『グリーンとデジタルの重要性』来賓挨拶 産機課課長 玉井課長ご挨拶 

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No.677 2021年6月

2021年6月4日、東京マリオットホテルにおいて、第10回通常総会を開催しました。今回はCOVID-19の影響を受け、総会への参加人数を限定し開催いたしました。来賓の経済産業省 産業機械課 玉井課長よりご挨拶を賜りましたので、ご紹介いたします。


■第10回通常総会はこちらから

皆様こんにちは、本日は日本冷凍空調工業会の総会におきまして、ご挨拶の機会をいただき、ありがとうございます。

COVID-19の拡大以来、産業界の皆様には、医療生活物資増産や提供、テレワークの推進といった形で、様々なご協力いただき、改めてこの場を借りまして御礼申し上げたいと存じます。

写真1:経済産業省 製造産業局 産業機械課 玉井課長



今後はワクチンの接種の加速が不可避でございます。自治体での接種に加えて企業における職域接種も進めていくことにしておりますので、引き続き皆様のご協力をいただければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

COVID-19を契機に、テレワークや非接触といった生活様式の変化がございました。経産省でも出勤率三割ということで取り組んでおります。日々の仕事の中ではメールや電話はもちろん、基本的には幹部とのやり取りもオンラインで行っております。いろんな形のコミュニケーションが増えて、マネージメントの仕方であるとか、働き方がずいぶん変わったなと感じております。

生活様式や働き方の変化だけではなく、グローバルに見ますとグリーンとデジタル、この二つが、大きく環境変化が出てきていると感じております。

まずはグリーンの方ですが、世界中が2050年カーボンニュートラルへと非常にチャレンジングな目標を掲げて、世界中がこの目標に向かってイノベーションを競う、そういう時代になっております。日本においても2050年カーボンニュートラルを目指すという中で様々なチャレンジをしていかなければなりません。

洋上風力であるとか、水素、蓄電池といった新しいエネルギーの使い方や、新しい産業の在り方を考えていく必要がでてきております。こうした中で、冷凍空調機器というのは非常に重要な役割を担われておられます。

キガリ改正における代替フロンの規制に加えまして、より温暖化係数が低い冷媒への転換がますます求められてまいります。安全対策やリスク評価も重要になってまいります。こうした新しいイノベーションを引き続き起こし続けることで、皆様の挑戦に期待をしております。

それからデジタルの方ですが、この一年COVID-19禍において、日本のデジタルの対応の遅れというを皆様も痛感されているのではないと思います。特に日本が強みとしているこの製造業、モノづくりの現場におけるデジタルの活用というのはこの先非常に重要なテーマになってくると考えております。

来年の2月、HVAC&R JAPAN2022が開催されますがAIやIoTなどのデジタル技術をフルに活用して、新しいサービスや製品、ZEBやBEMSといった新しいエネルギーマネージメント技術、こうしたものが新しく日本から発信されるということを期待しております。

また今回のCOVID-19禍や、以前から続く米中技術摩擦、あるいはテキサスの寒波など、世界中で発生している自然災害というものを契機にサプライチェーンの脆弱性というものが顕在化したと感じております。こうしたサプライチェーンのレジリエンス強化というのもデジタル技術が一つの重要なツールとして解決策につながるかと思っております。政府としても業界や企業の皆様のグリーンやデジタルへの取組、チャレンジをしっかり支援をさせていただきたいと考えております。

COVID-19を始めとしまして、足元には困難な課題も非常に沢山ございます。ただこのグリーンとデジタルというところで、日本の製造業はイノベーションを起こし続けることで、さらに成長できると確信しております。引き続き皆様の現場からの声をいただきながら政策にしっかり反映させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

最後になりますが、日本冷凍空調工業会の皆様のますますのご発展を心から祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。

どうもありがとうございます。


以上
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