技術の歴史を未来に生かす
「未来技術遺産」に当会会員から1件登録されました!

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No.672 2020年9月


令和2年度(2020年度)「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」登録授与式が9/15(火)に上野の国立科学博物館にて開催されました。今回で13回目となる本授与式は、平成20年から始まり、今年は16件登録、累計301件となりました。

詳細はこちら「未来技術遺産登録パネル展」
※パネル展は 9/15(火)~27(日)

■2018年の記事はこちらから
■2019年の記事は
こちらから




写真1:国立科学博物館


今回は当会会員メーカーから1件、三菱電機殿の
1975年発売 薄型エアコン霧ヶ峰 (MS-22RJ)が登録されました。新型コロナのため、登録授与式は入場制限があり、当工業会からの取材参加はかないませんでしたが、パネル展示前にてお写真を撮らせていただきました。




写真2:パネル前にて

左:三菱電機 空調冷熱システム事業部 副事業部長 小野氏
右:三菱電機 ルームエアコン製造部 技術第一課長 中川氏
   




写真3:受賞した三菱電機
薄型エアコン霧ヶ峰 (MS-22RJ) パネル




以下、登録された選定理由をご紹介致します。


1.三菱電機殿 薄型エアコン 霧ヶ峰 (MS-22RJ) 選定理由

本機は、当時業界最薄のエアコン室内機である。断熱設計や熱交換器アルミフィンへの親水処理などの技術開発により奥行き17㎝を実現した。省スペース化、省エネルギー性はエアコン技術で重要な視点である。エアコンが機能を発揮するためには狭い日本の家屋にも取り付けられる必要がある。省スペース化はそのための技術である。視覚的にもインパクトを与える「薄さ」は家庭への普及を促進した。本資料はエアコンの技術開発の一段階を示すとともに、発売当時の時代ニーズを捉えた日本の家電製品の特長を示す資料としても重要である。





写真4:薄型エアコン 霧ヶ峰 (MS-22RJ) 





2.未来技術遺産 登録パネル展
登録数は昨年の26件に比べ16件と数は減りましたが、懐かしの機器の栄誉に触れることができ、あらためて感慨深く感じました。デザインも時を越え、逆に新鮮でスタイリッシュです。過去を振り返ると自分がしてきた事にばかり目が行きがちですが、先人達の作り上げてきた技術は、私たちの生活と共にあり、さりげなく日々をサポートしてくれていると感じます。

今年の夏、重宝した小さい扇風機も、お掃除ロボットもいつか…




写真5:その他パネル展示(カメラ)

 




写真6:その他パネル展示(時計)



当日は新型コロナの影響で、博物館前にて入場制限をしていました。提示されたQRコードを読み取り、予約サイトにてチケットを予約します。時間になると、入り口前のスタッフが呼びかけを始め、やっと入場することができました。

うっかりなんの予約もせず入り口まで来てしまい、優しいスタッフの方に教えてもらいました。国立科学博物館へお越しの際は、是非下記サイトをチェックしてからお越しください。


国立科学博物館はこちら
重要科学技術史資料(未来技術遺産)

写真7:館前にて入場制限

 


以上

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