2018年10月16日(火)に八ッ場ダム建設の際に行われているダムクーリングについて見学してまいりましたので、ご報告致します。※この度、国土交通省関東
賀詞交歓会 会長年頭所感
No.661 2019年2月
2019年1月11日、品川御殿山マリオットホテルにて当工業会の賀詞交歓会が開催されました。以下に会長挨拶を掲載したします。
年頭にあたり謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、皆様方より格別なるご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、国内においては、地震、豪雨、台風の猛威を振るった災害の多い一年でした。被害に遭われた方には謹んでお見舞いを申し上げます。
昨今の世界経済に目を向けると、米中の貿易戦争に代表される一部保護主義の台頭、英国のEU離脱や独仏の政情不安定化の影響等で、当初の見込みからはやや減速傾向ではあるものの、3-4%程度の穏やかな成長を持続するものと見込まれています。
しかし、我が国経済の先行きは、本年10月に予定されている消費税引き上げによる個人消費への影響や、原油高によるエネルギー価格の上昇、米中頼りの輸出産業の減速、外国人受入れ拡大が喫緊の課題となっている労働力問題の深刻化等、様々なリスクも抱えた状況であることも認識が必要です。
一方で、いよいよ目前に迫った2020年東京五輪に加えて、2025年の大阪万博開催が決定するなど、様々な内外の課題やリスクを抱えながらも明るい希望も持てる1年であることを期待したいと思います。
写真:挨拶をする高木会長
そのようななか、当工業会における主な製品の国内出荷状況につきましても、猛暑を超える酷暑のおかげで好調であった前年をさらに上回り、このままのペースで推移するとルームエアコンの史上最高出荷台数を記録する勢いです。このように、我が国の冷凍空調産業は全体的に堅調な業績となることが見込まれています。
このような状況のもと、当工業会では引き続き「環境問題への適切な対応」、「規格・基準への対応」、「安全性への取り組み」、「規制緩和の促進と新たな技術への対応」、「途上国支援を含む国際活動の推進」など、主要テーマを中心に業界が直面する課題に引き続き取り組みます。
環境対応では、気候変動枠組条約締約国会議(COP21)での“パリ協定”や、モントリオール議定書締約国会議(MOP28)での“キガリ改正”など、地球温暖化防止や代替フロンHFC段階的削減に関する議論が継続的に進められています。MOP28の“キガリ改正”に対応した、我が国の国内担保法である「オゾン層保護法」の改正が2018年度の通常国会において成立し、2019年1月から、代替フロンHFCの製造及び輸入の段階的削減が始まりました。
これにより、我々は代替フロンHFC 冷媒の段階的削減を業界として責任をもって推進しなければなりません。具体的には、年度毎の削減目標を確実にクリアするための新冷媒・代替技術の開発、指定製品の追加や削減目標値の設定など、わが国としての国際的な約束の遵守に向けての取り組みは極めて重要だと考えています。
特に本年はビル用マルチエアコン及び内蔵型冷蔵ショーケースなどの指定製品の追加や新たな目標値の設定が議論される予定です。この2つの商品は、2029年の削減目標をクリアする上で非常に重要な商品であり、しかも冷媒の低GWP化に伴い微燃性などの安全面、漏れに対する処置など建物側も含めた環境面で、多くの障害をクリアする必要が有ります。機器として安全性を担保すると同時に、直接ご使用いただくお客様にも広くご理解を求める活動を最重要課題として取り組んでいく考えです。
一方、国際活動に目を向けると、次期冷媒の研究開発、実用化に向けて、日本の高効率かつ安全性を考慮した冷媒の選定は世界中から注目されています。欧州をはじめ、アジア、中東地域などグローバルな舞台で技術連携、事業支援を有益な形で推進するため、本年も、業界として具体的な活動を引き続き推進いたします。
当工業会は、関係の皆様のご支援の下、今年創立70周年を迎えることになり,6月には、記念式典の開催も予定しています。今後、100周年、150周年に向け「冷凍空調製品の安全性確保と品質向上を図り、国民生活の安定と業界の健全な発展に寄与する」という当工業会の使命を着実に果たしてまいりたいと存じます。会員の皆様方には引き続き関連委員会、ワーキンググループ等の工業会各種取り組みを通じてご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、本年も皆様方のなお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。皆様の益々のご発展とご健勝を祈念して、年頭の所感といたします。
以上
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