予定より10分遅れの9時10分からの開始となりました。

 

神戸市の久元喜造副市長の来賓あいさつ、日本冷凍空調工業会の岡田慎也会長の主催者あいさつに続き、日本冷凍空調工業会の岸本哲郎専務理事が「神戸シンポの歴史と日本冷凍空調工業会における冷媒転換施策について」と題する基調講演を行いました。

(機関誌「冷凍と空調」2012年12月号に掲載)

セッション1:環境

  1. 経済産業省・製造産業局・化学物質管理課・オゾン層保護等推進室の佐田谷智氏による「日本の官民パートナーシップによるA2L冷媒プロモーション活動について」
  2. EPEE(環境とエネルギーに関する欧州協会)ヒルデ・ドント氏の「欧州Fガス規則の見直し検討の動向について」
  3. 中国制冷空調工業協会(CRAA)および米国冷凍空調暖房工業会(AHRI)は、それぞれが検討を進めているA2L冷媒などの安全性評価について

セッション2:省エネルギー

(1)日本冷凍空調工業会のヒートポンプ技術評価WGの平原卓穂氏(三菱電機(株))が、ヒートポンプシステムの理論COPについての講演を行いました。

(2)杉崎智子氏(東芝キヤリア(株))、松下元士氏((株)シャープ)、小林隆之氏(三菱重工業(株))は、各社での最新省エネ技術を紹介しました。

セッション3、4:微燃性冷媒の安全性分析

本セッションは、次期候補冷媒として注目される微燃性冷媒(A2L冷媒:燃焼速度10cm/sec以下)の安全性評価について、現在の検討状況を報告するために今回初めて設置したセッションです。

本セッションは、公益社団法人日本冷凍空調学会の微燃性冷媒リスク評価研究会とのコラボレーションセッションとなり、東京大学、諏訪東京理科大学、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)からの研究状況報告、海外、一般社団法人日本自動車工業会および日本冷凍空調工業会でのリスクアセスメントの検討状況報告が行われました。

 

  1. 公益社団法人日本冷凍空調学会・微燃性冷媒リスク評価研究会の飛原英治委員長(東京大学)から、微燃性冷媒リスク評価研究会の位置づけと役割の概要について紹介があり、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクト関連の研究状況報告が行われました。
    • 東京大学の服部達仁氏から冷媒濃度分布シミュレーション
    • 諏訪東京理科大学の今村友彦氏からは冷媒の着火火炎伝搬特性などについて
    • AISTの佐分利禎氏から火災などが発生した場合の人的・物的危害度評価
    • AISTの滝澤賢二氏からは消炎距離と最小着火エネルギーや消炎直径の考え方について
  2. 海外からは、デニス・クロディック氏(EReIE:エネルギー・リサーチ・イノベーション・エンジニアリング)と王旭東氏(AHRI)から、それぞれ研究を進めているリスクアセスメントの状況についての報告が行われました。
  3. 日本の業界としては、
    • 一般社団法人日本自動車工業会の大木厚氏(トヨタ自動車(株))からカーエアコン用新冷媒R1234yf国内導入における規制緩和への取り組み状況
    • 日本冷凍空調工業会の高市健二氏(パナソニック(株))、「ミニスプリット」のリスクアセスメントの検討状況について
    • 日本冷凍空調工業会の矢嶋龍三郎氏(ダイキン工業(株))、「ビル用マルチエアコン」のリスクアセスメントの検討状況について
    • 日本冷凍空調工業会の上田憲治氏(三菱重工業(株))からは、「チラー」のリスクアセスメントの検討状況について

レセプション

1日目のプログラムの終了後、ポートピアホテル“偕楽の間”でレセプションを開催しました。

岡田会長の歓迎のあいさつの後、カリム・アムレーン氏(AHRI)および飛原英治氏にスピーチをしていただきました。

乾杯の発声は、片倉百樹氏(公益社団法人日本冷凍空調学会会長)に行っていただきました。

また、中締めのあいさつは、神戸シンポ運営委員会の海原誠委員長(パナソニック(株))が行いました。

 

2日目(11月9日)

予定とおり、9時からセッションをスタートしました。

セッション5、7:圧縮機・潤滑油

午前に圧縮機セッション、午後に潤滑油セッションを行いました。

(1)圧縮機セッションは、氏(エマソン・クライメイト・テクノロジーズ)、ソニー・G・サンダレーソン氏(サンダレーソン・コンサルティング・サービスLLC)、谷真男氏(三菱電機(株))、小山昌喜氏((株)日立製作所)より、新技術などが紹介されました。

(2)潤滑油セッションは、松本知也氏(出光興産(株))、斉藤玲氏(日本サン石油(株))、ジョー・カルナズ氏(CPIエンジニアリング/ルーブリゾル)、柴田輝氏(JX日鉱日石エネルギー(株))より、最新の研究状況が報告されました。

セッション6、8:新冷媒

(1)小山繁氏(九州大学)、赤坂亮氏(九州産業大学)よりR1234ze(Z)などに関する最新研究状況が報告されました。

(2)桑原修氏(パナソニック(株))、和島一喜氏(三菱重工業(株))、平良繁治氏(ダイキン工業(株))から、各種冷媒を用いたアプリケーションの評価などに関する講演が行われました。

(3)トーマス・J・レック氏、コンスタンティノス・コントマリス氏(以上デュポン)、サミュエル・F・ヤナ・モッタ氏、マーク・W・スパッツ氏(以上ハネウェル)、土屋立美氏(ダイキン工業(株))から、新混合冷媒に関する講演が行われました。

ポスターセッション

開催期間中、同会議場ポスターセッションルームにおいて、18件のポスターを展示しました。

サイドイベント

次の特設ブースを、1階ホワイエに設置した。
1.経済産業省ブース(日本企業による新冷媒技術)
2.チルベンタ(Chillventa)PRブース

 

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